「顔がいいドライバー」を探しています。
クラブ選びの現場でよく使われるこの言葉。
クラブの顔っていったい何なんだろう?
こんにちはクラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
ドライバーの「顔」とはクラブを構えたときのヘッドの見た目のこと。
ヘッドを上から見た時、クラウン側からフェース面まで含めたヘッド全体の印象のことを言います。(クラウンとはヘッド上部のこと)。
イイ顔とは一般的に
- 小ぶりに見える
- フックフェースでない
- 装飾、塗装がゴテゴテしていない
- 少しディープフェース
もちろん人それぞれ好みがあるので、全員が全員「これはいい顔だ」と言えるドライバーはありません。
しかし、私が個人的に「いい顔」だと思う最新モデル5機種。
小ぶりでどちらかと言えばフックしそうにない綺麗なフェース。
キャロウェイ
パラダイム♦♦♦(450㎤)
定価 ¥96,800(税込)
お買い得になっています
タイトリスト
TSR3(460㎤)
定価 ¥93,500(税込)
ピン
G430LST(440㎤)
定価 ¥99,000(税込)
ダンロップ
スリクソンZX7 MK2(450㎤)
定価 ¥81,400(定価)
ヨネックス
EZONE GT425(425㎤)
定価 ¥88,000(定価)
を実際に試打し、飛距離を比べてみます。
もちろん飛距離にこだわります
カッコいいだけじゃ、役に立たないですからね
ドライバーショットのヘッドスピードは41~43m/s。
7番アイアンの飛距離は約140ヤードくらいのゴルファーを想定して試打比較しました。
正直なところ、この5つのモデルの実力差は誤差レベル。
ヘッドスピードに対しての飛距離も考えて個人的な見解でランク付けしています。
遊び感覚でご覧ください。
(注)ヘッドスピードが速いゴルファーは対象外です。
カスタムシャフトで対応してください。
ドライバーのヘッドスピードが
41m/sで210ヤードくらい
43m/sで230ヤードくらい
の飛距離が平均的です。
ヘッドスピード42m/sで240ヤード以上飛べば、かなり効率がいい飛ばし方をしています。
ゴルフは遊び
せっかく使うなら
ハンサムなドライバー
バシバシ飛ばして「注目の的」になっちゃいましょう!
ブリヂストン、ヤマハからもグッドフェースの最新ドライバー出ました↓
1位 タイトリストTSR3 驚異のスピード
試打したクラブは
TSR3 ロフト9度 シャフト TENSEI AV BLUE フレックスS
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 41.4 | 61.0 | 14.9 | 1921 | 58 | 216 | 238 |
2球目 | 42.1 | 61.6 | 13.6 | 2749 | 202 | 224 | 241 |
3球目 | 41.7 | 61.4 | 13.9 | 2413 | 36 | 221 | 241 |
平均 | 41.7 | 61.3 | 14.1 | 2361 | 99 | 220 | 240 |
ヘッドスピード平均41.7m/sで240ヤード。
ヘッドスピードに対してかなり効率よく飛んでいます。
しかも、曲がらない。
高さもそろう。
完璧。
インパクトの感触も絶妙にやわらかく、フェースにしっかり乗っているような感覚です。
つかまえて打ってもフックしにくいのですが、けっしてつかまりは悪くありません。
個人的には、ここ最近のクラブの中で最高のドライバー
好みが思いっきり順位に出てしまっています🙇
ヘッド体積は460㎤なので5モデルの中では体積が1番大きいのですが、構えてみると小ぶりに見えます。
ヘッドの装飾、デザインがシンプルでまさに「ハンサム」。
好みはありますが、ほとんどのゴルファーが認めるイイ顔ドライバーだと思います。
TSR3ドライバーについての詳細は↓記事をご覧ください。
2位 キャロウェイ パラダイム♦♦♦ シャープに振り抜ける先進モデル
試打したクラブは
PARADYM♦♦♦ ロフト9度 シャフト TENSEI 55 FOR CALLAWAY フレックスS
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 43.4 | 61.0 | 13.8 | 1886 | -374 | 223 | 247 |
2球目 | 42.4 | 61.6 | 15.2 | 1917 | -144 | 222 | 243 |
3球目 | 43.7 | 61.4 | 12.0 | 2400 | 250 | 223 | 247 |
