2025年の幕開けを飾るドライバー界のビッグニュースといえば、PINGの「G440シリーズ」 、テーラーメイドの「Qi35シリーズ」、そしてキャロウェイの「ELYTEシリーズ」の登場でしょう。
人気の海外メーカー3社が威信をかけて開発した最新モデルは、一体どれが1番アツいのか?
- 3メーカーのドライバー、どれが自分に合うんだろう?
- 飛距離アップしたいけど、曲げたくない
- 最新ドライバーでゴルフ仲間を驚かせたい
そんな悩めるゴルファーの皆さん、この記事を読めば、あなたにぴったりの1本が必ず見つかるはず!
現在人気沸騰中の3メーカー「ピン」「テーラーメイド」「キャロウェイ」の最新ドライバーをヘッドスピードをそろえて試打計測。
3社のど真ん中モデルの性能を丸裸にしていきます。

こんにちは!クラブフィッターのナオです
25年以上、専門店でゴルファーのクラブ選びをサポートしています
※現在(2025年3月)、ウッド部門(ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ)の売り上げではピンG440シリーズが好調のようです
試打比較の概要
今回比較するのは以下の3モデル(各シリーズの真ん中タイプ)です。
- PING G440 MAX ドライバー
- テーラーメイド Qi35 ドライバー
- キャロウェイ ELYTE ドライバー
試打方法と条件
以下の条件を統一して行います。
- 試打者は筆者ナオ:ドローヒッター
- ヘッドスピード: 約41~42m/sと44~45m/sの2パターン
- シャフト: 各ドライバーの純正シャフト(フレックス SR、 S)
- ボール: タイトリスト Pro V1
- 計測器: スカイトラック
- 試打環境: インドアゴルフレンジ
試打データは、各ドライバー10球ずつ打ち、その中で良かった3球の平均値を採用します。
平均データの結果
ヘッドスピード約41~42m/s | ヘッドスピード約44~45m/s | |
G440MAX | 233ヤード | 255ヤード |
Qi35 | 235ヤード | 261ヤード |
ELYTE | 234ヤード | 258ヤード |
PING G440 MAX(ピン ジーヨンヨンマルマックス)を試打計測


- 「直進性」と「寛容性」を極めた、オートマチック系ドライバー
- シリーズの中でも最も寛容性が高く、ミスヒットに強いのが特徴
- 高弾道でやさしく飛ばしたいゴルファーにおすすめ
G440 MAXは、シリーズの中で最も寛容性が高く、ミスヒットに強いのが特徴です。
今作は曲がらないだけでなく、飛びを重視!
さあ、どうでしょう?
ALTA J CB BLUE シャフト フレックスSR(53g)で試打
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 41.6 | 60.2 | 15.5 | 2902 | -85 | 219 | 233 |
2球目 | 42.5 | 61.4 | 17.0 | 3022 | -183 | 225 | 235 |
3球目 | 42.4 | 60.8 | 15.3 | 3638 | -53 | 221 | 230 |
平均 | 42.2 | 60.8 | 15.9 | 3187 | -90 | 222 | 233 |
PING TOUR 2.0 BLACK 65 シャフト フレックスS(59g)で試打
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 43.8 | 64.4 | 14.5 | 2269 | -305 | 236 | 255 |
2球目 | 43.7 | 64.4 | 16.4 | 1920 | 87 | 237 | 255 |
3球目 | 44.2 | 65.2 | 13.5 | 1897 | -317 | 232 | 256 |
平均 | 43.9 | 64.7 | 14.8 | 2029 | -178 | 235 | 255 |
G440 MAXの評価
G440 MAXは、とにかく「簡単」という言葉がぴったりのドライバーでした。
打点がバラついても、ヘッドが勝手にボールを拾ってくれるような安心感があります。
打感は、前作よりも少し柔らかくなったかな?
ヘッドクラウンにカーボンを使用しているおかげでしょうか。
飛距離は、ヘッドスピード42m/sで233ヤード、44m/sで255ヤードを記録。
シャフトとの相性も重要ですが、アベレージゴルファーには十分な飛距離性能と言えるでしょう。
G440 MAXが合うゴルファー
- 高弾道でブレないボールを打ちたい
- ミスヒットに強いヘッドを好む
- 飛ばしたい
- 豊富な純正シャフトから自分に合ったシャフトを選びたい
- 安心感のある構えやすいヘッドを好む
G440MAXドライバーについての詳しいレビューは↓記事をご覧ください
TAYLORMADE Qi35(テーラーメイド キューアイサンゴー)を試打計測


