ミズノゴルフよりJPX923シリーズのアイアン、2023年モデルが発売されました。
今回登場するモデルは5機種。
5機種のモデルが同時にデビューするケースは珍しいですね。
フィッティングのミズノならではの商品展開です。
今回発売されるJPX923アイアンは
JPX923 TOUR
(プロモデル)
JPX923 FORGED
(セミアスリートモデル)
JPX923 HOT METAL PRO
(アベレージモデル)
JPX923 HOT METAL
(アベレージモデル)
JPX923 HL
(球が上がりやすい、やさしいモデル)
上から難易度の高い順で5モデルあります。
(飛距離が出て、芯が大きく、球が上がりやすいモデルが簡単ということにします)
ゴルファーのヘッドスピード、打ち方、球の上がり方などの違いに合わせてピッタリフィットできるアイアンを5機種のモデルから選ぶことが可能。
こんにちは
クラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
1番やさしいJPX923HLとプロモデルJPX923ツアーで使用難易度に違いがあります。
JPX923ツアーは男子プロ、JPX923フォージドは女子プロが使用しているモデルです。
ホットメタルとホットメタルプロのロフトは同じですがヘッドの大きさ、ボールのつかまり方に差があります。
それぞれのモデルに合った打ち方、ヘッドスピードで試打レビューします。
この記事を読むと自分に合ったJPX923アイアンを見つけることができます。
JPX923アイアンにはAW、SWがないので、ウェッジには同じミズノモデルのS23ウェッジがおススメ!
- JPX923 FORGED (DYNAMIC GOLD105 スチールシャフト)すっきりしたフェースなのに簡単 セミアスリートモデル
- JPX923 HOT METAL (NS PRO950GH NEO スチールシャフト)抜群のやさしさと飛び
- JPX923 HOT METAL HL (22MFUSION i カーボンシャフト)球の上がりやすさに重点を置いたモデル
- JPX923 TOUR (DYNAMIC GOLD120 スチールシャフト)シャープな顔と抜群の打感 バリバリのツアーモデル
- JPX923 HOT METAL PRO (DYNAMIC GOLD105 スチールシャフト)簡単に飛んで引っかからない 優れものアイアン
- JPX923アイアン 総合評価
JPX923 FORGED (DYNAMIC GOLD105 スチールシャフト)すっきりしたフェースなのに簡単 セミアスリートモデル
試打検証 おすすめなゴルファー
ドライバーのヘッドスピード44m/s、平均飛距離240ヤード、フェードヒッターの想定で試打。
試打したクラブはJPX923フォージド、7番アイアン、ダイナミックゴールド105 フレックスS200。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | |
1球目 | 37.4 | 22.3 | 5321 | 129 | 165 |
2球目 | 37.1 | 23.5 | 6156 | 439 | 156 |
3球目 | 37.3 | 20.1 | 5680 | 324 | 165 |
平均 | 37.3 | 22.0 | 5719 | 297 | 162 |
飛び、打感、やさしさのバランス性能。
小さすぎないヘッドで安心感を感じますが、トップブレードは厚すぎず、グースも少なめ。
構えた感じはプロモデルっぽいがやさしそうな顔つきのアイアンです。
打感は柔らかめですが少し弾き感はあります。
7番アイアンの平均キャリー162ヤード。
高めの球でバックスピンも十分入っています。
フェースプログレッションと重心位置のおかげなのか、つかまりすぎない弾道でかるーいフェードボール。
曲がり幅が安定し、弾道をコントロールしやすい印象です
番手別設計なのでロングアイアンは上がり、ショートは狙える。
外見、打感はプロモデルっぽい簡単なアイアンです。
シャフト(ダイナミックゴールド105)は先端部分がしっかりしていて、はねあがりがないので左にひっかけることが少なく、弾道の上がりすぎも抑えることができます。
重量感は103gと軽量スチールの部類に入るのでハードさは感じません。
JPX923フォージド(ダイナミックゴールド105)が適応するゴルファーは
- ドライバーのヘッドスピードが41m/s以上ある
- プロモデルっぽいスッキリしたヘッドながら安心感のあるモデルが好み
- 打感のよさがあるモデルが好み
- 打点が広く、球が上がり、バックスピンもしっかり入ってほしい
- しっかりつかまえても左にフックさせたくない
クラブスペック
ヘッド
素材 | NO5~7・クロムモリブデン鋼(SCM420) 精密鍛造・4120 NO8~PW・マイルドスチール(S25CM) 精密鍛造・1025E |
