ブリヂストンゴルフよりアスリートモデル「242CB＋」「241CB」アイアンが2024年9月6日に発売されます。
前作221CB、222CB＋から2年ぶりの新作アイアンです。
「242CB＋」の24は2024年モデルと言うこと。
現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
この記事は242CB＋アイアンの試打評価です
242CB＋のほうが241CBより
- トップブレードが厚い
- ソール幅が広い
- フェースの長さが長い
- 7番から上のロフトが1°たっている
- 打点が広い
- つかまる
242CB＋は241CBにやさしさと飛びをプラスした軟鉄鍛造スタンダードアイアン。
（7番 ロフト31度）
241CBはシャープなフェース形状でキレと操作性を研ぎ澄ました軟鉄鍛造ツアーアイアン。
（7番 ロフト32度）
軟鉄鍛造アイアンとは文字通り、軟らかい鉄のかたまりを熱して叩いて圧力を加え、形作られた製法のヘッドです。
242CB＋は本格的な形状にインナーポケット構造をプラス。
軟鉄鍛造ならではの柔らかい打感の中に、軽い弾き感があります。
安心感のあるツアーアイアン形状にやや広めの芯とミスに強いオールラウンドなソール。
241CBより少しやさしい、中上級者モデルです。
（8I、9I、PWのロフトは241CBアイアンと同じ）
7I（31度）、8I（36度）、9I（41度）、PW（46度）と5度ピッチ。
PWが46度なのがうれしい。
（注）242CB＋は飛ばし系アイアンではありません。
ドライバーのヘッドスピード約41m/s～、平均飛距離210ヤード以上のゴルファーにおススメです。
（アイアンに飛距離を求めるゴルファーには合いません）
バックフェースのデザインもスッキリ
ブリヂストン、いいアイアン創りました
やさしいツアーアイアン「242CB＋」をじっくりと試打し、飛距離、打感、やさしさ等どのようなゴルファーに合うのか細かくレビューしていきます。
3通りのヘッドスピード、3通りのシャフトで試打をしています。
自身に近いヘッドスピードを参考にしてください。
242CB＋アイアン（4番～PW）
- N.S.PRO MODUS3 TOUR105 （スチール） 6本セット（＃5〜9, PW） ¥145,200（税込）＃4（特注専用） ¥24,200（税込）
- N.S.PRO 950GH neo シャフト（スチール） 6本セット（＃5〜9, PW） ¥145,200（税込）＃4（特注専用） ¥24,200（税込）
- Diamana Thump iB70 シャフト（カーボン）
＃4（特注専用） ¥24,200（税込）
ツアー形状なのにやさしさを取り入れたアイアンを使いこなしてみたいと思いませんか？
※試打計測は10球打ったうちのベスト3球を採用。
ヘッドスピード、シャフトを3通りに替えて試打。
室内練習場でボールはプロV1、弾道計測はスカイトラックのデータです。
アスリートツアーアイアン241CBの詳細は↓記事をご覧ください。
同程度の難易度で比べてみたいアイアンは↓
ドライバーの平均飛距離が200ヤードのゴルファーを想定してショット
242CB＋アイアン 7番 Diamana Thump iB70 カーボンシャフト フレックスS 試打
| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 34.2 | 17.1 | 5552 | -159 | 141 | 147 |
| 2球目 | 34.3 | 18.9 | 5634 | 80 | 145 | 149 |
| 3球目 | 34.4 | 21.0 | 5701 | 81 | 142 | 145 |
| 平均 | 34.3 | 19.0 | 5629 | 1 | 143 | 147 |
７番アイアンの飛距離が約147ヤード。
（キャリー143ヤード）
球筋は、ほぼ横回転のないストレートボール。
曲がりませんねー。
バックスピンもしっかりかかり、グリーンに落ちてピタッと止まります。
構えた感じは安心感のある精巧なフェース形状。
打感は軟鉄鍛造らしい柔らかさの中に少しの弾き感。
芯の大きさを感じます。
BSアイアンらしく、少しグースが入ったように見えるフェースが右へのミスを防ぎます。
ロフトは7番アイアンで31度。
最近のアイアンの傾向としては決してストロングロフトの部類には入らないモデル。
芯は241CBアイアンよりは広く、このサイズのアイアンとしてはかなりやさしいほうでしょう。
とはいえ、それなりのヘッドスピードと球をつかまえる技術は必要です。
標準仕様のDiamana Thump iB70 シャフトはしっかりしたカーボンシャフト
ドライバーのヘッドスピードが約38～42m/sのゴルファーに対応
