グリーン手前の花道からシュパッと放ったアプローチショットがピン手前で「トントンギュッ」と止まる。
プロみたいでカッコイイですね。
そんなスピンショット、実は技術でなく道具のおかげで打てるんです。
クラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
アスリートゴルファーの強い味方になってくれる新製品【クリーブランドZIPCORE RTX6ウェッジ】が発売されました。
(2024年10月、マークダウンされました。お買い得になっています)
ウェッジブランドとしては有名でプロの使用率も高い「クリーブランド」のウェッジです。
最大19本の深く狭い高精度の溝設計が最大スピンを生み出し、狙ったところへビタッと止めます。
- 様々なライから安定したスピン性能を発揮
- 悪条件でも止まる
- 他メーカーの人気ウェッジと比べて値段が安い
- 操作性が高く多彩なショットに対応
- ダフリへの許容性が高い(MID、FULLバンス)
RTX6 ZIPCOREウェッジはこんなゴルファーにおススメ
- 繊細に距離を打ちわけたい。
- アプローチ、フルショットでしっかり止めたい。
- ヘッドが大きすぎないアイアンセットを使っている。
- シャープな形状のスピン系ウェッジを探していた。
- ウェッジのフェースを開いたり閉じたりして使う
ロフトバリュエーションは46、48、50、52、54、56、58、60度の8種類。
ソールバンスの種類は4種類。
LOW ロフト 54度~60度
LOW+ ロフト 54度~56度
FULL ロフト 54度~60度
MID ロフト 46度~60度
ソールバンス (バンス角) | LOW (6度) | LOW+ (8度) | MID (10度) | FULL (12度) |
スイングタイプ | レベルブロー〇 ダウンブロー△ | レベルブロー〇 ダウンブロー△ | レベルブロー〇 ダウンブロー〇 | レベルブロー△ ダウンブロー〇 |
コンディション | 柔らかい地面△ 硬い地面〇 | 柔らかい地面△ 硬い地面〇 | 柔らかい地面〇 硬い地面〇 | 柔らかい地面〇 硬い地面△ |
プロやトップアマの使用率が高いクリーブランドのスピンウェッジ。
どんな性能を持っているのか、打感、スピン、抜けなどを実際に試打して検証してみます。
(注)スピンアプローチにはスピン系ボールが必須です。
スピン性能が高いプロモデルより簡単に使えるウェッジがいいというゴルファーには↓
クリーブランド【CVX ZIPCORE】やさしさ極まるキャビティウェッジ | golfer-nao
人気ナンバーワンウェッジ、「ボーケイSM9」については↓記事をご覧ください。
軟鉄鍛造の柔らかい打感が好みならクリーブランド「RTX DEEP FORGED 2」↓
ショートゲームを意のままに 高いスピン性能 RTX6 ZIPCORE 試打レビュー
深く、鋭く、ピッチ幅を狭くした溝設計によりスピン性能は抜群。
フェースにレーザーミーリングがほどこされラフやウェット時など芝や砂、水分がボールとフェースに入り込むような悪条件でのスピン性能が向上し、あらゆる状況で優れたスピンコントロール性能を発揮します。
試打したクラブは
RTX6 ZIPCORE(ロフト56度 シャフト DYNAMIC GOLD S200)
ソールバンスはMID(10度)
ボールはダンロップのスリクソンZ-STAR
構えた感じはシャープなトップブレードと丸みを帯びたやさしい顔つき。
ボールを包み込むようです。
タイトリストのボーケイウェッジやキャロウェイのジョーズウェッジと比べ、RTX6はヒール側に厚みがありフェース全体が丸く見えます。
スマートで美しい形状です
フェースを開いて構えても違和感はありません
6ヤード位のアプローチショット、人工芝の上からのショットです。
ボールがフェースにしっかり喰いついてスピンが入りツーバウンド目にギュッギュッと止まります。
スピン性能はかなり高いですね。
フェースを開いて構えてもリーディングエッジがほとんど浮かずバンスが邪魔をしません。
スピンアプローチのコツは上から打ちこまず地面を滑らすようにショットします。
入射角緩めでヘッドを体のターンと一緒にしっかり回旋する。
ボールをフェースに長く乗せて打つとスピンの利きが絶大です。
バンカーショットでも繊細な距離感を出すことが可能。
(フェースの開閉でバンスの効き方を細かく調整できます)
砂をうすく取ったり、厚く取ったりして自由自在にスピンコントロールもできます。
フルショットは60~90ヤードを打ってみました。
スピンが効いた球でしっかり距離を打ち分けることができます。
フェースにボールが引っ付き、やや低めな弾道でピタッと止まります
打感はボールの感触が分かりやすくフェースに乗っている感覚があります。
フェースを立てて転がしのアプローチをすると球の勢いを上手くころせて飛びすぎないランニングショットができます。
フェースが小ぶりで丸めなので、ヘッドをしっかり回転させるイメージがでます。
高スピンで思い通りのコントロールショット RTX6 ZIPCOREウェッジ スペック
やさしさを追求したキャビティウェッジの誕生。
ZIPCORE
ネック部にインサートする軽比重のセラミックピンを大型化し、さらにロフト別に設計することでより大きな余剰重量を創出。
打点位置に近い重心位置を実現するとともに、上下の慣性モーメントを増大させたことで飛距離の安定性、方向安定性が向上。SOLE GRINDS
硬い砂や柔らかい砂のバンカーや深いラフなど、シビアなショットを求められる56度、58度、60度には「FULL」「MID」「LOW」の3種のグラインド。
54度・56度にはプロの要望に応えて「LOW+」をラインアップ。ULTIZIP GROOVES
ダンロップ公式より
