「ツアープロが使っているような、シュっとしたコンパクトなヘッドのアイアンを使いたいけど、難しいし飛ばないから使えないな~」
なんて悩んでいませんか?
そんなゴルファーに朗報、ピンゴルフよりいいアイアン出ました。
その名は「アイゴーサンマル」。
現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
前作i525アイアンから改良を加え、見た目と飛距離にこだわったモデル。
シャープなヘッド形状で操作性が高く、しかも寛容性が高い中空構造アイアン。
すっきりしたバックフェースにテクノロジー満載のアイアン「i530アイアン」を試打検証してみます。
前作i525とi530のソール幅はほぼ同じ、重心位置は少し低くなりました。
i530 7番アイアンのロフトは27.5度、i525より1.5度もたっています。
ストロングロフト化がすごい
番手がずれてるだけのような気が、、、
前作i525よりヘッド内部の後壁を約40%薄くすることで低重心化に成功。
ストロングロフトですがi525 7番(29度)と同じくらいの高さがでます。
もちろんロフトが立っているので飛距離性能はアップ。
i530アイアンの対象ゴルファーは
- ツアーモデルのような小ぶりなアイアンで飛ばしたい
- 芯を外すことがよくある
- ドライバーのヘッドスピード約39~45m/s
- 7番アイアンで150ヤード以上飛ばしたい
- 持ち球が低すぎない
このヘッドサイズのアイアンの中では異次元の飛び
凄い性能を持ったクラブです
おすすめの番手設定は6番(24度)~PW(41度)、UW(46度)の6本。
PWのロフトが立っているので、UWは必須です。
UWの下は50度、56度のウェッジがいいでしょう。
(ピンS159ウェッジ)
スチール 6~PW(5本)
定価 ¥158,000(税込)
単品(スチール)4I、5I、UW
定価 ¥31,900(税込)
カーボン 6~PW(5本)
定価 ¥170,500(税込)
単品(カーボン)4I、5I、UW
定価 ¥34,100(税込)
※弾道計測にはスカイトラックを使用しています
同じくらいの難易度のクラブで他メーカー商品は↓記事をご覧ください。
ピン i530 7番アイアン 試打検証 飛距離目安
試打クラブ i530 7番アイアン シャフトNSプロ950GHネオ(S)
ドライバーのヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーを仮定し試打してみました
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 36.4 | 18.1 | 5823 | 415 | 158 | 163 |
2球目 | 36.5 | 17.8 | 5452 | 468 | 160 | 165 |
3球目 | 36.2 | 16.6 | 4840 | -557 | 163 | 169 |
平均 | 36.4 | 17.5 | 5372 | 109 | 160 | 166 |
7番アイアンのヘッドスピードで平均36.4m/s。
平均キャリー160ヤード、よく飛びます。
高めの弾道で初速が速い
打ち出し角度は16.6~18.1度。
ロフトが立っているので打ち出し角はそれほど高くありませんが、バックスピンがしっかり入り弾道の高さを確保。
ストレートなボールでサイドスピンは、ほぼありません(打ち出した方向にまっすぐ飛んでいく感じ)
ただし、7番アイアンとしては飛ぶのですが、ロフト27.5度の割には飛距離が物足りない気もします。
まあ飛べばいいというわけではありませんが、、、
高さは十分なのでやさしさは感じます。
インパクトの打感は良くなりました
弾き感はありますが打音がいい
ドライバーのヘッドスピード約42m/sの場合、番手ごと飛距離目安
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | UW |
飛距離(ヤード) | 190 | 180 | 170 | 160 | 150 | 138 | 125 | 112 |
試打クラブ i530 7番アイアン シャフトNSプロモーダス105(S)
ドライバーのヘッドスピードが44m/sくらいのゴルファーを仮定し試打してみました
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 37.6 | 17.0 | 4841 | -468 | 172 | 178 |
2球目 | 36.6 | 15.1 | 4872 | -70 | 163 | 170 |
3球目 | 37.1 | 15.2 | 4876 | -562 | 166 | 173 |
平均 | 37.1 | 15.6 | 4796 | -367 | 167 | 174 |
7番アイアンのヘッドスピードで平均37.1m/s。
平均キャリー167ヤード、楽ですね~。
中弾道で曲がらない。
シュっとしたヘッドなのにユーティリィティクラブを打っているようです。
回転がかかりにくいので、カットしてスライスを打ったり、フックをかけたりすることは難しそうですね。
ガツンと厚めにインパクトするとバックスピンが減って、まだまだ飛距離がだせます。
スピードが速いゴルファーが打つとやばい飛距離がでますね。
曲がらず、ぶっ飛ぶアイアンです
ヘッドスピードが速いゴルファーはショートアイアンの距離感が難しいかも
ドライバーのヘッドスピード約44m/sの場合、番手ごと飛距離目安
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | UW |
飛距離(ヤード) | 200 | 190 | 180 | 168 | 156 | 143 | 130 | 117 |
ピン アイ530アイアン ヘッドスペック
番手 | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | UW |
ロフト角(度) | 18 | 21 | 24 | 27.5 | 31.5 | 36 | 41 | 46 |
バウンス角(度) | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 11 | 12 | 12 |
ヘッド素材 マレージング鋼C300(フェース)/17-4ステンレススチール(ボディ)
仕上げ ハイドロパールクローム仕上げ
ネック形状はピンならではの独特な形状。
