ヘッドが大きすぎず小ぶりでカッコいいアイアン。
プロモデルっぽいヘッドでやさしいアイアンをセミアスリートアイアンと言います。
構えた感じ良し、打感も良し、そして何よりやさしい。
7番アイアンで150ヤード以上飛ばしたい。
クラブフィッティングの現場ではこのようなアイアンを探しているゴルファーはたくさんいます。
こんにちはクラブフィッターのナオです。
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
プロ仕様モデルみたいにヘッドが小ぶりでストレートなネックのモデルが使ってみたい
でもあんまり難しいクラブだと挫折しそう
様々なクラブがある中で私はミズノプロ225アイアンをお勧めしています。
マッチするゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが40m/s以上
- プロモデルっぽいヘッドでも飛距離を出したい
- 左に大きく曲がるフックを防ぎたい
- 球をつかまえることができる(スライスで困っていない)
- 打球が低すぎない
(注)球がつかまえられない、ヘッドスピードが遅いゴルファーには難しいアイアンです。
標準装着シャフトはNSプロモーダスツアー105(106.5g)、ダイナミックゴールド95シャフト(95g)
ドライバーのヘッドスピード43m/s以上推奨
NSプロモーダスツアー105 フレックスS
ドライバーのヘッドスピード40m/s以上推奨
ダイナミックゴールド95シャフト(95g)
両方のシャフトとも先端部分の剛性が高く、左に行きにくく弾道の高さを抑えてくれる効果があります。
試打をする225アイアンはNSプロモーダス3ツアー105 フレックスSで検証してみます。
硬さ | シャフト重量 | 調子 | クラブ重さ (No7) |
S | 106.5g | 手元 | 約420g |
(注)2023年7月時点、225アイアンの生産は抑えられています。
※2024モデル「ミズノプロ245アイアン」発売されました↓
ミズノプロ225アイアンの特徴 スペック
鍛造アイアンとしてはミズノ史上最高の反発です。
4~8番アイアンはクロムモリブデン鋼フェースにタングステンウェイト、ステンレスボディの複合構造。
ショートアイアン(9I、PW)は軟鉄フェースとステンレスボディの複合構造。
要するに4~8番アイアンはヘッドの重心を低く深くすることで球を上げやすく芯を広くし、ショートアイアンは重心の位置を少し高くし低打ち出し高スピンでグリーンを狙いやすくしています。
9番アイアンとピッチングウェッジの打感はミドルアイアン、ロングアイアンと変わります。
ミドル、ロングアイアンは弾き感がかなり強めです。。
ロング、ミドルアイアンは芯が広くて球が上がりやすい、ショートアイアンはスピンがよくかかるということですね
各番手のロフト、ライ、バンス角、FP(フェースプログレッション)
※フェースプログレッションとはフェース下部がどれくらい前に出ているか(出っ歯)の具合です。
数値が大きいほうがグース度合いが少なく球のつかまりすぎを抑えます。
(ミズノぐらいしかFP数値の公表はしていません)
ロフト角 (度) | ライ角 (度) | バンス角 (度) | FP (㎜) | |
4 | 21.5 | 60.0 | 1.0 | 3.1 |
5 | 24 | 60.5 | 1.0 | 3.2 |
6 | 27 | 61.0 | 2.0 | 3.3 |
7 | 30 | 61.5 | 3.0 | 3.5 |
8 | 34 | 62.0 | 4.0 | 3.7 |
9 | 39 | 62.5 | 5.0 | 3.9 |
PW | 44 | 63.0 | 6.0 | 4.1 |
7番アイアンのロフトは30度とロフトがたっているので飛距離は出そうですね
フェースもストレートで左にフックしにくくなっています
ミズノプロ225アイアンの試打評価
7番アイアンで10球打った平均データ
- ヘッドスピードは37.1m/s
- 打ち出し角度は22.15度
- バックスピンは5200
- 振距離160.5ヤード
(注)筆者のサイエンスアイ計測器での7番アイアン(ミズノプロ223アイアン、ロフト32度)の平均飛距離は155ヤード。
ドライバーの飛距離は約260ヤードです。
最大の特徴はインパクトの打感がやわらかい
ボール初速は結構速いのですがボールがフェースにくっついた感はあります。
フェースは小ぶりで構えやすくストレートなのでしっかり球をつかまえても左に曲がりそうな気がしません。
適度にバックスピンが入ってくれるのでグリーンをしっかりキャッチしてくれます。
225ヘッドの重心は低すぎないのでしっかり打ち込むと感触がよくナイスショットになります。
ロフトはこのヘッドサイズにしてはたっている(7番アイアンで30度)ので飛距離に関しては心配ないでしょう。
少し打ち込んでボールをつかまえていけば飛距離はまだまだ出ます。
そしてボールをしっかりつかまえても左に曲がりにくい特徴もあります。
カッコよさと使いやすさの相反する要望に応えてくれる数少ないクラブです。
ミズノプロ225アイアンに標準装備されている軽量スチールはダイナミックゴールド95 S200
NSプロモーダス3ツアー105シャフトは少し重めでしっかりしたシャフトなので、ふだん7番アイアンが140ヤード以上飛ばない、球のあがり方が低い場合は軽量スチールのDG95スチールシャフトを使うほうがいいでしょう。
ダイナミックゴールド95シャフトは軽量で少し柔らかめのシャフトです
適度にしなり感があり重量が軽く振りやすい。
硬さ | シャフト重量 | 調子 | クラブ重量 |
S200 | 95g | 手元 | 約417g |
Dynamic Gold 95 スペック
ミズノプロ225アイアン総合評価
ミズノプロ225アイアンは最近発売されたクラブの中でも群を抜いて特徴のあるクラブです。
一見するとプロモデルの様にヘッドが小さくマッスルバックの様に見えるアイアンですが使ってみると簡単に飛距離も出て芯も広い。
ドローヒッター、フェードヒッター問わずフックを気にせずしっかり左に振っていけます。
めちゃめちゃ簡単なクラブというわけではありませんが、「プロモデルを使ってみたいけどやさしいアイアンがいい」という場合にピッタリのアイアンです。
ただし、ミズノプロのイメージで打感に期待するとあてが外れます。
少し弾き感が強いアイアンですね。
ミズノプロアイアンというと難しそうで敬遠されがちですが225アイアンは違いますよ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。