ドライバーのヘッドスピードが約41m/s、平均飛距離200ヤードのゴルファーが「242CB＋ Diamana Thump iB70（S）」を打った場合の番手別、飛距離目安
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
| 飛距離（ヤード） | 173 | 162 | 151 | 140 | 129 | 118 | 107 |
ドライバーの平均飛距離が220ヤードのゴルファーを想定してショット
試打したクラブは
242CB＋アイアン 7番 N.S.PRO 950GH neo シャフト フレックスS 試打
| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 35.7 | 20.3 | 6437 | 183 | 149 | 152 |
| 2球目 | 36.0 | 19.0 | 5951 | 510 | 154 | 157 |
| 3球目 | 36.6 | 18.3 | 6066 | 520 | 155 | 159 |
| 平均 | 36.1 | 19.2 | 6151 | 404 | 153 | 156 |
７番アイアンの飛距離が約156ヤード。
（キャリー153ヤード）
しっかりつかまえたのですがフックしません。
安心して左に振っていけます。
弾道も高く、バックスピンもしっかり入ってます。
これならグリーン上でビタッと止まりますね。
飛距離は241CBとそれほど変わらないような気はしますが、打点は大きいですよ。
フェース下部のあたりに強く、ハーフトップくらいならナイスショットとあまり飛距離は変わりません。
つかまりの良いヘッドです
インパクトでフェースターンをあまり使わず、ラインだしショットをしやすいアイアン
ドライバーのヘッドスピードが約43m/s、平均飛距離220ヤードのゴルファーが「242CB＋ N.S.PRO 950GH neo シャフト（S）」を打った場合の番手別、飛距離目安
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
| 飛距離（ヤード） | 188 | 177 | 166 | 155 | 144 | 133 | 122 |
ドライバーの平均飛距離が240ヤードのゴルファーを想定してショット
試打したクラブは
242CB＋アイアン 7番 N.S.PRO MODUS³ TOUR105 シャフト フレックスS 試打
| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 36.8 | 22.1 | 5518 | -237 | 161 | 165 |
| 2球目 | 36.6 | 20.0 | 5801 | -581 | 161 | 165 |
| 3球目 | 37.0 | 20.4 | 5874 | -335 | 164 | 168 |
| 平均 | 36.8 | 20.8 | 5731 | -384 | 162 | 166 |
７番アイアンの飛距離が約166ヤード。
（キャリー162ヤード）
すべてのショットをドローで打ちました。
つかまり過ぎません。
ドローボールでも弾道は高く、バックスピンもしっかり入ってます。
その場で止まるので安心してピンを狙っていけます。
反対にフェースターン抑えめでヒットしても、十分な飛距離を確保。
つかまりの良さと打点の広さが光ります。
242CB＋は強く打ちこまず、ソールを滑らすようにインパクトしたいアイアン
どちらかと言えばフェードヒッター向きですね
ドライバーのヘッドスピードが約45m/s、平均飛距離240ヤードのゴルファーが「242CB＋ N.S.PRO MODUS³ TOUR105 シャフト（S）」を打った場合の番手別、飛距離目安
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
| 飛距離（ヤード） | 200 | 188 | 176 | 163 | 150 | 138 | 126 |
242CB＋アイアンのスペック
クラブスペック ヘッド
ヘッド素材
＃4、5 軟鉄（S20C）、タングステン
＃6～PW 軟鉄（S20C）
ヘッド製法 鍛造
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
| ロフト角（度） | 21 | 24 | 27 | 31 | 36 | 41 | 46 |
| ライ角（度） | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 |
| フェースプログレッション （ｍｍ） | 3.15 | 3.35 | 3.65 | 3.85 | 4.25 | 4.55 | 5.05 |
シャフト＆グリップ
