トップブレードに適度な丸みを持たせ、すっきりした形状なのにやさしくてよく飛ぶアイアンを見つけてしまいました。
日本メーカープロギア 04アイアン。
アベレージモデルでは久しぶりにいいクラブだなーと思えるアイアンです。
プロギアには01(アスリート)、02(セミアスリート)、03(飛び系)、05(シニア)アイアンがあります。
04アイアンは03と05の中間。
アベレージモデルです。
- ストロングロフトのセミラージヘッドで飛距離とやさしさを確保
- 丸みが付いた安心感のあるトップブレード
- シャープなフェースライン
- 適度なグースでつかまりも安心
- 幅広ソールで球が上がりやすい
7番アイアンでロフト28度。
最近のアベレージモデルアイアンとしては普通のロフトですね。
しかし、アベレージモデルによく見られるでっぷりしたヘッドではなく、精悍に見えるアイアンです。
これと言った欠点があまりないモデル。
クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
プロギア04アイアンが適合するゴルファーは
- 02アイアンは少し難しい、05アイアンでは物足りない
- 03アイアンは長すぎる、ショートアイアンが飛びすぎる
- ドライバーのヘッドスピード約37~42m/s、平均飛距離200ヤードくらい
- 簡単に飛距離をだしたい
- スライスをふせぎたい
- 打点が大きいモデルが好き
- 見た目がすっきりしたモデルが好み
- 柔らかい打感が好み
- ヘッドターンをあまり使わないスイング
定価
セット ¥126,500(税込)
(#7~#9、PW、AW・5本)
単品 ¥25,300(税込)
(#5、#6・各1本)
オリジナルカーボンMCI FOR PRGAの性能がよく、フレックスのバリュエーションが豊富なのも好印象です。
ヘッドスピードが速い(ドライバーのスピード44m/s以上)ゴルファー、フッカーには合いません
01、02アイアンを使ってください
2023モデル、01 02アイアンについては↓記事をご覧ください。
03アイアンについては↓記事をご覧ください。
比べてみたいアイアンについては↓記事をご覧ください
PRGR 04アイアン 試打検証データ
ドライバーのヘッドスピード約40m/s、平均飛距離200ヤード、スライス気味のゴルファーの想定で試打測定
このヘッドスピードと打ち方で、7番のロフトが32度くらいのプロモデルアイアンを使うと飛距離は130ヤード位だと想定されます。
試打したクラブは04アイアンの7番(ロフト28度)、純正カーボンシャフト M40(フレックスSR)です。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 34.7 | 18.1 | 4667 | -268 | 144 | 151 |
2球目 | 33.7 | 16.5 | 4844 | 0 | 142 | 149 |
3球目 | 34.8 | 18.4 | 5125 | 220 | 143 | 148 |
平均 | 34.4 | 17.7 | 4879 | -16 | 143 | 149 |
キャリーは平均143ヤード、飛距離149ヤード。
よく飛んでいます。
少しカットにインパクトしているのですが、曲がりませんねー。
インパクトの打感は独特。
弾き感はあるのにやわらかい。
この感触好きです。
打ち出しはそれほど高くはないのですが、バックスピンがしっかりかかってくれます。
しかし、ダウンブロー強めに打ちこむとバックスピンがガクッと減りドロップします。
飛距離はアベレージモデルの代表作ダンロップのゼクシオと同じくらい。
フェースの美しさが際立っています。
いいアイアンですね~
やさしいのにくせがない
クラブの重量は7番アイアンで367g(カーボンSRシャフト)。
03アイアン(362g)よりは重く02アイアン(382g)よりは軽い。
純正MCI FOR PRGRシャフトはグニャッとしたしなりがなくスチールのような振り心地。
タイミングがとりやすく、曲がりが少ないシャフトです。
ドライバーのヘッドスピード43m/s、平均飛距離220ヤードのゴルファー想定で試打測定
このヘッドスピードと打ち方で、7番のロフトが32度くらいのプロモデルアイアンを使うと飛距離は150ヤード位だと想定されます。
試打したクラブは7番アイアン(ロフト26度)、純正スチールシャフトM43(フレックスS)です。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 36.5 | 20.9 | 4943 | 71 | 155 | 160 |
2球目 | 35.2 | 21.4 | 4277 | -370 | 157 | 163 |
