ゴルフ界で話題沸騰のブリヂストンゴルフの新ドライバー「B1ST/B2HT」が発売されました。
【B1STドライバー】はプロ・上級者の要求にこたえた新構造。強弾道と低スピンモデル。
【B2HTドライバー】はJGR・B2の性能を継承。ウエイト可変機構を搭載したモデル。
現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
「B1ST/B2HT」ドライバーの最大の特徴は、新技術「スリップレスバイトミーリング」を採用したことです。
このミーリングは、フェース面の溝が滑りにくいように設計されており、インパクトでボールにしっかりと食いつくため、高弾道で低スピンの飛びを実現します。
正直、フェースのミーリングが打感にどう影響があるのかは、わかりませんでした
インパクトの感触は独特
洋物ドライバーが上位にひしめく中、登場した国内メーカーの雄「ブリヂストンゴルフ」の本気ドライバー【B1ST B2HT】を実際に試打して性能、飛び、寛容性を検証してみます。
メーカー担当者の話によると所属のプロたちの反応が今までにないくらい良いそうです。
クラブをあまり変えなかった堀川未来夢プロが「B1ST」、シニアツアーでも活躍中の宮本勝昌プロが「B2HT」を使用しています。
B1STドライバーと相性がいいゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードは40m/s以上、平均飛距離210ヤード以上
- 顔のしまったカッコいいヘッドのドライバーが使いたい
- 芯で打った時の引っ付き感が好み
- 叩いてもふけ上がらないモデルが欲しい
- つかまえても左にフックしすぎないモデルが欲しい
- やさしいプロモデルドライバーを使いたい
B2HTドライバーと相性がいいゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードは36m/s以上、平均飛距離190ヤード以上
- 構えた時に安心感のあるヘッドを使いたい
- 軽いシャフトでヘッドスピードを上げたい
SPEEDER NX BS40(純正軽量シャフト) - 簡単に球が上がるモデルが欲しい
- スライスがきらい、つかまえたい
「B1ST」フック、ふけ上がりを嫌うアスリートモデル
「B2HT」つかまりがよく、球が上がりやすい、やさしいモデルです
B1STはB2HTよりヘッド上部クラウン部分、ソール部分の面積が小さい。
B2HTはB1STよりアップライト、つかまりがよく球が上がりやすい。
この記事を読むと「B1ST B2HT」ドライバーのおすすめヘッド、シャフトが分かります。
B1STドライバー 本体価格(定価)
VENTUS BS6(純正シャフト)
¥88,000(税込)
TENSEI PRO BLUE 1K 60(おすすめカスタム)
¥110,000(税込)
SPEEDER NX BLACK 60(おすすめカスタム)
¥104,500(税込)
B2HTドライバー 本体価格(定価)
VANQUISH BS50(純正シャフト)
¥85,800(税込)
SPEEDER NX BS40(純正軽量シャフト)
¥85,800(税込)
TENSEI PRO BLUE 1K 50(おすすめカスタム)
¥107,800(税込)
SPEEDER NX BLACK 50(おすすめカスタム)
¥102,300(税込)
ブリヂストンのツアーモデルと言うと「難しい」というイメージがありますが、2機種とも、自分に合ったロフト、シャフトを選べばやさしいドライバーです
B1ST、B2HTフェアウェイウッドについては↓記事をご覧ください。
B1ST、B2HTハイブリッドについては↓記事をご覧ください。
ブリヂストン「221CB」「222CB+」アイアンについては↓記事をご覧ください。
プロ 上級者の要求にこたえた新構造 B1STドライバー 試打検証
試打したクラブはB1ST ロフト9.5度 シャフトVENTUS BS6(フレックスS)
ヘッドスピード平均44.0m/s、ドロー系のスイングでチャレンジです。
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 43.9 | 64.2 | 13.8 | 2030 | -244 | 231 | 253 |
2球目 | 44.1 | 64.3 | 13.9 | 2411 | 71 | 235 | 254 |
3球目 | 44.1 | 65.1 | 11.6 | 1909 | -231 | 225 | 254 |
平均 | 44.0 | 64.5 | 13.1 | 2117 | -135 | 230 | 254 |
構えた時のヘッドはストレートでカッコいい。
フェースのギザギザは気になりません。
上から見た時、ヘッドがしまっていてディープに見えます。
見た目はプロモデルっぽいですね。
打感は心地よい弾き系。
フェースに引っ付いて押し出すという感じ。
ヘッドスピードのわりには初速が出ます。
平均飛距離は254ヤード、よく飛んでますね。
中弾道でバックスピンが少なく、よく転がる。
しっかりつかまえて打ったのですが、全然フックしません。
左を嫌うゴルファーにはピッタリ
しっかり叩けて、ふけ上がりもナシ
つかまりすぎが心配なゴルファーはアジャスタブルカートリッジをフェード側にすればフックを大幅に防げます。
トゥ2g ヒール6g
フェース後方に取り外し可能なアジャスタブルカートリッジが搭載。
FADE側でヘッドは返りにくく、DRAW側で返りやすくなります。
ソール前方についているウェイトは購入時(ヒール側6g、トゥ側2g)がノーマル、入れ替えるとフェード設定です。
可変式スリーブでフェース向き、ライ角が変えられます。
フェース向き
オープン(-1度)~クローズ(+1度)
ライ角
ノーマル~アップライト(+2度)
簡単につかまり高弾道 B2HTドライバー 試打検証
試打したクラブはB2HT ロフト9.5度 シャフトVANQUISH BS50(フレックスS)
ヘッドスピード平均43.0m/s、ややフェード系のスイングでチャレンジです。
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 43.2 | 62.0 | 12.0 | 2396 | 286 | 220 | 243 |
2球目 | 43.5 | 63.4 | 12.5 | 1838 | -570 | 217 | 244 |
3球目 | 42.4 | 62.4 | 11.2 | 2144 | -322 | 215 | 243 |
平均 | 43.0 | 62.6 | 11.9 | 2126 | -202 | 217 | 243 |
