「ヘッドが小ぶりでカッコよく、しかも飛んでやさしいアイアン」を探していませんか?
アイアン造りに定評があるミズノから、やさしく飛ばす中空鍛造アイアン「MIZUNO PRO245」アイアンが発売されました。
見た目はマッスルなのに「飛ぶ」「打感良し」「やさしい」。
前作のヒット商品、225アイアンよりフェースセンター下部(打球部付近)をさらに薄くし、反発力を向上。
現役クラブフィッターのナオです
道具選びのプロとして25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
プロ仕様モデルみたいにヘッドが小ぶりでストレートなネックのモデルが使ってみたい
でもあんまり難しいクラブだと挫折しそう
そんな欲張りなゴルファーに私は「ミズノプロ245アイアン」をお勧めしています。
「見た目はマッスル。使うとビックリ」
ミズノアンバサダーの佐藤信人プロは245アイアンのことを「シークレットブーツ」と呼んでいました😁
マッチするゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが40m/s以上
- 小ぶりなヘッドでも飛距離を出したい
- 左に大きく曲がるフックを防ぎたい
- 球をつかまえることができる(スライスで困っていない)
- ふだんの打球が低すぎない
- アスリート系アイアンを使っているとライバルに自慢したい
(実際はマッスルアイアンではないが)
(注)球がつかまえられない、ヘッドスピードが遅いゴルファーには難しいアイアンです。
標準装着シャフトはNSプロモーダスツアー105(106.5g)、ダイナミックゴールド95シャフト(95g)
ドライバーのヘッドスピード43m/s~、平均飛距離230ヤード以上推奨
NSプロモーダスツアー105 フレックスS
ドライバーのヘッドスピード40m/s~、平均飛距離210ヤード以上推奨
ダイナミックゴールド95シャフト(95g)
両方のシャフトとも先端部分の剛性が高く、左に行きにくく弾道の高さを抑えてくれる効果があります。
245アイアン、見た目はマッスルバック
このサイズのヘッドでは飛距離性能がとても高いモデルです
同じような難易度で他メーカーのクラブでは↓のようなモデルがあります。
キャロウェイ「Xフォージドスター」、タイトリスト「T200」、プロギア「01」、スリクソン「ZX5」、テーラーメイド「P790」、ヤマハ「RMX VD/M」アイアン。
ミズノプロ245アイアンの試打評価 番手ごと参考飛距離
試打したクラブは245アイアン 7番 ダイナミックゴールド95 S200
ドライバーの平均飛距離が220ヤードのフェードヒッターを想定してショットしました。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 35.9 | 19.7 | 5982 | -158 | 149 | 152 |
2球目 | 35.4 | 19.0 | 5971 | 512 | 149 | 152 |
3球目 | 35.6 | 20.5 | 5518 | 237 | 154 | 158 |
4球目 | 35.0 | 20.1 | 5685 | 325 | 149 | 152 |
5球目 | 35.2 | 20.7 | 5549 | 238 | 151 | 155 |
平均 | 35.4 | 20.0 | 5741 | 231 | 150 | 154 |
7番アイアンのキャリーが平均150ヤード。(飛距離154ヤード)
球筋はほぼストレート。
打ち出しが高く、バックスピンが多いボール。
縦距離のブレが少なく、飛びすぎ飛ばなすぎが少ない。
最大の特徴はインパクトの打感がやわらかいこと。
ボール初速は結構速いのですがボールがフェースにくっついた感はあります。
フェースは小ぶりで構えやすくストレートなのでしっかり球をつかまえても左に曲がりそうな気がしません。
適度にバックスピンが入ってくれるのでグリーンをしっかりキャッチしてくれます。
245ヘッドの重心は225より低く、深くなりました。
高初速エリアがアップし、薄いあたりでも弾道が上がりやすくなっています
ロフトは7番アイアンで30度。
ヘッドスピードが速いゴルファーは、打ち込んでボールをつかまえていけば、まだまだ飛びます。
しっかりつかまえても左に曲がりにくい特徴もあります。
飛距離重視のアイアンではありません。
あくまでこのヘッドサイズにしては飛ぶというモデルです
ドライバーのヘッドスピード41m/s、平均飛距離220ヤードのゴルファー
番手ごと参考飛距離
番手 | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | GW |
飛距離(ヤード) | 183 | 172 | 161 | 150 | 139 | 128 | 117 | 106 |
しっかりつかまえ、打点もまずまずなら上記の飛距離が参考になります。
