ブリヂストンゴルフより飛び系クラブ真っ盛りのアイアン市場に、シュっとしたアスリートモデル221CBとセミアスリートモデル222CB+の2機種が発売されました。
構えた感じ軟鉄鍛造のプロモデルらしくボテッとした感じはなく、だからといって使ってみると難しすぎない。
ねらった距離を正確に飛ばし、打球の高さ、ボールの回転を自在にコントロールできるアイアン。
こんにちは
クラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
(注)2機種とも飛ばし系アイアンではないので、ドライバーの平均飛距離220ヤード以上のゴルファーにおススメです(アイアンに飛距離を求めるゴルファーには合いません)
この記事では221CBと222CB+アイアン2機種を打ち比べ、飛距離、打感、やさしさ等どのようなゴルファーに合うのか細かくレビューしていきます。
ポチャッとしたアイアンが多い中、スマートでカッコいいアイアンを使いこなしてみたいと思いませんか?
221CBアイアンは
スマートでストレートな形状。
打感にこだわりがあり打球を操りたいゴルファー向け。
222CB+アイアンは
小ぶりでスッキリしたヘッド。
芯が大きくつかまりのいいやさしいアイアンを好むゴルファー向け。
221CBアイアン
- N.S.PRO MODUS3 TOUR120 (スチール) 6本セット(#5〜9, PW) ¥132,000(税込)#4 ¥22,000(税込)
- N.S.PRO MODUS3 TOUR105 (スチール)6本セット(#5〜9, PW) ¥132,000(税込)#4 ¥22,000(税込)
222CB+アイアン
- N.S.PRO 950GH neo (スチール) 6本セット(#5〜9, PW) ¥125,400(税込)
#4 ¥20,900(税込) - MCI B70 シャフト(カーボン) 6本セット(#5〜9, PW) ¥138,600(税込)
#4 ¥23,100(税込)
2機種とも軟鉄鍛造アイアンですが打感、操作性、難易度は少し違います。
軟鉄鍛造アイアンとは文字通り、軟らかい鉄のかたまりを熱して叩いて圧力を加え、形作られた製法のヘッドです。
形状、打感にこだわる国内メーカーの意地を見てみましょう。
ブリヂストン最新ドライバーB1ST B2HTについては↓記事をご覧ください。
プロの要求にこたえた 221CBアイアン 試打レビュー
試打したクラブは221CBアイアン 7番 シャフト モーダスツアー120シャフト フレックスS
ドライバーの平均飛距離が240ヤードのゴルファーを想定してショットしました。
7番アイアンの飛距離が約160ヤード。(キャリー156ヤード)
球筋はほぼ真っすぐのフェードボール。
グリーンに落ちてピタッと止まりそうなボールです。
構えた感じはヘッドが小ぶりでストレートなフェース、美しい顔です。
(BSアイアンらしく、少しグースが入っているようにも見えます)
打感は軟鉄鍛造ヘッドのアイアンらしく、インパクトの瞬間「カシュッ」とボールの感触が伝わってきます。(心地いい打感)
バックスピン量も多くしっかりグリーンをキャッチしてくれそう。
ストレートなフェースなのでしっかり球をつかまえても左に大きくフックすることはありませんでした。
どちらかと言えば軽いフェードボールが出ていましたね。
ヘッドの回旋が容易なので、つかまえて強い球を打てばもう少し飛距離を伸ばせそうです。
反対にインパクトの瞬間フェースが開き、うすいあたりになると飛距離がガクンと落ち打球も低くなります。
ボールをしっかりとらえることができるゴルファー向き。(球をつかまえることができないゴルファーは使いこなすことは難しいでしょう)
ヘッドが小ぶりで操作性が高くドロー、フェード、打球の高低を打ち分けやすいクラブです。
重心の位置はそんなに低くないのでしっかり打ち込んでいけるゴルファーも相性がいいでしょう。
アイアンが得意なゴルファー向きです
メチャメチャやさしいわけではありません
同じくらいの難易度のクラブで他メーカーの商品はミズノプロ223アイアン、JPX923ツアーアイアンなどがあります。
やさしさをプラス 222CB+アイアン 試打レビュー
試打したクラブは222CB+アイアン 7番 NSプロ950GH ネオ フレックスS
ドライバーの平均飛距離が240ヤードのゴルファーを想定してショットしました。
試打した222CB+アイアンのシャフト(NS950ネオ 98g)が221CB(NSモーダス120 114g)より軽くなったせいかヘッドスピードが上がっています。