- 「飛距離」と「つかまり」を両立した、バランス型ドライバー
- カーボンツイストフェースによる高い反発性能で、飛距離アップに貢献
- つかまりが良く、ドローを打ちやすいのが特徴
Qi35は、「飛距離」と「つかまり」を両立した、バランス型ドライバーです。
テーラーメイドらしいじゃじゃ馬感はすっかり消えた使いやすいモデルになりました。
2025 Diamana BLUE TM50 シャフト フレックスSR(50g)で試打
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 41.5 | 60.9 | 13.8 | 2902 | -85 | 221 | 237 |
2球目 | 42.1 | 61.3 | 14.2 | 1854 | -828 | 209 | 233 |
3球目 | 41.5 | 61.0 | 14.4 | 2140 | -554 | 215 | 236 |
平均 | 41.7 | 61.1 | 14.1 | 2299 | -489 | 215 | 235 |
2025 Diamana SILVER TM55 フレックスS(56g)で試打
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 45.8 | 66.4 | 13.4 | 2308 | -1014 | 239 | 258 |
2球目 | 46.2 | 67.0 | 13.1 | 2287 | -773 | 244 | 264 |
3球目 | 45.5 | 66.3 | 14.2 | 2970 | -349 | 249 | 262 |
平均 | 45.8 | 66.6 | 13.6 | 2522 | -712 | 244 | 261 |
Qi35の評価
Qi35は、構えた時の見え方が非常にオーソドックスで、安心感があります。
ヘッド体積は460ccですが、色のせいか少し大きく見えます。
打感は、カーボンフェースとは思えないほどしっかりとしており、金属のような弾き感です。
飛距離は、ヘッドスピード41m/sで235ヤード、45m/sで261ヤードを記録。
今回の試打では、最も飛距離が出たドライバーとなりました。
Qi35が合うゴルファー
- 飛距離を最大限に伸ばしたい
- つかまりの良いドライバーを求めている
- 球が上がりやすい
- ドローを打ちたい
- ロースピンで強弾道のボールが打ちたい
テーラーメイドQi35ドライバーについての詳しいレビューは↓記事をご覧ください
CALLAWAY ELYTE(キャロウェイ エリート)を試打計測


- 「飛距離」と「直進性」を追求した、ぶっ飛び系ドライバー
- 進化したAi 10x FACEにより、広いスイートエリアと高い反発性能を実現
- とにかく曲げたくない、飛距離を最大限に伸ばしたいゴルファーにおすすめ
ELYTEは、前作比較で飛距離が最大8ヤード伸び、着弾範囲が最大19%狭まる(キャロウェイ調べ)という驚異のパフォーマンスを発揮します。
VENTUS GREEN 50 FOR CALLAWAY シャフト フレックスSR(55.5g)で試打
ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
1球目 | 41.0 | 1.45 | 16.8 | 2289 | -68 | 216 | 233 |
2球目 | 41.3 | 1.46 | 14.9 | 2535 | 37 | 218 | 236 |
3球目 | 41.7 | 1.43 | 15.4 | 2658 | 39 | 216 | 232 |
平均 | 41.3 | 1.45 | 15.7 | 2494 | 3 | 217 | 234 |
TENSEI GREEN 60 for Callaway シャフト フレックスS(64g)で試打
ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
1球目 | 44.4 | 1.47 | 13.9 | 2528 | -187 | 242 | 259 |
2球目 | 44.4 | 1.47 | 12.0 | 2411 | -71 | 236 | 259 |
3球目 | 44.6 | 1.45 | 11.9 | 2288 | -102 | 233 | 256 |
平均 | 44.5 | 1.46 | 12.6 | 2409 | -120 | 237 | 258 |
ELYTEの評価
ELYTEを打ってみて驚いたのは、その直進性の高さです。
サイドスピンが 少なく、とにかく真っ直ぐ飛びます。
打感は、柔らかくフェースに吸い付くような感触で、個人的には非常に好み。
少し前のモデル「ローグ」の打感に似ているかもしれません。
飛距離は、ヘッドスピード41m/sで234ヤード、45m/sで258ヤードを記録。
キャロウェイがうたう「最大8ヤードアップ」は言い過ぎかもしれませんが、飛距離性能も十分に高いと言えるでしょう。
ELYTEが合うゴルファー
- とにかく曲げたくない
- 飛距離を 最大限に伸ばしたい
- 打点の広いモデルを好む
- 打感の良いドライバーを求めている
- 直進性の高いドライバーを求めている
キャロウェイELYTEドライバーについての詳しいレビューは↓記事をご覧ください
「G440MAX」 「Qi35 」 「ELYTE」 打ち比べ検証 まとめ

