2022年も各メーカーから様々なモデルが発売されていますが、現在フェアウェイウッド売れ行きトップランキングはテーラーメイドステルスとキャロウェイローグシリーズが競り合っています。
ドライバー同様に世間から注目され評価の高いフェアウェイウッド、ステルス、ローグST MAX、MAX Dの能力はいったいどんなものなのでしょうか?
試打検証するクラブはフェアウェイから使用するのに最も重宝される番手、5W(クリーク)でそれぞれメーカー純正シャフトのフレックスSです。
こんにちは
クラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
ドライバーの飛距離が240ヤード位、ややドロー系ゴルファーの想定で、飛距離、曲がり具合、打球の高低、やさしさ、打感などを試打レビューします。
飛びのステルス、オールマイティなローグST MAX、やさしさのローグST MAX D。
3クラブとも特徴を持ったいいクラブです。
STEALTH FAIRWAY WOODS(ステルス) 試打検証
ヘッドスピード (m/s9 | 打ち出し角 (度) | バックスピン | サイドスピン | キャリー (ヤード) | 飛距離 (ヤード) | |
1球目 | 42.2 | 16.1 | 2802 | -583 | 211 | 221 |
2球目 | 42.5 | 14.4 | 3082 | -639 | 211 | 221 |
3球目 | 43.2 | 13.8 | 3550 | -414 | 215 | 224 |
平均 | 42.6 | 14.8 | 3145 | -545 | 212 | 222 |
さすがウッドに定評のあるテーラーメイド、飛びます。
構えた感じもカッコよく、しかも難しそうではない。
打感はしっかりした少し硬めな感じ。
弾き感があります。
ヘッドのトゥサイド・ヒールサイドまで巻き込んだ「3Dカーボンクラウン」を採用し、より低・深重心なヘッドになっています。
伝統のVスチールソールも採用しているので地べたから打ってもスパッとぬけます。
打球は直進性が強く前に伸びる感じ。
バックスピンがあまり多くかからず風に強そうなイメージですね。
5Wで安定して平均222ヤードも飛んでくれればスプーンは要らないかも
飛び系フェアウェイウッドとしては上位モデルですね。
フェースに球が乗るというよりは、弾く感じが強い(球ばなれが速い)。
球が上がらない、つかまえられないゴルファーにとっては少し難しいかも。
(シャフトを柔らかくして調整ですね)
スペック
ヘッド素材・フェース素材
ステンレススチール450SS+3Dカーボンクラウン・ステンレススチール450SS
5W
ロフト18度 ライ角57.5度 ヘッド体積165㎤
シャフト
TENSEI RED TM50(2022)
フレックス | S | SR | R |
クラブ重量(g) | 約312 | 約310 | 約308 |
シャフト重量 | 約57 | 約55 | 約52 |
トルク | 4.3 | 4.7 | 5.0 |
バランス | D2.5 | D1.5 | D1.5 |
キックポイント | 中 | 中 | 中 |
グリップ
LAMKIN CROSSLINE 360 BLACK/RED CP
径60・42g
ドライバーヘッドスピード別推奨純正シャフトのフレックス
36~40m/s R
39~42m/s SR
41~45m/s S
ROGUE ST MAX FAIRWAY WOODS(ローグエスティマックス) 試打検証
ヘッドスピード (m/s) | 打ち出し角 (度) | バックスピン | サイドスピン | キャリー (ヤード) | 飛距離 (ヤード) | |
1球目 | 42.1 | 15.0 | 3751 | -272 | 208 | 217 |
2球目 | 42.4 | 15.1 | 3729 | -488 | 207 | 215 |
3球目 | 41.8 | 16.5 | 3358 | -49 | 207 | 215 |
平均 | 42.1 | 15.5 | 3613 | -270 | 207 | 216 |
安定した高さと少ない曲がり幅でコントロールされた弾道です。
ヘッドの見た目はキャロウェイらしい美しいスタイル。
インパクトでボールがフェースに食いつく感じ、飛び出し方、最高です。
シャローフェースでヘッドも小さいのでいろんな場面で使えそう。
特徴は飛距離より打点の広さと上がりやすさ。
多くのゴルファーがフェース下部でショットすることを考慮し約29gのタングステンウェイトをフェースよりに設置。
少し薄めのハーフトップ気味でインパクトしてもナイスショットと変わらず上がり飛んでくれます。
バックスピンが適度に入り、曲がり幅も少なめ、やさしいクラブで万能タイプです。
シャフトの硬さを合わせれば誰でも使えます
ヘッドが薄めなのでティショットはテンプラしないようにティを少し低めティアップすることがおススメです。
スペック