7番アイアンの飛距離が約172ヤード。(キャリー167ヤード)
打ち出し角度、バックスピン量も申し分なくきれいな弾道です。
飛距離が出る割にはグリーンでピタッと止まってくれそう。
構えた感じは221アイアンよりはヘッドの長さが少し長く、トップブレードも少し厚め。
少しグースがついていて安心感のある顔です。
打感は221アイアンよりは鈍感になります。
インパクトの瞬間少し弾く感じがあり、フェースに長く引っ付いているという感じではありません。
球のつかまりがよく普通に打つと軽ーいドローボールが出てくれました。
ヘッド後方についているデュアルワイドポケットキャビティのおかげか、フェースがひらいて下部のうすいあたりでもナイスショットと変わらず飛んでくれます。
プロモデルっぽい顔をしてますが以外に簡単
芯がでかい、球がつかまる
球のつかまりがいいのでフッカーはシャフトの硬さをしっかりめにしたほうがいいでしょう。
同じくらいの難易度のクラブで他メーカーの商品はダンロップスリクソンZX5 MK2アイアン、ミズノJPX923フォージドアイアンなどがあります。
221CBアイアン 222CB+アイアンのスペック
221CBアイアンのほうがフェースの長さが少し短くトップブレードが薄い。
221CBアイアンのソールのほうが少しせまい。
222CB+アイアンのほうがグースが少し入っている。
221CBアイアン クラブスペック おすすめなゴルファー
ヘッドスペック
ヘッド素材 軟鉄(520C)
ヘッド製法 鍛造
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
ロフト角(度) | 22 | 25 | 28 | 32 | 36 | 41 | 46 |
ライ角(度) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 |
フェースプログレッション (mm) | 3.65 | 3.85 | 4.15 | 4.35 | 4.65 | 4.95 | 5.15 |
NSプロモーダスツアー120シャフト (フレックスS)
モーダスツアー120シャフトは114g、中元調子です。
重量感があり軽量スチールでは軽すぎ、ダイナミックゴールド(約129g)では重いというゴルファーにピッタリ。
中元調子となっていますが、先端部分のはしりを感じられ、つかまりのいいシャフトです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約44m/s~
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
長さ(インチ) | 特注 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.25 |
シャフト重量114g トルク1.7 中元調子
415g(5番アイアン) 429g(7番アイアン)
バランス D2
NSプロモーダスツアー105シャフト (フレックスS)
モーダスツアー105シャフト(約106.5g)は元調子のしっかりしたシャフトです。
先端部分のはしりを抑え、球のつかまりすぎ、上がりすぎをふせぎます。
ダイナミックゴールド(約129g)では少し重いなという場合、同じようなシャフト特性で軽くする時にピッタリです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約41~45m/s
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
長さ(インチ) | 特注 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 |
シャフト重量 106.5g トルク1.7 元調子
408g(5番アイアン) 422g(7番アイアン)
バランス D2
グリップ
オリジナルラバーグリップ
バックライン無し(ブラック・グレー)
口径60・49.5g
222CB+アイアン クラブスペック おすすめなゴルファー
ヘッドスペック
ヘッド素材 軟鉄(520C)
ヘッド製法 鍛造
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
ロフト角(度) | 21 | 24 | 27 | 31 | 36 | 41 | 46 |
ライ角(度) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 |