原産国 | 日本製・中国製 |
仕上げ | ニッケルクロムメッキ・ホワイトサテンブラッシュ・ミラー仕上げ EF/TPU複合バッジ |
ロフト角
NO5 | NO6 | NO7 | NO8 | NO9 | PW |
24 | 27 | 30 | 34 | 39 | 44 |
シャフト
ダイナミックゴールド105 スチールシャフト(S200・103g)
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60・49g
バランス
NO5~9・D2
PW D3
クラブ重さ
NO7 S200・約420g
PW(44度)の下に50度のアプローチウェッジと56度のサンドウェッジを入れることがおススメです
JPX923 HOT METAL (NS PRO950GH NEO スチールシャフト)抜群のやさしさと飛び
試打検証 おすすめなゴルファー
ドライバーのヘッドスピード42m/s、平均飛距離220ヤード、フェードヒッターの想定で試打。
試打したクラブは
JPX923ホットメタル、7番アイアン、NSプロ950GHネオ フレックスS。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | |
1球目 | 36.2 | 20.1 | 4272 | -432 | 163 |
2球目 | 37.0 | 22.4 | 4791 | 344 | 161 |
3球目 | 36.1 | 21.8 | 4647 | 133 | 162 |
平均 | 36.4 | 21.4 | 4570 | 15 | 162 |
従来品より約8%薄くなった、JPXアイアン史上最薄の「新コアテックフェース」により反発が上がり飛距離性能が向上。
ヘッドは大き目でボールを包み込むような安心感のある形状。
構えた感じはよく飛びそうで右のスライスを防げそう。
打感は弾き感が強く、インパクトした瞬間強く飛び出します。
7番アイアンの平均キャリー162ヤード。
少しスライス気味にスイングしたもののまったく曲がらず、つかまってよく飛んでいます。
ずばり、「やさしい、つかまる、飛ぶ」
シャフト(NSプロ950GHネオ)は中間から先端のしなりがあり、ボールをつかまえ簡単に上げてくれます。
重量は98gと軽めのスチールで振りやすい。
JPX923ホットメタル(NSプロ950GHネオ)が適応するゴルファーは
- ドライバーのヘッドスピードが40~43m/sである
- 安心感のある大きめのヘッドが好み
- 飛距離が欲しい
- 打点が広く、球が上がってほしい
- しっかりつかまえてスライスさせたくない
クラブスペック
ヘッド
素材 | ニッケル・クロムモリブデン鋼精密鋳造 |
原産国 | 日本製・中国製 |
仕上げ | ニッケルクロム銅下メッキ・ホワイトサテンブラッシュ仕上げ |
ロフト角
NO6 | NO7 | NO8 | NO9 | PW |
25 | 28.5 | 33 | 37.5 | 42.5 |
シャフト
NSプロ 950GH ネオ 軽量スチールシャフト(S・98g)
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60・49g
バランス
NO6~9・D1
PW D2
クラブ重さ
NO7 S・約421g
PW(42.5度)のロフト角がたっているので同シリーズのGW(48度)をいれて、その下に52度のアプローチウェッジ、56か58度のサンドウェッジを入れることがおススメです
ウェッジが多すぎることが嫌な場合はPWの下に48度のアプローチウェッジと54度のサンドウェッジを入れてください。
JPX923 HOT METAL HL (22MFUSION i カーボンシャフト)球の上がりやすさに重点を置いたモデル
試打検証 おすすめなゴルファー
ドライバーのヘッドスピード39m/s、平均飛距離190ヤード、フェードヒッターの想定で試打。
試打したクラブは
JPX923ホットメタルHL、7番アイアン、22MFUSION i カーボンシャフトR。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | |
1球目 | 35.3 | 24.8 | 4647 | -909 | 150 |
2球目 | 34.3 | 22.5 | 3559 | 52 | 148 |
3球目 | 36.1 | 21.0 | 5696 | 80 | 150 |
平均 | 35.0 | 22.8 | 4601 | -226 | 149 |
ヘッドスピードが遅めでボールが上がらない、やさしく飛ばしたいゴルファーへ。
ロフトが立ちすぎるとヘッドスピードがある程度ないとボールが上がりにくいので、各番手にロフトを程よくつけています。(7番アイアン 31度)
ヘッドが大きくしっかりグースも付いているので構えた時の安心感があります。