3球目 | 36.1 | 20.8 | 4754 | -85 | 157 | 162 |
平均 | 35.9 | 21.0 | 4658 | -128 | 156 | 162 |
平均キャリー156ヤード、飛距離162ヤード😮
ちょうどいい距離。
曲がりの少ないドローボールで球もよく上がっています。
ヘッドには少しグースが入っているのですが、つかまりすぎてフックすることはありませんでした。
くせのない良い弾道ですね。
逆に右にすっぽ抜ける弾道は皆無。
スライスも打てません。
ただし、積極的にヘッドターンするゴルファーには合いません。
ヘッドが真っすぐ動こうとして返りにくいので右に出ます。
返して打つと激しくフックしますよ。
7番(28度)、8番(32度)、9番(36度)で4度ピッチ。
番手間の距離差がいい感じになります。
6番(25度)~AW(46度)の6本セットがおススメ
AWの下は50度と56度のウェッジでOK
セミアスリートモデルのアイアンでは少し難しくなってきたなーって言うゴルファーにピッタリ。
PRGR 04アイアン 性能 スペック
トップブレードに適度な丸みを持たせた、やさしい印象。
セミラージサイズヘッドで飛距離とやさしさも両立。
04 IRON は、精悍なフォルム、柔らかな打感、
やさしさを詰め込んだ使う人を選ばない、これからのアイアンだ。軟鉄鍛造アイアンを進化させた、新形状オーバル・キャビティ・デザイン(Oval Cavity Design)。
プロギア公式ホームページ
継ぎ目なく繋がれたバックフェース形状で重量配分を最適化し、低・深重心、高慣性モーメント化を実現。
精悍なフォルムでありながら、高弾道、寛容性をもたらす。
ヘッドスペック
キャビティ内部をCNCミルド加工。精密な重心設計で、センター重心&低・深重心を実現。
バックフェースグルーブを4本に増やし、高初速エリアを拡大、下打点にも強くなった。
ヘッド
素材
フェース・ニッケルクロムモリブデン鋼 ボディ・軟鉄(S20C)
製法
フェース・圧延 ボディ・鍛造
#5 | #6 | #7 | #8 | #9 | P | A | |
長さ | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.75 |
ロフト(度) | 22 | 25 | 28 | 32 | 36 | 41 | 46 |
ライ角(度) | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 63.5 |
フェースプログレッション(mm) | 3 | 3 | 3 | 3.5 | 3.5 | 4 | 4 |
シャフトスペック
オリジナルカーボン(R2、R、SR、S)とスペックスチール(SR S)があります。
スペックスチールM43はM40よりも約10gほど重く硬さもしっかりしています。
MCI FOR PRGR カーボン (フレックスはR2 R SR S)
適応するゴルファーのドライバー ヘッドスピード35~43m/s、平均飛距離190~220ヤード
ドライバーヘッドスピード35~37m/s シャフトの硬さ M35(R2)
ドライバーヘッドスピード37~39m/s シャフトの硬さ M37(R)
ドライバーヘッドスピード39~41m/s シャフトの硬さ M40(SR)
ドライバーヘッドスピード41~43m/s シャフトの硬さ M43(S)
スペックスチールⅢ VER.2 (フレックスはSR S)
適応するゴルファーのドライバー ヘッドスピード40~45m/s、平均飛距離210~250ヤード
ドライバーヘッドスピード40~42m/s シャフトの硬さ M40(SR)
ドライバーヘッドスピード43~45m/s シャフトの硬さ M43(S)
プロギア04アイアン 総合評価
セミラージヘッドで飛距離とやさしさを両立。
柔らかさがあるのですが精悍なフォルム。
独特のカッコよさがあります。
04アイアンが合うゴルファーは
- 飛距離は確保したいが、つかまりすぎたり振りにくいアイアンは嫌だ
- ヘッドが大きすぎるモデルは嫌い
- 番手間の飛距離差を一定にしたい
- 打感がやわらかいモデルを好む
- 値段を抑えたい
アベレージモデルとしてはヘッドが大きすぎない
しかし安心感がある形状
性能も飛距離、つかまり、打感、弾道の高さ、申し分なし
弱点は打ち出しの高さが物足りないこと。
しかしバックスピンはかかるので弾道は浮いてきます。
スライサー、ドローヒッターどちらでも対応できるモデルです。
シャフトを上手に合わせれば幅広いゴルファーに対応するアイアン。
プロギアゴルフさん、いいアイアン創りましたね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。