ヘッド素材が軟鉄ではなくステンレススチールのため、ライ角、ロフト角が簡単に調整できません。
そのためネック部分に独特のくぼみを入れることによってライ、ロフト角を調整できるようにしています。
(注)ヘッド角度の調整は一般の工房では受け付けていません(ピンゴルフ有料)
ピン アイ530 アイアン 推奨標準シャフトスペック
ピンのアイアンにはメーカー純正シャフトがたくさんあります。
スチールシャフトはメジャーなNSプロシリーズ。
カーボンシャフトのPINGオリジナルシャフトは2種類です。
ALTA J CB(標準シャフト)とPING TOUR 2.0 CHROME I(ハードシャフト)
NSプロ850GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 88 | 2.0 | 中 |
NSプロ850GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- カーボンシャフトでは軽すぎる、しかしNS950スチールでは少し重たいというゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約39~41m/s
- 普段の弾道が低い
- 少しスライスする
NSプロ950GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 98 | 1.7 | 中 |
NSプロ950GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約40~43m/s
- 高めの弾道が打ちたい
- 球をしっかりつかまえたい
NSプロ750GH NEO(スチールシャフト)NEWシャフト
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 78 | 2.3 | 先 |
NSプロ750GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約38~40m/s
- 高めの弾道が打ちたい
- 球をしっかりつかまえたい
- ヘッドスピードに自信はないがスチールシャフトが使いたい
NSプロモーダス3ツアー105(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 106.5 | 1.7 | 元 |
NSプロモーダス3ツアー105シャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約42~46m/s
- 弾道の高さを抑えたい
- フック、ひっかけを防ぎたい
ALTA J CB BLACK (カーボンシャフト)
フレックス | R | SR | S |
重量(g) | 54 | 64 | 74 |
トルク(度) | 4.8 | 4.5 | 3.2 |
キックポイント | 先 | 中先 | 中 |
ALTA J CB BLACKカーボンシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約36~40m/s
- 軽いシャフトでしっかり飛ばしたい
- 弾道の高さが欲しい
- しっかり球をつかまえたい
PING TOUR 2.0 CHROME I (重めカーボンシャフト)
フレックス | S |
重量(g) | 77 |
トルク(度) | 2.7 |
キックポイント | 中元 |
PING TOUR 2.0 CHROME I カーボンシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約40~43m/s
- 硬いシャフトでしっかり振りたい
- 純正ALTAシャフトだと軽すぎる
- インパクトの衝撃を柔らかくしたい
- スチールシャフトは錆びるので嫌だ
初心者でも使える! I530アイアン まとめ
1.低重心設計
前作よりヘッド内部の後壁を約40%薄くすることで、さらなる低重心化に成功。ミスヒット時でも安定した飛距離と弾道を実現できる飛び系ツアーアイアン。2.複合素材ヘッド
インパクト時に最大のたわみを生む鍛造フェース、高さが出る新ソール設計により飛距離性能が向上。3.高比重トゥウェイト
ピンゴルフ公式サイト
高比重のトゥウェイト搭載により、高い慣性モーメント(MOI)に。飛びに加えてくミスヒットにも強い構造。さらに7番アイアンで27.5度の新ロフト設計(前作#7:29度)により、高い飛距離性能を実現しながらも、低重心設計によって前作と変わらず高弾道に。
ロフトは7番アイアンで27.5度、5番アイアンで21度とストロングロフトになっています。
ストロングロフト化、そろそろ限界ですね
5番が昔の3番アイアンのロフトです
球が上がりやすく飛距離も出るので ピンi530アイアンの4番、5番をユーティリティアイアンとして使うこともオススメ。
4番アイアン(18度) 7番ウッドの飛距離
5番アイアン(21度) 9番ウッド、3番アイアンの飛距離
小ぶりでストレートなフェース
バックフェースもカッコいい
なのに飛んじゃう
i530アイアンを使う上で注意する点
球離れが速くサイドスピンがあまりかかりません。
そのため左方向に強くカットで振っていってもフェードせず真っすぐ行ってしまいます。
インサイドアウトで右に打ち出す場合も注意が必要。
ドローせず右に抜けてしまうことがあります。
また打球が上がりやすいアイアンではありません。
ヘッドスピードが遅いと長い番手のアイアン(6番より上の番手)の弾道は上がりにくくなります。
鋭角に打ち込んでインパクトするタイプのゴルファーは思ったほどロングアイアンの飛距離がでないことがあるので注意が必要です(重心の位置が低いため、鋭角に打ち込みすぎると芯よりも上部に当たりバックスピンが減ってしまう)
逆にヘッドスピードが速い、またはフックを打つゴルファーは鋭角に打ちこむとショートアイアンが飛びすぎる可能性があります。
打球を曲げてコントロールしたいゴルファー、ヘッドスピードが速いゴルファーは使用注意ですね
セッティング
6~PW、UW、50度、56度。
PWのロフトは41度なので46度のUW(アプローチ)を入れて、その下に50度、56度のウェッジを入れることがおススメです。
ピンゴルフの商品には個体番号が付けられ徹底管理されています!
不具合があった場合の補償がしっかりしていますので、リアル店舗があるショップでの購入がおススメです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。