※標準設定ではDiamana Thump iB70 シャフトのほうがNSスチールシャフトより0.25インチ長くなります
NSプロモーダスツアー105シャフト （フレックスS）
モーダスツアー105シャフト（約106.5g）は元調子のしっかりしたシャフトです。
先端部分のはしりを抑え、球のつかまりすぎ、上がりすぎをふせぎます。
ダイナミックゴールド（約129g）では少し重いなという場合、同じようなシャフト特性で軽くする時にピッタリです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約42～45m/s
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
| 長さ（インチ） | 特注 | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 |
シャフト重量 106.5g トルク1.7 元調子
408g（5番アイアン） 421g（7番アイアン）
バランス D2
グリップ
オリジナルラバーグリップ
バックライン無し（ブラック・グレー）
口径60・49.5g
NSプロ 950GH NEOシャフト （フレックスS）
NSプロ 950GH NEOシャフトは98g、中調子です。
軽量スチールの代表的なシャフト。
シャフト中間部分のしなりが強く、つかまりの良いシャフト。
トルクはしぼられているので弾道の方向性はよい。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約40m/s～43m/s
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
| 長さ（インチ） | 特注 | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 |
シャフト重量98g トルク1.7 中調子
405g（5番アイアン） 418g（7番アイアン）
バランス D1
グリップ
オリジナルラバーグリップ
バックライン無し（ブラック・グレー）
口径60・49.5g
Diamana Thump iB70 カーボンシャフト （フレックスS）
Diamana Thump iB70 シャフトは66g、中調子です。
スチールシャフトでは重いなと感じるゴルファー用。
一般的なカーボンシャフトより重量があり、ねじれもしっかりしている。
カーボンでも頼りないというシャフトではありません。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約39m/s～42m/s
| 番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
| 長さ（インチ） | 特注 | 38.5 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 |
シャフト重量66g トルク3.2 中調子
374g（5番アイアン） 385g（7番アイアン）
バランス D1
グリップ
オリジナルラバーグリップ
バックライン無し（ブラック・グレー）
口径60・45.5g
ブリヂストン242CB＋アイアン まとめ 適応ゴルファー
242CB＋アイアンは本格的な形状にやさしさを追加した軟鉄鍛造アイアン。
アスリートモデルを使いたいんだけど少し寛容性のあるアイアンを使いたいゴルファー向け。
重心位置は241CBより低いのでソールを滑らせクリーンに打つゴルファーと相性が良く、オールラウンドなソール形状で安定した抜けが可能。
＃4、＃5アイアンはソールにタングステンが装着され、上がりやすくなっています。
ヘッドは安心感のある形状ですが大きすぎると感じることはなく、中上級ゴルファーにおススメのアイアンです。
軟鉄鍛造のならではのやわらかい打感ながら少しの弾き感をプラス。
バリバリのアスリートモデルではなく、やさしいツアーモデル。
芯はそこそこ広く、つかまりもよい。
フェース形状が気に入れば241CBより242CB＋のほうが使いやすいですよ
| 飛距離 | つかまり | 芯の大きさ | 見た目 | 打感 | |
| 241CB | 普通 | つかまりすぎない | ややせまい | 小ぶり ストレート | やわらかい |
| 242CB＋ | 普通 | つかまる | 普通 | やや小ぶり セミグース | やわらかい |
番手ごとの正確な距離、バックスピンが入った止まる弾道、芯を外した時の寛容性。
正直、欠点があまりないアイアン。
決して飛び系の簡単アイアンではありません
ある程度のヘッドスピードと技術は必要です
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
