各メーカーがしのぎを削るドライバー戦線に「前作を超えるモデルしか発売しない」というピンゴルフが打ち出してきたG430シリーズのドライバー3機種(MAX、SFT、LST)。
※2024年に追加モデルG430MAX 10Kドライバーが追加!
前作モデルG425と何が大きく変わったのかピンゴルフの担当者に話を聞いてみました。
G430の改善点は
- フェースの厚みを変え反発を上げたことによる飛距離アップ
- 前作ですこし不評だったインパクトの打音
- 大きいヘッドながらスマートに見せる形状
特に「ピンのクラブは方向性はいいけど飛ばないよね」という声に発奮し、G430ドライバーを「ぶっ飛びドライバー」として開発したそうです。
クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
前回モデルG425と比べ大幅に打音、打感が改善。
金属バットで打ったような打音はなくなり上品なインパクト音に仕上がっています。
インフレ、円安の影響などで価格が大きく上がってしまいましたが、ピンのドライバーは人気が高く、現行品としての期間がキャロウェイ、テーラーメイドと比べ1年以上長いので値落ちしにくい特徴があります。
ヘッドは3種類。
MAX 高い直進性と高弾道
SFT 強いつかまりと高弾道
LST バックスピンを抑えた強弾道
ロフト調整(±1度、±1.5度)、弾道調整(フェード、ドロー、ドロー+)機能付き
シャフトは純正シャフトが3種類。
ALTA J CB BLACK 標準シャフト
PING TOUR 2.0 CHROME(65 75) ややハードシャフト
PING TOUR 2.0 BLACK(65 75) ハードシャフト (NEW)
G430MAX、SFTドライバーの純正シャフト(ALTA J CB BLACK PING TOUR 2.0 CHROME PING TOUR 2.0 BLACK)定価は¥93,500円。
G430LSTドライバーの純正シャフトの定価は¥99,000円。
G430MAX、G430SFT、G430LSTの3種類のヘッドがどんなゴルファー、スイングにマッチし最大飛距離を引き出すのか実際に試打をして検証してみます。
ヘッド、シャフトの組み合わせ種類が豊富!
これだけあれば自分のスイングにピッタリのモデルが選べるはず。
G430ドライバー
飛びに関してはズバリ「まあまあ」の評価
合うタイプのヘッド、シャフトを選択すれば80点以上の仕上がりにはなります
この記事を読むと自分に合うG430ドライバーのヘッド、シャフトが分かります。
ニューモデル「G430MAX 10K ドライバー」については↓記事をご覧ください。
軽量タイプG430HLドライバーについては↓記事をご覧ください。
G430フェアウェイウッドについては↓記事をご覧ください。
G430ユーティリティについては↓記事をご覧ください。
G430MAX(ブレずに飛ぶ) ロフト9度 PING TOUR 2.0 CHROME 65 フレックスS 試打
ヘッドスピード平均44m/s、ストレート~ややドローボールヒッターの想定で試打。
ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
1球目 | 44.2 | 1.46 | 12.5 | 2017 | -335 | 229 | 254 |
2球目 | 43.9 | 1.45 | 15.5 | 2210 | -606 | 233 | 251 |
3球目 | 44.2 | 1.46 | 15.2 | 2127 | -418 | 235 | 254 |
平均 | 44.1 | 1.46 | 14.4 | 2118 | -453 | 232 | 253 |
芯が広そうな460CCの安心感のあるヘッド。
インパクト音、打感が前作のG425と比べ大幅に改善。
(インパクト音が上品、打感はやわらかい)
ヘッドスピード平均44.1m/sで最高飛距離254ヤード、平均253ヤード。素晴らしい結果です。
つかまりがよく、すべて軽いドローボール。
直進性が強く曲がり幅も少なめです。
初速が速く、バックスピンは適量~やや少なめ。
風に強くよくランが出る弾道です。
芯を少し外してヒットしても初速が落ちず、曲がり幅も少ない。
オートマチックで弾道をコントロールできる簡単なヘッドです
PING TOUR 2.0 CHROME 65は重さを感じますが適度につかまる扱いやすいシャフトです
G430LST(低スピン) ロフト9度 PING TOUR 2.0 BLACK65 フレックスS 試打
ヘッドスピード平均46m/s、ストレート~ややフェードボールヒッターの想定で試打。
ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
1球目 | 45.6 | 1.46 | 16.6 | 1921 | 58 | 247 | 264 |
2球目 | 47.4 | 1.43 | 9.9 | 2780 | 41 | 248 | 270 |
3球目 | 45.4 | 1.46 | 14.4 | 2290 | 34 | 247 | 265 |
平均 | 46.1 | 1.45 | 13.6 | 2330 | 44 | 247 | 266 |
構えた感じは440CCのヘッドならではのすっきりしたスタイル。
インパクトは心地の良い感触と甲高くない打音。
ヘッドスピード平均46.1m/sで最高飛距離270ヤード、平均266ヤード。
このヘッドスピードならかなり効率よく飛んでいます。
特筆すべきはつかまりすぎを抑えてくれること。
ボールをしっかりつかまえるようにスイングしたのですが、フックにはならずストレートから軽いフェード。
LSTの特性もあるのですが、PING TOUR 2.0 BLACKシャフトの影響が大きいと思われます。
もう少しバックスピンは少なくなるかと思ったのですが平均2330とちょうどいい回転。
球が上がりにくいということはありません。
つかまりすぎの傾向がある私にとってLSTヘッドとツアー2.0ブラックのシャフトの組み合わせは最高でした
G430SFT(ドロー設計) ロフト10.5度 ALTA J CB BLACK フレックスS 試打
ヘッドスピード平均42m/s、フェースオープンしやすいスライサーの想定で試打。
ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
1球目 | 42.5 | 1.46 | 15.3 | 2927 | -301 | 227 | 246 |
2球目 | 42.5 | 1.47 | 15.7 | 2730 | -528 | 228 | 242 |
3球目 | 42.5 | 1.46 | 14.7 | 2465 | -593 | 223 | 241 |
平均 | 42.5 | 1.46 | 15.2 | 2707 | -474 | 226 | 241 |
構えた感じはボールを包み込むような安心感。
インパクトはやわらかく心地よい打感と打音。
ヘッドスピード42.5m/sで最高飛距離は246ヤード、平均241ヤード。飛んでます。
スライス軌道でスイングしたのですが、つかまりが抜群。ドローボールになっています。
打ち出し角度は標準でバックスピンは適度にかかってくれるので弾道は高めです。
スライス、球が低いことで悩んでいるゴルファーにはぴったり。
抜群のつかまりを誇るG430SFTですが、後方の弾道調整ウェイトをヒール側にはめれば最強につかまりがよくなります
G430ドライバー ヘッド シャフト 詳細スペック情報
ドライバーヘッドはいわゆるカチャカチャ(ロフトライ可変式)。
専用レンチで弾道を最適化できます。
ロフトは±1度、±1.5度。
ライ角はスタンダード・フラットの調整が可能です。
G430 MAX(マックス)最大初速でMAXブレない ヘッド詳細
高い慣性モーメントでぶれない直進性と最大初速の激飛びMAX。
超極薄の反発フェース全面で大きくたわみ、最大初速を実現。
上下のミスヒット時でも最適なスピン量と弾道で、最大のキャリーと飛距離を生み出す。
ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置し、打点がぶれても快音を生み出すヘッドへと進化。
CLUB PING
素材
フォージドT9S+チタン(フェース)・811チタン(ボディ・クラウン)
ロフト 9度 10.5度 12度
体積460CC
ライ角 59.5度
総重量 約302g バランスD2(ALTA JCB BLACK SR 45.75インチ)
弾道調整機能付き
ウェイトを真ん中からヒール側に動かして装着すればドロー。
トゥ側に移動して装着すればフェード設定です。
G430MAXヘッド適応ゴルファー
ダウンブロー、レベルブローの場合はロフト10.5度。
アッパーブローの場合はロフト9度がおススメ。
- 芯の広い簡単なモデルを使いたい
- 高弾道のビックボールが打ちたい
- 曲がりにくいヘッドを使いたい
- ヘッドターンが緩やかなスイング
G430 LST(エルエスティ)強弾道&低スピン ヘッド詳細
クラウンに軽量カーボン素材を採用し、低スピンの激飛びLST。
これまでで最もぶれないヘッドへ進化。
440CCの小ぶりで操作性のあるヘッドが、強弾道&低スピンで最大飛距離を生み出す。
上下のミスヒットでも最適なスピン量と弾道で最大キャリーを実現。