今回の試打比較では、PING G440 MAX、テーラーメイド Qi35、キャロウェイ ELYTEのどれもが、非常に高い性能を持っていることが分かりました。
- PING G440 MAX: とにかく曲がらない、ミスヒットに強い。初心者、アベレージゴルファーでも使いやすい。
- テーラーメイド Qi35: 飛距離性能が高い、つかまりが良い。ドローを打ちたい人におすすめ。
- キャロウェイ ELYTE: 直進性が高い、打感が良い。曲げずに飛距離を伸ばしたい人におすすめ。
結局どれが良いの?


ヘッドスピードを同じに揃えて比較すると、飛距離の順位は以下のようになると推測されます。
- テーラーメイド Qi35
- キャロウェイ ELYTE
- ピン G440 MAX
この順位は以下の理由に基づいています。
- テーラーメイド Qi35は、より低いヘッドスピードでも他の2モデルと同等以上の飛距離を記録しており、ヘッドスピードが上がるとさらに飛距離の差が開いています。
- キャロウェイ ELYTEは、ピン G440 MAXよりもわずかに低いヘッドスピードで同等以上の飛距離を出しており、効率が良いと考えられます。
- ピン G440 MAXは、他の2モデルと比較してヘッドスピードに対する飛距離の伸びが若干劣る傾向が見られます。
ただし、これらの数値は限られたデータに基づく推測であり、実際の性能は個々のゴルファーのスイングや打点、使用するシャフトなどによって変わる可能性があります。
また、飛距離以外の要素(見た目、重量感、打感など)も考慮してクラブを選ぶことが重要です。
- スライスに悩んでいるゴルファー
- おすすめ:キャロウェイELYTE
- 理由:つかまりが良く、直進性が強いため、スライスを軽減できる可能性が高いです。
- とにかく飛距離を伸ばしたいゴルファー
- おすすめ:テーラーメイド Qi35
- 理由:反発性能が高く、バックスピンが少ないので球が高いゴルファーには大きな飛距離アップが期待できます。
- ミスヒットが多いゴルファー
- おすすめ:ピン G440 MAXまたはキャロウェイELYTE
- 理由:寛容性が非常に高く、オフセンターヒットでも飛距離ロスが少ないです。
- 真っすぐ飛ばしたいゴルファー
- おすすめ:ピンG440MAXまたはキャロウェイ ELYTE
- 理由:直進性が非常に高く、サイドスピンが抑えられるため、曲がりにくい特性があります。
- 打感にこだわるゴルファー
- おすすめ:キャロウェイ ELYTE
- 理由:柔らかくフェースに吸い付くような打感が特徴で、打感重視のゴルファーに好まれる傾向があります。
- バランスの取れた性能を求めるゴルファー
- おすすめ:ピン G440 MAX
- 理由:飛距離、直進性、寛容性のバランスがよく、幅広いゴルファーに対応できます。

結局3モデルとも性能では甲乙つけがたいんです🙇
純正シャフトバリュエーションが豊富という点で、G440 MAXが売れているのかも
最後までお読みいただきありがとうございました。