構えた時のヘッドは後方が長く、安心感があります。
芯が大きく、アップライトでつかまりがよさそう。
フェースアングルはストレートです。
上から見た時、B1STよりはヘッドが大きく見えます。
見た目はやさしいアスリートモデル。
弾き感はあるが硬すぎず心地よい打感。
ボールがフェースに引っ付いてつかまえてくれる感じ。
ヘッドスピード平均43.0m/sで飛距離は243ヤード。
初速が速く、よく飛んでいます。
バックスピンが平均2126回転と少ないので、風に強くランの多い弾道です。
フェードスイング軌道なのですがスライスどころかむしろドローボール。
フェースターンしやすくつかまりが強い。
思ったほど高弾道にはならず、バックスピン少なめのよく転がる打球です。
スライサー、しっかりつかまえたいゴルファーには超オススメ
カットして打ってもあまりスライスしません
ソール後方についているウェイトは購入時(ヒール側8g、トゥ側2g)がノーマル、入れ替えるとフェード設定です。
可変式スリーブでフェース向き、ライ角が変えられます。
フェース向き
オープン(-1度)~クローズ(+1度)
ライ角
ノーマル~アップライト(+2度)
バイティングフェースで飛ばす B1ST B2HT ドライバー スペック
B2HTのヘッドのほうがつかまりが強く、球が上がりやすい。
B2HTのほうが上から見ると少し大きく見えます。
フェースの厚みはほとんど変わりませんね。
B1ST(ビーワンエスティ)ドライバー詳細スペック
ヘッド
ロフト 9.5度 10.5度
ライ角 59度
ヘッド体積 460㎤
ボディ TI811チタン合金
フェース 6AL-4Vチタン合金
クラウン CFRP(カーボンファイバー)
シャフト
VENTUS BS6 ベンタスビーエス(純正シャフト)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 60g | 45.25インチ | 4.4 | 中調子 | D3 | 308g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード41~46m/s
- ストレート、ドロー、フェードヒッター
- 球の高さをおさえたい
- フレックスSのみ
TENSEI PRO BLUE 1K 60 テンセイプロブルー(おすすめカスタム)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 61g | 45.25インチ | 3.9 | 中調子 | D3 | 307g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード42~47m/s
- 重量感、硬さを感じるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- くせがないシャフトのしなりを好む
SPEEDER NX BLACK 60 スピーダーエヌエックスブラック(おすすめカスタム)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 66.5g | 45.25インチ | 3.8 | 先中調子 | D3.5 | 311g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード43~48m/s
- 重量感、硬さのあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- スイングのタメが強いゴルファー向き
グリップ
ブリジストンゴルフ オリジナルラバーグリップ
(バックライン無し ブラック・グレー)
口径60 重さ45.5g
B2HT(ビーツーエイチティ)ドライバー詳細スペック
ヘッド
9.5度 10.5度(8度はカスタム)
シャフト
VANQUISH BS50 バンキッシュビーエス(純正シャフト)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 55g | 45.25インチ | 5.9 | 中調子 | D2 | 296g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード37~43m/s
- ストレート、フェード、スライスヒッター
- 球をつかまえたい
- フレックスはR、SR、S
SPEEDER NX BS40 スピーダーエヌエックスビーエス(純正シャフト)
重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
43g | 45.5インチ | 6.7 | 中調子 | D2 | 286g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード35~39m/s
- フェード、スライスヒッター
- 球をつかまえたい
- 球を上げたい
- フレックスはワンフレックスのみ(R相当)
TENSEI PRO BLUE 1K 50 テンセイプロブルー(おすすめカスタム)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 54g | 45.25インチ | 4.8 | 中調子 | D2 | 299g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード40~45m/s
- 重量感のあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- くせのないしなりを好む
SPEEDER NX BLACK 50 スピーダーエヌエックスブラック(おすすめカスタム)
フレックス | 重さ | 長さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 57g | 45.25インチ | 4.8 | 先中調子 | D2 | 300g |
適応ゴルファー
- ヘッドスピード41~46m/s
- 重量感のあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- ねじれが少なく1発の飛距離が欲しい
グリップ
ブリジストンゴルフ オリジナルラバーグリップ
(バックライン無し ブラック・グレー)
口径60
重さ42g(VANQUISH BS50、SPEEDER NX BS40)
重さ45.5g(TENSEI PRO BLUE 1K 50、SPEEDER NX BLACK 50)
B1ST B2HT ドライバー おすすめなゴルファー
どちらのヘッドが合う?