平均 | 43.2 | 61.3 | 13.7 | 2068 | -89 | 223 | 246 |
ヘッドスピード平均43.2m/sで246ヤード。
まずまずの飛距離です。
インパクトの感触はやわらかく、フェースにボールが乗った感じはあります。
これまた、しっかりつかまえてもフックしない。
ハードヒッターにはありがたいモデル。
特徴は中弾道のロースピンボール。
バックスピンが少ないので風に強く、ランの多い球が打てます。
大きさ、形は完璧、飛距離も十分
ツートンのクラウンでなければ最高なのですが、、、
ヘッド体積は450㎤。
構えてみるとディープで小ぶりに見え、クラウンがキラっとしてきれいなヘッドです。
パラダイム♦♦♦についての詳細は↓記事をご覧ください。
3位 ピン G430LST 強弾道&低スピンでさらに遠くへ
試打したクラブは
G430LST ロフト9度 シャフト ALTA J CB BLACK フレックスS
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 43.1 | 62.1 | 14.6 | 2507 | 373 | 224 | 241 |
2球目 | 42.3 | 61.6 | 14.6 | 2241 | 473 | 220 | 240 |
3球目 | 42.3 | 61.5 | 13.1 | 2290 | 34 | 218 | 241 |
平均 | 42.6 | 61.7 | 14.1 | 2346 | 293 | 221 | 241 |
ヘッドスピード平均42.6m/sで241ヤード。
飛距離は十分。
インパクトは少し弾き感はありますが、まずまずの感触。
G430MAX、G430SFTと比べると、G430LSTが1番やわらかい打感です。
今回試打した5モデルの中では1番フックしにくいドライバーと感じました。
スライサーは少し使いにくいかも。
フック、ひっかけを嫌うゴルファーに最適
しっかりつかまえてもフックしにくい貴重なドライバー
ヘッド体積は445㎤。
ディープなフェース。
艶消しブラックのシンプルなヘッド形状がカッコいい。
G430LSTについての詳細は↓記事をご覧ください。
4位 ダンロップ スリクソン ZX7 MK2 【 DUNLOP SELECT SHOP 限定 】
試打したクラブは
ZX7 MK2 ロフト9.5度 シャフト Diamana ZX-II60 フレックスS
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 41.5 | 60.9 | 15.3 | 2107 | -513 | 216 | 236 |
2球目 | 42.4 | 62.4 | 11.3 | 2534 | -75 | 222 | 240 |
3球目 | 42.3 | 62.0 | 12.5 | 1895 | -778 | 208 | 235 |
平均 | 42.1 | 61.8 | 13.0 | 2179 | -455 | 215 | 239 |
ヘッドスピード平均42.1m/sで239ヤード。
飛距離は合格。
インパクトの感触は独特で、やや弾き感があります。
初速が速く、飛距離のポテンシャルはかなり高い。
球のつかまりが強いので、ドローボールが出やすい印象です。
プロモデルに位置付けられているドライバーだと思うのですが、
つかまりは強い
スライスを嫌うゴルファー向きです
ヘッド体積は450㎤。
艶消しブラックのフルチタンでカーボンは使用されていません。
構えてみるとフェースが少し開いているように見え、フックを嫌がるゴルファーにとっては構えやすいヘッドです。
ヘッド素材 | フェース:チタン ボディ:TI-811PLUS チューニングウェイト:ステンレス(8g)、アルミニウム(4g) |
ヘッド製法 | フェース:鍛造 ボディ:真空精密鋳造 |
仕上げ | IP+ミラー+サテン+レーザー |
ロフト角(度) | 9.5、10.5 |
ライ角(度) | 58.5 |
ヘッド重さ(g) | 199 |
ヘッド体積(㎤) | 450 |
クラブ長さ(インチ) | 45.25 |
バランス | D2 |
クラブ重さ(g) | S 307 |
シャフト
Diamana ZX-II60 カーボンシャフト
硬度 | 調子 | 重さ(g) | トルク | 9.5 | 10.5 |
S | 中 | 55 | 4.2 | 〇 | 〇 |
SR | 中 | 52.5 | 4.2 | 特注 | 特注 |
グリップ
ツアーベルベットラバー360グリップ
(バックラインなし、Golf Prideロゴ入り) 〈50g/口径60〉
