カッコいいのに簡単に飛距離がでるシャープな形状のアイアン。
ヘッドがシャープなのにむずかしくない、そんなアイアンセットを使いたいというゴルファーがにわかに増えてきました。
こんにちは
クラブフィッターのナオです
20年超ゴルファーのクラブ選びをアドバイスしてきました
シャープなヘッド形状で操作性が高く、しかも飛距離が出るアイアン。
番手別にオフセット設計を変えているのでショートアイアンがつかまりすぎることもありません。
(短い番手ほどグース度合いが少なくストレートなフェースになっている)
弾きが強く、球も簡単に上がります。
そんな優れものアイアンPING I525(ピンアイ525)を試打、検証します。
同じくらいの難易度のセミアスリートタイプのクラブで他メーカーの商品はミズノプロ225アイアンがあります。
ピン I525 7番アイアン(ロフト29度) 試打測定 検証
試打してみた打感、特徴とヘッドスピード毎の7番アイアン(ロフト29度)の飛距離、おススメ純正シャフトを紹介します。
トップブレードが薄くすっきりしたフェースで構えやすいです
ブレードタイプアイアンの特徴であるシャープな形状に飛びとコントロール性能を追加。
クラブPINGより引用
高弾道の飛びと寛容性を兼ね備え、確実にピンを狙える新飛び系アイアン。
ドライバーのヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーを仮定し試打してみました
試打クラブ I525 7番アイアン シャフトNSプロ950GHネオ フレックスS
7番アイアンのヘッドスピードで35m/s(10球測定)
打ち出し角度は22~27度
ストレートなボールでサイドスピンはほぼありません(打ち出した方向にまっすぐ飛んでいく感じ)
平均距離は169ヤード(キャリー162ヤード)
高めの弾道で初速が速い
インパクトの打感はやや硬く、当たった瞬間弾いてはなれていく感じですね
ドライバーのヘッドスピード毎 I525 7番アイアンのキャリー目安
- ドライバーのヘッドスピード 38m/s
7番アイアンのキャリー
約146ヤード - ドライバーのヘッドスピード 40m/s
7番アイアンのキャリー
約154ヤード - ドライバーのヘッドスピード 42m/s
7番アイアンのキャリー
約162ヤード - ドライバーのヘッドスピード 44m/s
7番アイアンのキャリー
約170ヤード
飛びますねー
8IからUWにかけてのロフトピッチが少しあいています
もともと距離が出る人はショートアイアンの距離差に注意です
ピン アイ525アイアン ヘッドスペック
番手 | 3I | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | UW |
ロフト角(度) | 17 | 19.5 | 22.5 | 25.5 | 29 | 33.5 | 38.5 | 44 | 49 |
バウンス角(度) | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 12 | 12 |
ヘッド素材 マレージング鋼C300(フェース)/17-4ステンレススチール(ボディ)
仕上げ ハイドロパールクローム仕上げ
ネック形状はピンならではの独特な形状。
ヘッド素材が軟鉄ではなくステンレススチールのため、ライ角、ロフト角が簡単に調整できません。
そのためネック部分に独特のくぼみを入れることによってライ、ロフト角を調整できるようにしています。
(注)ヘッド角度の調整は一般の工房では難しいのでピンへ直接頼まないとできません(有料)
ピン アイ525 アイアン 推奨標準シャフトスペック
ピンのアイアンにはいわゆるメーカー純正シャフトがたくさんあります。
スチールシャフトはピンのオリジナルシャフトからメジャーなNSプロシリーズやダイナミックゴールドシリーズなど幅広く用意されています。
カーボンシャフトのPINGオリジナルシャフトは2種類です。
ALTA J CB(標準シャフト)と ALTA DISTANZA BLACK 40(軽量シャフト)
NSプロ850GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 88 | 2.0 | 中 |
NSプロ850GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- カーボンシャフトでは軽すぎる、しかしNS950スチールでは少し重たいというゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約38~40m/s
- 普段の弾道が低い
- 少しスライスする
NSプロ950GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 98 | 1.7 | 中 |
NSプロ950GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約40~43m/s
- 高めの弾道が打ちたい
- 球をしっかりつかまえたい
NSプロモーダス3ツアー105(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 106.5 | 1.7 | 元 |
NSプロモーダス3ツアー105シャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約42~45m/s
- 弾道の高さを抑えたい
- フック、ひっかけを防ぎたい
NSプロモーダス3ツアー115(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 118.5 | 1.6 | 元 |
NSプロモーダス3ツアー115シャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約44~48m/s
- 重さを感じるクラブが好み
- 球のふけあがりを防ぎたい
- フック、ひっかけ防ぎたい
ヘッドスピードが速いのでショートアイアンの飛びすぎに注意です
ALTA J CB SLATE (カーボンシャフト)
フレックス | R | SR | S |
重量(g) | 49 | 54 | 63 |
トルク(度) | 4.9 | 4.7 | 4.5 |
キックポイント | 先 | 先中 | 中 |
ALTA J CB SLATEカーボンシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約36~40m/s
- 軽いシャフトでしっかり飛ばしたい
- 弾道の高さが欲しい
- しっかり球をつかまえたい
テクノロジー&まとめ
極薄で高強度のマレージングフェースと中空構造により最大の初速と飛距離を実現。
フェースのたわみを増すアンダーカットソールで高弾道もを可能にしています。
前作のI500アイアンより若干ソール幅が広がり球を上げやすくなっています
各番手ごとに溝の角度、間隔、本数を最適化し摩擦力を増やし、様々な状況でもスピン量の高いボールでグリーンをキャッチしてくれます。
飛ぶだけではなくスピンがきいて止まってくれるんですね
ロフトは7番アイアンで29度、5番アイアンで22.5度とストロングロフトになっています。
ロフトを立てただけでは球が上がらず飛距離がでないのですが、中空構造や少し広めのソール、溝の最適化によって重心位置やスピン量をコントロールし高弾道で飛距離性能に優れたモデルに仕上げています。
球が上がりやすく飛距離も出るので ピンI525アイアンのロングアイアンをユーティリティアイアンとして使うこともおすすめです。
3番アイアン(17.5度) 7番ウッドの飛距離
4番アイアン(19.5度) 9番ウッドの飛距離
5番アイアン(22.5度) 3番アイアンの飛距離
このヘッドサイズでやさしいというのがいいですね
I525アイアンを使う上で注意する点
ドライバーヘッドスピードが約42m/s以上ないとロングアイアン(5番アイアンより上の番手)の球は上がりにくくなります。
鋭角に打ち込んでインパクトするタイプのゴルファーは思ったほどミドルアイアン、ロングアイアンの飛距離がでないことがあるので注意が必要です(重心の位置が低いため、鋭角に打ち込みすぎると芯よりも上部に当たりやすい)
ヘッドスピードが速い、またはフックを打つゴルファーはショートアイアンが飛びすぎる可能性があります。
PWのロフトは44度なので49度のUW(アプローチ)を入れて、その下に52度、58度(56度)のウェッジを入れることがおススメです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。