フェースプログレッション (mm) | 3.15 | 3.35 | 3.65 | 3.85 | 4.25 | 4.55 | 5.05 |
NSプロ950GHネオシャフト (フレックスS)
NSプロ950GHネオ(約98g)は軽量スチールの代表的なモデルです。
つかまり、球のあがりがいいのでヘッドスピードに自信がないゴルファーでも重さに違和感がなければ使いやすいシャフトです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約40~44m/s
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
長さ(インチ) | 特注 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 |
シャフト重量98g トルク1.7 中調子
405g(5番アイアン) 416g(7番アイアン)
バランス D1
MCI B70シャフト (フレックスS)
MCI B70シャフト(約67g)は中調子のしなやかなシャフトです。
先端部分のはしりで球のつかまり、高さを助けます。
重量が軽い割にはしっかりしているカーボンシャフトです。
NSプロ950GHネオ(約98g)では少し重いなという場合にピッタリです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約39~43m/s
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW |
長さ(インチ) | 特注 | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 |
シャフト重量 67g トルク3.0 中調子
バランスD1
グリップ
NSプロ950GHネオ用
オリジナルラバーグリップ
バックライン無し(ブラック・グレー)
口径60・49.5g
MCI B70用
オリジナルライトラバーグリップ
バックライン無し(ブラック・グレー)
口径60・45.5g
ブリヂストン221CBアイアンと222CB+アイアンの違い 総合評価
ヘッドの大きさは221CBアイアンのほうが222CB+アイアンより少し小さく、グース度合いも少ない。
ソール部分、トップブレードは222CB+アイアンのほうが少し厚め。
打感は2機種とも軟鉄鍛造アイアンなのですが、222CB+アイアンのほうは少し弾く感じがあります。
222CB+アイアンのほうがつかまりが強く、芯も広い。
221CBアイアンは球の高さ、左右の曲げ幅、飛距離など細かく調整したいゴルファー向け。
フェード、ドローが簡単に打ち分けられますが、使いこなすのには少し技術がいります。
ヘッドの回旋がしやすいので、しっかりフェースターンを使ってインパクトするゴルファーに合います。
222CB+アイアンのほうはつかまりが強く球も簡単に上がってくれるので、ある程度球がつかまえられるスライサーやフェードヒッター、右へのミスを少なくしたいゴルファー向け。
フェースが長くグースが少し入っているので、ヘッドをあまり回旋しないスイングタイプ(カットフェード、スライサー)のゴルファーに合います。
重心位置も221CBと222CB+アイアンで違います。
221CBアイアンは打ち込んでもオッケー。
フェース下部でヒットするとコントロールされた低めのボールを打つ事もできます。
ショートアイアンは飛びすぎがないので安心してピンを狙っていけます。
222CB+アイアンのほうはフェースオープンの薄めのあたりは許容範囲が大きいのですが打ち込んでフェース上部でヒットするとあまりよくない。
飛距離 | つかまり | 芯の大きさ | 見た目 | 打感 | |
221CB | 普通 | 普通 | ややせまい | 小ぶり ストレート | かなり良い |
222CB+ | まずまず飛ぶ | よくつかまる | ややひろい | やや小ぶり セミグース | 少し弾くが良い |
2機種のロフトはあまり違わないのですが難易度には少し差をつけていますね
個人的には222CB+アイアンが「もう少し飛距離が出るタイプならいいのにな」と思いました。
しかし、ヘッドが小ぶりで打感のいい簡単なアイアンをさがしているなら222CB+アイアンがおすすめ。
操作性、打感、ヘッドの美しさで選ぶなら221CBアイアンです。
221CBアイアンと同じくらいの難易度のクラブで他メーカーの商品は
〇ダンロップスリクソンZX7MK2アイアン
222CB+アイアンと同じくらいの難易度のクラブで他メーカーの商品は
最後までお付き合いいただきありがとうございました。