インパクトの瞬間、しっかりはじいてくれ心地よい打感です。
7番アイアンの平均キャリーは149ヤード。
このヘッドスピードで150ヤード近く飛べば十分飛んでいます。
フェースが少し開いて薄めのインパクトになってもボールは上がり、よくつかまってくれます。
とにかくやさしい、上がるアイアンです
シャフト(22MFUSION i カーボンシャフト)は先端部分のしなりがあり、ボールがとてもつかまりやすく上がりやすい。
重量は51gと軽量なのでヘッドスピードに自信がなくても簡単に使用できます。
JPX923ホットメタルHL(22MFUSION i カーボンシャフト)が適応するゴルファーは
- ドライバーのヘッドスピードが37~39m/sである
- アイアンの飛距離が欲しい
- 安心感のある大きめのヘッドが好み
- 打点が広く、球が上がってほしい
- しっかりつかまえてスライスさせたくない
クラブスペック
ヘッド
素材 | ニッケルクロムモリブデン鋼精密鋳造 |
原産国 | 日本製・中国製 |
仕上げ | NO6~8 ニッケルクロムメッキ・ホワイトサテンブラッシュ・ミラー仕上げ EF・TPU複合バッジ NO9、PW ニッケルクロムメッキ・ホワイトサテンブラッシュ・ミラー仕上げ EF/ABS複合バッジ |
ロフト角
NO6 | NO7 | NO8 | NO9 | PW |
28 | 31 | 35 | 40 | 45 |
シャフト
22MFUSION i カーボンシャフト(R・51g)
グリップ
ゴルフプライドライトラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60・42.5g
バランス
NO6~9・C9
PW D0
クラブ重さ
NO7 R・約367g
PW(45度)の下に同シリーズのGW(50度)、SW(55度)を入れることがおススメです
JPX923 TOUR (DYNAMIC GOLD120 スチールシャフト)シャープな顔と抜群の打感 バリバリのツアーモデル
試打検証 おすすめなゴルファー
ドライバーのヘッドスピード44m/s、平均飛距離240ヤード、ドローヒッターの想定で試打。
試打したクラブはJPX923ツアー
7番アイアン、DYNAMIC GOLD120 スチールシャフトS200。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | |
1球目 | 37.0 | 22.9 | 6189 | -264 | 157 |
2球目 | 36.6 | 23.2 | 6383 | -91 | 151 |
3球目 | 36.2 | 21.4 | 6690 | 190 | 151 |
平均 | 36.6 | 22.5 | 6421 | -55 | 153 |
シャープな顔とソリッドな打感を求めるゴルファーへ。
アスリートモデルらしく小さいヘッドでカッコいい。
7番アイアンでロフト34度。
ヘッドスピードが速くないと全然飛びません。
平均キャリーは153ヤード。
しっかりつかまえても左へフックしません。
打感はインパクトの瞬間ボールをつぶした感触が分かるような感じ。
バックスピンがしっかり入り、グリーンにかみついてピタッと止まってくれそうです。
フック、スライスを簡単に打ち分けることができそうですがやはり上級者向けですね
シャフト(ダイナミックゴールド120)は中間から先端部分の剛性が高く、インパクトの瞬間ヘッドを遅らせてくれる性能があります。
左に巻いてしまうフックボールや球のふけ上がりを防いでくれます。
重量は118gと少し重めなのでヘッドスピードが速いゴルファー向けです。
JPX923ツアー(ダイナミックゴールド120)が適応するゴルファーは
- ドライバーのヘッドスピードが43m/s以上ある
- ボールをしっかりつかまえることができる
- シャープでストレートなヘッドが好み
- 芯が狭く、フェースのどこで打ったかわかりやすい
- しっかりつかまえても大きくフックさせたくない
- ボールにしっかりスピンをかけたい
- ショート、ミドルアイアンの飛びすぎを防ぎたい
クラブスペック
ヘッド
素材 | マイルドスチール(S25CM) 精密鍛造・1025E |
原産国 | 日本製・中国製 |
仕上げ | ニッケルクロム銅下メッキ・ホワイトサテンブラッシュ仕上げ |
ロフト角
NO5 | NO6 | NO7 | NO8 | NO9 | PW |
27 | 30 | 34 | 38 | 42 | 46 |
シャフト
ダイナミックゴールド120 スチールシャフト(S200・118g)
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60・49g
バランス
NO5~9・D2
PW D3
クラブ重さ
NO7 S200・約432g
アプローチウェッジには52度、サンドウェッジには58度の専用ウェッジがおすすめです