5位 ヨネックス EZONE GT 425 やさしさと操作性で飛ばす
試打したクラブは
EZONE GT425 ロフト9度 シャフト RK-03GT フレックスS
ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 42.0 | 61.4 | 11.7 | 2273 | -272 | 214 | 240 |
2球目 | 43.3 | 62.0 | 11.2 | 3143 | 134 | 225 | 243 |
3球目 | 43.9 | 62.1 | 11.4 | 2167 | 32 | 213 | 241 |
平均 | 43.1 | 61.8 | 11.4 | 2528 | -19 | 217 | 241 |
ヘッドスピード平均43.1m/sで241ヤード。
飛距離はバッチリ。
インパクトの感触はズシッときて、やや弾き感があります。
打ち出しが低く、弾道も中弾道。
つかまりは強すぎず弱すぎず。
ヘッド体積は商品名通り425㎤ですが、5モデルの中では1番コンパクト。
シンプルできれいなヘッドです。
ヘッドの開閉がしやすく、弾道操作も自由自在。
縦に研磨されたフェースがサイドスピンを減らすそうですが
効果は実感できませんでした🙇
純正シャフトの長さが45.75インチ。
このヘッドサイズにしては少し長いような気が、、、
飛距離、操作性、インパクトの感触は申し分ないドライバーです。
ヘッド素材 | 本体:8AL-MO-Vチタン精密鋳造 フェース:SUPER-TIX51AF圧延材 クラウン:オープンウィーブカーボン+2G-NAMD FLEX FORCE複合 スリーブ:A7075アルミニウム合金 ウェイトビス:タングステン合金+アルミ合金 |
シャフト素材 | カーボン |
本体 | 日本製 |
ロフト角(度) | 9、10.5 |
ライ角(度) | 56.5 |
ヘッド体積(㎤) | 425 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 |
バランス | S D2 SR D1.5 R D1 |
クラブ重さ(g) | S 298 SR 293 R 286 |
硬度 | 調子 | 重さ(g) | トルク | 9 | 10.5 |
S | 先中 | 57 | 3 | 〇 | 特注 |
SR | 先中 | 52 | 3.7 | 特注 | 〇 |
R | 先中 | 45 | 4.9 | ✖ | 特注 |
ハンサムなドライバー 評価 まとめ
上記の5モデルはすべてコンパクトに見える、操作性の高い、きれいな、いい顔ドライバー。
自信をもってオススメできるモデルです。
試打はヘッドスピード41~43m/sくらい、球をしっかりつかまえられるゴルファーをイメージして比較検証しました。
飛距離の点では5モデルが横一線。
TSR3は平均のヘッドスピードが遅かったのですが、効率よく飛びました。
顔良し、弾道の高さも完璧、曲がり幅も少ない、文句なくナンバー1です。
飛び | つかまり | バックスピン | 球の高さ | 打感 | |
TSR3 | よく飛ぶ | 普通 | 少ない | 普通 | かなり柔らかい |
PARADYM♦♦♦ | よく飛ぶ | つかまりすぎない | 少ない | 普通 | 柔らかい |
G430LST | 飛ぶ | つかまりすぎない | やや少ない | 高め | 普通 |
ZX7 MK2 | 飛ぶ | つかまる | 普通 | 高め | 普通 |
EZONE GT425 | 飛ぶ | 普通 | 普通 | 低め | 分厚い |
飛距離はTSR3、PARADYM♦♦♦が優勢。
フックしにくさはG430LST。
つかまりのよさはZX7、GT425。
打感はTSR3が圧倒的に柔らかいです。
PARADYM♦♦♦、G430LSTはどちらかというとフックしやすいゴルファー向けのモデルですね。(つかまり過ぎを抑える)
私が選ぶなら
顔、打感でTSR3
フックを防ぐ点ではG430LSTですね
ヘッドスピードや打ち方によってシャフトの硬さ、種類、ロフトの適正は変わってきますので自分のスイングに合ったスペックを選べば結果は変わってきます。
ヘッドスピード別の参考フレックス
(純正シャフトの場合)
38~40m/s Rフレックス
39~42m/s SRフレックス
41m/s~ Sフレックス
左に打ち出して右に曲がるスライスが大きい場合は少し柔らかめのフレックスがおススメ
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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