ドライバーのヘッドスピード41m/s以上、「245アイアン」7番で150ヤード打てます。
(ドライバーのヘッドスピードが47m/s以上なら7番で170ヤードを超えてきます)
ミズノプロ245アイアンの特徴 クラブスペック
中空鍛造ヘッド クラブスペック
鍛造アイアンとしてはミズノ史上最高の反発です。
4~8番アイアンはクロムモリブデン鋼フェースにタングステンウェイト、ステンレスボディの複合構造。
ショートアイアン(9I、PW、GW)はマイルドスチールフェースとステンレスボディの複合構造。
4~8番アイアンはヘッドの重心を低く深くすることで球を上げやすく芯を広くし、ショートアイアンは重心の位置を少し高くし低打ち出し高スピンでグリーンを狙いやすくしています。
打感は4~8番アイアンが弾き感が強く、9~PW、GWはボールの感触が伝わりやすいです。
ロング、ミドルアイアンは芯が広くて球が上がりやすい、ショートアイアンはスピンがよくかかるということですね
各番手のロフト、ライ、バンス角、FP(フェースプログレッション)
※フェースプログレッションとはフェース下部がどれくらい前に出ているか(出っ歯)の具合です。
数値が大きいほうがグース度合いが少なく球のつかまりすぎを抑えます。
(ミズノぐらいしかFP数値の公表はしていません)
No. | ロフト角 (度) | ライ角 (度) | バウンス角 (度) | FP (mm) | 長さ (インチ) | バランス |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 21.5 | 60.0 | 2.0 | 3.1 | 38.25 | D1 |
5 | 24 | 60.5 | 3.0 | 3.2 | 37.75 | |
6 | 27 | 61.0 | 4.0 | 3.3 | 37.25 | |
7 | 30 | 61.5 | 5.0 | 3.5 | 36.75 | |
8 | 34 | 62.0 | 6.0 | 3.7 | 36.25 | |
9 | 38 | 62.5 | 7.0 | 3.9 | 35.75 | |
PW | 43 | 63.0 | 8.0 | 4.1 | 35.25 | D2 |
GW | 48 | 63.0 | 9.0 | 4.2 | 35.0 |
7番アイアンのロフトは30度
ショートアイアンになるにしたがってFP値を多くし、左にヒッカケにくくしています
ショートアイアンになるにしたがってヘッドが丸みを帯び、出っ歯になってきます。
バックスピンがしっかりはいり、グリーン上ではピタッと止まる設計。
打感は4~8番よりボールの感触がシビアに伝わってきます。
標準設定シャフト グリップ
軽量スチール ダイナミックゴールド95 S200
硬さ | シャフト重量 | 調子 | クラブ重量 |
S200 | 95g | 手元 | 約417g |
Dynamic Gold 95 スペック
ドライバーのヘッドスピード40m/s~、平均飛距離210ヤード以上推奨
軽量スチールの部類に入るシャフト。
(代表的な軽量スチールNSプロ950GHと同じ重量帯)
軽くて振りやすく、しなり感もあります。
ヘッドスピード、パワーにそれほど自信がなくても大丈夫
振りやすいシャフトです
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60/49g、バックライン有り
NSプロモーダス3ツアー105 フレックスS
硬さ | シャフト重さ | 調子 | クラブ重さ(No.7) |
---|---|---|---|
S | 106.5g | 元 | 約420g |
ドライバーのヘッドスピード43m/s~、平均飛距離230ヤード以上推奨
ダイナミックゴールドS200の特性で重量が軽くなったようなシャフト。
先端がしっかりしていて手元がしなるので、フックしにくく弾道の高さを抑えてくれます。
ある程度のヘッドスピードがないと少し硬く感じるシャフトです
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60/49g、バックライン有り
ミズノプロ245アイアン総合評価 まとめ
一見するとプロモデルの様にヘッドが小さくマッスルバックの様に見えるアイアンですが使ってみると簡単に飛距離も出て芯も広い。
バックに入ったアイアンを友人たちが見ると「難しそうなアイアン使ってるねー」って言ってくれますよ
めちゃめちゃ簡単なクラブというわけではありませんが、「プロモデルを使ってみたいけどやさしいアイアンがいい」という場合にピッタリのアイアンです。
ドローヒッター、フェードヒッター問わずフックを気にせずしっかり左に振っていけます。
ただし、ミズノプロのイメージで打感に期待するとあてが外れます。
少し弾き感が強いアイアンですね。
ミズノプロアイアンというと難しそうで敬遠されがちですが245アイアンは違いますよ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。