(注)JPX923ツアーにはGWとSWはありません。
GW(ギャップウェッジ)→間を埋めるウェッジのこと
JPX923 HOT METAL PRO (DYNAMIC GOLD105 スチールシャフト)簡単に飛んで引っかからない 優れものアイアン
試打検証 おすすめなゴルファー
ドライバーのヘッドスピード44m/s、平均飛距離240ヤード、ドローヒッターの想定で試打。
試打したクラブは
JPX923ホットメタルプロ、7番アイアン、DYNAMIC GOLD105 スチールシャフトS200。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | |
1球目 | 37.0 | 21.6 | 4821 | 138 | 165 |
2球目 | 38.0 | 22.1 | 5049 | 508 | 167 |
3球目 | 37.0 | 18.5 | 4507 | -324 | 171 |
平均 | 37.3 | 20.7 | 4792 | 107 | 168 |
やさしく飛ばしたいが小ぶりでストレートな顔が好みのゴルファーへ。
スッキリした顔ですがJPX923ホットメタルを少しだけ小さくしてストレートにしたモデルです。
弾きのいい打感でボール初速はかなり速め。
7番アイアンの平均キャリーは168ヤード。
飛びますねー。
打ち出しも高く前に前に行ってくれます。
ストレートなフェースなのでしっかりつかまえても左にフックせず、コントロールが容易です。
簡単なわりにはひっかからない、優れものアイアンです。
PW(42.5度)のロフトが立っているのでSWとの距離差が大きくなります。
ウェッジの構成に注意してください
シャフト(ダイナミックゴールド105)は103gと軽いのですが、中間から先端部分の剛性が高くインパクトの瞬間ヘッドを遅らせてくれる性能があります。
左に巻いてしまうフックボールや球のふけ上がりを防いでくれます。
JPX923ホットメタルプロ(ダイナミックゴールド105)が適応するゴルファーは
- ドライバーのヘッドスピードが40~44m/sである
- 安心感のあるヘッドだけどストレートなヘッドが好み
- 飛距離は欲しい
- しっかりつかまえても大きくフックさせたくない
- 芯の広い簡単なモデルがいい
クラブスペック
ヘッド
素材 | ニッケル・クロムモリブデン鋼精密鋳造 |
原産国 | 日本製・中国製 |
仕上げ | NO5~8 ニッケルクロムメッキ・ホワイトサテンブラッシュ・ミラー仕上げ EF・TPU複合バッジ NO9、PW ニッケルクロムメッキ・ホワイトサテンブラッシュ・ミラー仕上げ EF・ABS複合バッジ |
ロフト角
NO5 | NO6 | NO7 | NO8 | NO9 | PW |
22 | 25 | 28.5 | 33 | 37.5 | 42.5 |
シャフト
ダイナミックゴールド105 スチールシャフト(S200・103g)
グリップ
ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
口径M60・49g
バランス
NO5~9・D3
PW D4
クラブ重さ
NO7 S200・約422g
PW(42.5度)のロフト角がたっているので48度のウェッジをいれて、その下に52度のアプローチウェッジ、56か58度のサンドウェッジを入れることがおススメです
(注)JPX923ホットメタルプロにはGWとSWはありません。
GW(ギャップウェッジ)→間を埋めるウェッジのこと
JPX923アイアン 総合評価
JPX923シリーズの5モデル。
それぞれ大きく特徴が異なり、適応するゴルファーが変わってきます。
自分のスイングタイプ(ドロータイプ、スライサー)、ヘッドスピードに合わせて選んでください。
JPX923アイアン 5モデルの特徴 (適応ヘッドスピードは上記の標準装着シャフトの場合)
飛距離 | 球のあがり | スピン量 | つかまり | 見た目 | 適応ヘッドスピード (ドライバー) | |
ツアー | 飛ばない | 普通 | 多い | 弱い | シャープ | 43m/s~ |
フォージド | 普通 | 上がる | まずまず多い | 普通 | ややシャープ | 41m/s~ |
ホットメタル | よく飛ぶ | 上がる | 普通 | よくつかまる | 安心感 | 40m/s~ |
ホットメタルHL | 飛ぶ | よく上がる | まずまず多い | よくつかまる | 安心感 | 37m/s~ |
ホットメタルプロ | よく飛ぶ | 上がる | 普通 | 普通 | ややシャープ | 40m/s~ |
5モデルそれぞれ特徴があります。
ヘッドスピード、スイングタイプ、好みに合わせて選択できるJPX923アイアンでした。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。