最大19本の深く狭い高精度のグルーブ(溝)設計が高スピンを生み出し、優れたスピンコントロール性能を発揮。さらに独自の製法でフェース熱処理の時間・温度を調整した高い耐久性によりスピン性能が持続。
ヘッドの仕上げはツアーサテンとブラックサテンの2種類あります。
スピン性能が高く、繊細な距離感がだせる
アプローチショットを自由自在に操りたいゴルファー向きウェッジです
ヘッド素材 軟鉄
ヘッド製法 ロストワックス精密鋳造+フェースレーザーミーリング加工
仕上げ ツアーサテン・ブラックサテン
ロフト設定 バンス設定
46、48、50、52、54、56、58、60度の8種類。
ソールバンスの種類が4種類。
バンス角度多い場合、フェースの刃が右上写真のように浮いてきます。(バンスが効いている状態)
フェースを開いてアプローチをするときトップするイメージが出てしまうゴルファーはROWバンスを選んでください。
ロフト別バンス角は
54 LOW+(8)
54 MID (10)
54 FULL(12)
56 LOW+(8)
56 MID(10)
56 FULL(12)
58 LOW(6)
58 MID(10)
58FULL(12)
60 LOW(6)
60 MID(10)
60 FULL(12)
(左側の数値がロフト角 右側がバンス角)
46、48、50、52度は一律10度。
バンスを気にするのはおもに54度以上のロフト角の時です。
LOWバンス
- 入射角が緩やかでターフをあまりとらない
- フェースを開いて使うことが多い
FULLバンス
- ダウンブローにインパクトし、ターフをとる
- フェースをあまり開かず使う
どちらよりでもない、気にしない場合はMIDバンス
※スピン性能を重視しているため、ボールに傷が付くことがあります。
※ブラックサテンウエッジは通常の使用で下地が見えてきます。(これは独特の風合いを出す仕上げにしているためです。)
そのため、フェース面上のレーザーミーリングが見えにくくなりますが、性能上大きく変わることはありません。
※バンス角は独自の計測法に基づいた実効角度を表記しています。そのため一般的な計測方法による数値と異なる場合があります。
(注)46°はツアーサテンのみとなります。
54°Low+/Full、60°Low/Fullは特注生産となります。
現在使用しているアイアンセットのピッチングウェッジのロフト別
RTX6 ZIPCOREウェッジのロフト組み合わせ(参考までに)
使用しているピッチングウェッジのロフト | ギャップウェッジ | アプローチウェッジ | サンドウェッジ |
42度以下(ロフトが立っている) | 46、48度 | 50、52度 | 54、56度 |
43~45度 | ナシか48度 | 50、52度 | 56、58度 |
46~48度 | ナシか50度 | 52、54度 | 58、60度 |
ロフト組み合わせの例
使用しているピッチングウェッジが44度くらいの場合
アプローチウェッジ50度
サンドウェッジ54度
ロブウェッジ60度
ギャップウェッジ48度
アプローチウェッジ52度
サンドウェッジ58度
使用しているピッチングウェッジが41度くらいの場合
ギャップウェッジ46度
アプローチウェッジ50度
サンドウェッジ56度
標準装着シャフト グリップ
ダイナミックゴールド スチールシャフト
対象ゴルファー
使用しているアイアンセットのシャフトが95~130gのスチールシャフト。
硬さ | シャフト重さ | 調子 | トルク(度) |
S | 115g | 手元 | 1.2 |
グリップ
ツアーベルベットフルラバーグリップ
バックライン無し Golf Prideロゴ入り
49.5g 口径60
NSプロ 950GH ネオ スチールシャフト
対象ゴルファー
使用しているアイアンセットのシャフトが50~90gのシャフト。
硬さ | シャフト重さ | 調子 | トルク(度) |
S | 91g | 中 | 1.7 |
グリップ
ツアーベルベットフルラバーグリップ
バックライン無し Golf Prideロゴ入り
49.5g 口径60
クリーブランド RTX6 ZIPCOREウェッジ 総合評価
スピン性能が高くスタイリッシュなクリーブランドRTX6 ZIPCOREウェッジ。
抜けがよく繊細な距離コントロールも可能。
フェースを閉じたり開いたりしてスピンコントロールをするアプローチ上級者向けウェッジです。
ソール幅が広くなく、打ちこんでいくとフェースの刃が地面に刺さります。
フェースを開いてバンスを使える、入射角が鈍角ではらって打てる、ボールに直接コンタクトできるプレイヤー向きです。
アプローチショットが苦手なゴルファーはやさしいウェッジを使ってください。
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多彩なアプローチショットを打ちたい、スピンショットでピタッと止めたいゴルファーはRTX6 ZIPCOREウェッジをぜひ一度使ってみてください。
クリーブランドウェッジの魅力にはまりますよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ウェッジショットでピタッと止めるにはスピン系ボールの使用が必須
ゴルフボールにはフェースにしっかり喰いつくボール。
バックスピンが、かかりやすいボールがあります。
下記はおすすめのスピン系ボールです。
- QRTX6ウェッジを購入後、ロフトライ角調整はできますか?
- Aナオ
一般的には2度までくらいなら受け付けてくれる工房はあります
しかし調整の際には微細な気泡が入り折れるリスクはあります(鋳造の為)
- QRTX6ウェッジの仕上げにはどんな種類がありますか?
- Aナオ
ツアーサテン仕上げ(レフティモデルあり)、ブラックサテン仕上げの2種類のヘッドがあります
ブラックはヘッドが小ぶりに見え、フェースオープン時の太陽光照り返しを防いでくれます