B1STヘッド
- 直進性が強く、ひっかけにくい。
- ヘッドのクラウン部分(上側)面積がやや小さく、振り切りやすい。
- つかまえてもフックさせたくないゴルファー向き。
- スイング時のヘッドターンを使うゴルファーに合う。
- インパクトがアッパーブロー~シャローな入射角が合う。
B2HTヘッド
- つかまりが抜群に良い。
- スライサー、フェードヒッター向け。
- ヘッド上部が大きく安心感がある。
- ヘッドの回旋が少ないスイングに合う。
- フェースが開きやすく、下部でインパクトしやすいゴルファー向き。
- インパクトがダウンブロー~シャローな入射角が合う。
どのシャフトが合う?
B1ST、B2HTそれぞれメーカー推奨シャフトの中から自由に選ぶことができます。
純正シャフトが
B1ST VENTUS BS6。
B2HT VANQUISH BS50、SPEEDER NX BS40。
おすすめカスタムシャフトが
B1ST TENSEI PRO BLUE 1K 60、SPEEDER NX BLACK 60。
B2HT TENSEI PRO BLUE 1K 50、SPEEDER NX BLACK 50。
他のカスタムシャフトより、おすすめカスタムシャフトのほうがすぐに手に入ります
(メーカーが在庫にしているので)
VENTUS BS6(B1ST純正シャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード41~46m/s
- ストレート、ドロー、フェードヒッター
- 球の高さをおさえたい
- フレックスSのみ
TENSEI PRO BLUE 1K 60(B1STおすすめカスタムシャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード42~47m/s
- 重量感、硬さを感じるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- くせがないシャフトのしなりを好む
- フレックスSのみ
SPEEDER NX BLACK 60(B1STおすすめカスタムシャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード43~48m/s
- 重量感、硬さのあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- スイングのタメが強いゴルファー向き
- フレックスSのみ
VANQUISH BS50(B2HT純正シャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード37~43m/s
- ストレート、フェード、スライスヒッター
- 球をつかまえたい
- フレックスはR、SR、S
SPEEDER NX BS40(B2HT純正軽量シャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード35~39m/s
- フェード、スライスヒッター
- 球をつかまえたい
- 球を上げたい
- フレックスはワンフレックスのみ(R相当)
TENSEI PRO BLUE 1K 50(B2HTおすすめカスタムシャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード40~45m/s
- 重量感のあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- くせのないしなりを好む
- フレックスSのみ
SPEEDER NX BLACK 50(B2HTおすすめカスタムシャフト) 適応ゴルファー
- ヘッドスピード41~46m/s
- 重量感のあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
- ねじれが少なく1発の飛距離が欲しい
- フレックスSのみ
ブリヂストン B1ST B2HT ドライバーの総合評価
ヘッドとシャフトの組み合わせによって様々な特徴を見せるB1 B2シリーズ。
標準シャフトフレックスで最も柔らかいシャフトはSPEEDER NX BS40(B2HT用)。
B1ST、B2HTともにそれほどボールが上がりやすい印象はありません。
ふだん弾道が低いゴルファーは、ロフト、シャフトフレックスに注意して選んで下さい。
球をつかまえ高い球を打つならB2HT ロフト10.5度 VANQUISH BS50。
反対に左にフックさせずしっかりつかまえたいならB1ST ロフト9.5度 VENTUS BS6。
フックで困っているゴルファーはB1STヘッドにVENTUS BS6シャフト、ヘッドスピードが速いならTENSEI PRO BLUE 1K 60かSPEEDER NX BLACK 60の組み合わせがいいでしょう。
B1STとB2HTで大きく性能が変わります
スライサーならB2HT、フッカーならB1STが基本
フィッティングをして購入された使用者の口コミ
B1STを使用したゴルファー(ヘッドスピード約43m/s~)の感想
(B1ST ロフト9.5度 VENTUS BS6)
「どのドライバーで打ってもフックして困っていたのだけど、B1STは違った。つかまえても左にはいかず、強弾道でランが出る。安心して競技に出られます。」
B2HTを使用したゴルファー(ヘッドスピード約40m/s~)の感想
(B2HT ロフト9.5度 VANQUISH BS50 S)
「以前使っていたドライバーより弾道の高さが適正になり、ドロー系のボールで飛距離も大幅にアップ。今度のコンペが楽しみです。」
日本ツアーで効果、性能は実証済み、多くのトッププレーヤーが選ぶB1ST、B2HTドライバー。
ライバルたちをびっくりさせるようなビッグショットを手に入れてみませんか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
B1ST、B2HTドライバーと相性のいいボールは↓