CLUB PING
素材
フォージドT9S+チタン(フェース)・811チタン(ボディ)・カーボン(クラウン)
ロフト 9度 10.5度
体積440CC
ライ角 58度
総重量 約309g バランスD2(ALTA JCB BLACK S 45.75インチ)
弾道調整機能付き
ウェイトを真ん中からヒール側に動かして装着すればドロー。
トゥ側に移動して装着すればフェード設定です。
G430LSTヘッド適応ゴルファー
ダウンブロー、レベルブロー、フェード系スイングの場合はロフト10.5度。
アッパーブロー、ドロー系スイングの場合はロフト9度がおススメ。
- つかまりすぎを抑えたい
- ふけ上がりを抑えたバックスピンが少なめの球を打ちたい
- 大きすぎずスッキリ見えるヘッドが好み
- 積極的にヘッドターンをするスイング
G430 SFT(エスエフティ)しっかりつかまる ヘッド詳細
つかまるヘッドに弾道調整機能を初搭載。
ドロー設計、極薄反発フェース、高初速でこれまでにない最高の激飛びSFT。
超極薄のフォージドT9S+チタンフェースとヒールよりの重心設計で、安定したつかまりと最大初速を実現。
シリーズ初搭載となる弾道調整機能により理想の弾道へ。
新サウンドリブにより打点がぶれても快音を生み出す。
CLUB PING
素材
フォージドT9S+チタン(フェース)・811チタン(ボディ・クラウン)
ロフト 10.5度
体積460CC
ライ角 59.5度
総重量 約293g バランスD0(ALTA JCB BLACK R 45.75インチ)
弾道調整機能付き
ウェイト調整は2パターン。
ヒール側に動かして装着すると最高のつかまりになります。
G430SFTヘッド適応ゴルファー
ロフトは10.5度のみ。
- 球をつかまえたい、スライスは嫌だ
- 高弾道の球を打ちたい
- 芯の広い簡単なモデルを使いたい
- インパクトでフェースがひらきやすい
選べる純正シャフト3種 グリップ スペック
シャフトの種類は3種類。
ALTA J CB BLACKは標準のシャフト(49~58g)
よくつかまり弾道高め。
PING TOUR 2.0 CHROMEはしっかりしたシャフト。(55~72g)
つかまりはまずまず中弾道。
PING TOUR 2.0 BLACKはハードなシャフト。(59~76g)
つかまりすぎを抑える低弾道。
前作まであったALTA DISTANZAという純正の軽量シャフトがなくなってしまいました。
計量モデルを使用したいゴルファーは今春発売予定のG430軽量タイプの発売を待ってください。
ALTA J CB BLACK(日本専用の高弾道シャフト)
標準仕様のシャフトです。
つかまりがよく球の上りがいい。
RシャフトとSシャフトで重さが約10gも違います。(Rシャフトを楽にしている)
フレックス | R | SR | S |
標準クラブ長 (インチ) | 45.75 | 45.75 | 45.75 |
重量(g) | 49 | 53 | 58 |
トルク(度) | 5.3 | 5.2 | 5.0 |
キックポイント | 先 | 中先 | 中 |
適応ドライバーヘッドスピード
フレックスR 37~40m/s
フレックスSR 39~42m/s
フレックスS 41~44m/s
PING TOUR 2.0 CHROME (しっかり叩ける中弾道用シャフト)
PING TOUR 2.0 CHROME 65
純正シャフトよりしっかりした硬さで振りぬきたい。
つかまりは程よく弾道の高さを少し抑えてくれます。
フレックス | R | S | X |
標準クラブ長 (インチ) | 45.25 | 45.25 | 45.25 |
重量(g) | 55 | 60 | 65 |
トルク(度) | 4.4 | 4.2 | 3.8 |
キックポイント | 中 | 中元 | 中元 |
適応ドライバーヘッドスピード
フレックスR 41~43m/s
フレックスS 43~45m/s
フレックスX 45m/s~
PING TOUR 2.0 CHROME 75
硬さ、重さを感じて振りたい。
重量感はありますがつかまりはまずまず。
フレックス | R | S | X |
標準クラブ長 (インチ) | 45.25 | 45.25 | 45.25 |
重量(g) | 67 | 69 | 72 |
トルク(度) | 3.7 | 3.3 | 3.2 |
キックポイント | 中 | 中元 | 中元 |
適応ドライバーヘッドスピード
フレックスR 42~45m/s
フレックスS 44~49m/s
フレックスX 48m/s~
PING TOUR 2.0 BLACK (ツアー向けの低弾道用シャフト)
PING TOUR 2.0 BLACK 65