フェース素材・構造
マレージング鋼C300・FLASHフェースSS22+フォージドフェースカップ
5W
ロフト18.0度 ライ角58.5度 ヘッド体積148㎤
シャフト硬さ | S | SR | R |
シャフト重量 | 約51g | 約49g | 約48g |
シャフトトルク | 4.5 | 4.6 | 4.7 |
バランス | D2 | D2 | D2 |
シャフトキックポイント | 中 | 中 | 中 |
グリップ
GOLF PRIDE TOUR VELVET360 ブラック・グレー バックライン無し
口径60 約45g
ドライバーヘッドスピード別推奨純正シャフトのフレックス
36~40m/s R
39~42m/s SR
41~45m/s S
ROGUE ST MAX D FAIRWAY WOODS(ローグエスティマックスディ) 試打検証
ヘッドスピード (m/s) | 打ち出し角 (度) | バックスピン | サイドスピン | キャリー (ヤード) | 飛距離 (ヤード) | |
1球目 | 41.8 | 11.8 | 4041 | 58 | 205 | 215 |
2球目 | 41.1 | 15.5 | 2982 | -1189 | 200 | 211 |
3球目 | 42.3 | 11.7 | 4044 | -828 | 212 | 221 |
平均 | 42.1 | 13.0 | 3689 | -653 | 206 | 216 |
ローグST MAXよりほんの少し大きくなったヘッドでドローバイアス設定。(重心位置の影響でドローボールが打ちやすい)
ロフトはローグST MAXと比べて1度ねています(5Wは19度)。
そのため打ち出しは高くバックスピンが適度に入りますのでボールが抜群に上がりやすい。
そしてつかまりのよさは秀逸です(スライスさせるのが難しいくらい)。
試打ではヘッドが少し返った状態でインパクトしドローが少し大きめにかかっているのですが、ボールの高さは十分で曲がり幅も制御されています。
とにかくよくつかまります
スライサーにとっては救世主かも
球が上がりにくい、スライスで困っているゴルファーにとってはピッタリなフェアウェイウッドです。
ローグST MAX D フェアウェイウッドについては↓記事を参考にしてください
2022年 簡単 よく飛ぶ フェアウェイウッド【ローグST MAXーD】
スペック
フェース素材・構造
マレージング鋼C300・FLASHフェースSS22+フォージドフェースカップ
5W
ロフト19.0度 ライ角58.5度 ヘッド体積154㎤
シャフト硬さ | S | SR | R |
シャフト重量 | 約51g | 約49g | 約48g |
シャフトトルク | 4.5 | 4.6 | 4.7 |
バランス | D2 | D2 | D2 |
シャフトキックポイント | 中 | 中 | 中 |
グリップ
GOLF PRIDE TOUR VELVET360 ブラック・グレー バックライン無し
口径60 約45g
ドライバーヘッドスピード別推奨純正シャフトのフレックス
36~40m/s R
39~42m/s SR
41~45m/s S
テーラーメイド(ステルス) キャロウェイ(ローグ)やさしくて飛ぶのはどっち?
さすがキャロウェイ、テーラーメイド人気モデルの2トップ。
好成績をおさめてくれます。
それぞれ対象となるゴルファーが少し変わりますのでクラブの性能、特徴を表にまとめてみます。
飛びぐあい | 上がりやすさ | 芯の大きさ | つかまり | |
ステルス | よく飛ぶ | 普通 | 普通 | 普通 |
ローグST MAX | 飛ぶ | 上がりやすい | かなり広い | つかまる |
ローグST MAX D | 飛ぶ | かなり上がりやすい | かなり広い | よくつかまる |
総合ではローグST MAXが万人向けで使いやすいですね。
ステルスは地面から直接ボールが打ててボールをつかまえらるゴルファー向け。
その代わりフェアウェイウッドが得意なゴルファーにはかっ飛びフェアウェイウッドとして名器となりえるクラブです。
ローグST MAXはとにかく簡単。フェースのどこに当たってもそこそこ飛んで曲がらない。
特に薄めのハーフトップには抜群に強いクラブです。万能タイプ。
ローグST MAX Dはフェアウェイウッドが苦手なゴルファーにピッタリ。
ボールは上がりやすく、なんといってもスライスしにくい。
3クラブとも人気モデルだけあって抜群の性能です。
シャフトを自分のスイングにフィットさせれば最高の働きをしてくれるクラブです。
特に欠点はみつかりませんが、ヘッド形状(ステルスは少しディープフェース)、ヘッドの色(ローグは艶消しブラック)が好みかどうかですね。
ヘッドスピードが45m/sを超えてくると純正シャフトではなく、少し重ためで硬いカスタムシャフトを選んだほうがいいですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。