今作から登場した新シャフト。
しっかりした硬さを持ち弾道の高さを抑えてくれます。
フッカー、つかまりすぎを嫌うゴルファーには抜群の相性。
フレックスSでも結構な硬さがあります。
フレックス | S | X |
標準クラブ長 (インチ) | 45.25 | 45.25 |
重量(g) | 59 | 65 |
トルク(度) | 3.8 | 3.5 |
キックポイント | 中元 | 中元 |
適応ドライバーヘッドスピード
フレックスS 45~49m/s
フレックスX 49m/s~
PING TOUR 2.0 BLACK 75
超ハードなシャフト。
速いヘッドスピードと球をつかまえる技術が必要。
フレックス | S | X |
標準クラブ長 (インチ) | 45.25 | 45.25 |
重量(g) | 73 | 76 |
トルク(度) | 3.2 | 2.9 |
キックポイント | 中元 | 手元 |
適応ドライバーヘッドスピード
フレックスS 47~50m/s
フレックスX 50m/s~
PING TOUR 2.0 BLACK 65のフレックスSでもかなりのしっかり感があります
フレックス選びは少し楽めなほうがおススメです
純正グリップ
G360 LITE TOUR VELVET ROUND(バックライン無し)
AQUA(標準太さ) 45g
超極薄の反発フェース G430ドライバー まとめ
ピンゴルフのG430ドライバーについての口コミ
高い飛距離と安定した飛びが特徴的で、中でもG430LSTは飛距離を追求したい上級者に人気があるようです。
また、3種類のドライバーの中で最も許容度が高く、ミスショットにも寛容なのがG430MAX。初心者にも扱いやすく、飛距離も優れているため、幅広い層から支持されています。
一方、G430SFTは右の曲がりを抑える効果があるため、スライスが出やすい人にオススメ。曲がらなくなったという声も多く見られます。
また、低重心で高弾道という特徴があるため、球が上がりにくいゴルファーにも扱いやすいという声が寄せられています。
G430ドライバーにはピンゴルフ独自のテクノロジーが搭載されており、ヘッドやシャフトの設計にも工夫が凝らされているため、飛距離だけでなく安定感も抜群です。
本体価格(定価)
G430MAX SFT 純正シャフト ¥93500(税込)
G430LST 純正シャフト ¥99000(税込)
ヘッド3種類×シャフト3種類×フレックス×重量でたくさんの組み合わせのクラブができます。
まずはヘッドをMAX、SFT、LSTのどれにするか決めてからシャフトを決めてください。
ヘッドはMAXが基本。
球をつかまえたい場合はSFT。
つかまりすぎ、弾道の高さを抑えるならLST。
シャフトはALTA J CB BLACKが基本。
ヘッドスピードが速い、球が上がりすぎる、つかまりすぎる場合には
PING TOUR 2.0 CHROME →PING TOUR 2.0 BLACK の順がおススメ。
PING TOURシャフトは重さが65、75とあります。
PING 2.0 TOUR BLACKシャフトはかなりしっかりしています。
弾道が低い、球のつかまりが弱いゴルファーは使用を注意してください。
個人的な感想は
3モデルともメッチャ飛ぶという感じはないが安定感が抜群
直進性が強く曲がりにくい印象
芯が大きく直進性の強いG430ドライバー、現在人気沸騰中です。
3種類のヘッド、シャフトを自分のスイングに合わせて最高の相棒にしてみてはいかがですか?
ピンゴルフの商品には個体番号が付けられています!
不具合があった場合の補償がしっかりしていますので、リアル店舗があるショップでの購入がおススメです。
よくある質問
- Qロフト、ライを変えたいのですがトルクレンチを回してもヘッドとシャフトが離れません
- Aナオ
かみ合わせがしっかりしてるので簡単に外れないようになっています
ヘッドを持ち、グリップ側を地面に軽くコンコンと叩いてみてください
それでも取れない場合は販売店にもっていってください
- Qヘッドのクラウン部分にテンプラマークがついてしまいました。もう綺麗にならないでしょうか?
- Aナオ
メタルクリーナーと言う商品が市販されています
タオルなどに適量をだし、軽くこすっていくとピカピカになりますよ
(注)ひどくこすりすぎると塗装が薄くなることがあります
- Q可変式スリーブなのでシャフトを他の物と変えたいのですが他のメーカーのスリーブが付いたシャフトをつけることはできますか?
- Aナオ
メーカーごとに専用のスリーブがつけられています
シャフトを変えるには使用しているモデルのスリーブを手に入れる必要があります
最後までお付き合いいただきありがとうございました。