「7番アイアンで150ヤード飛ばしたいな~」
「芯を外しても飛ぶモデルがいいな~」
「高弾道で飛ぶアイアンが欲しいな~」
そんなゴルファーの声をもとに飛んでやさしい【G730アイアン】が2024年誕生しました。
対象のゴルファーは球が上がりにくい、アイアンでも飛ばしたいカットスライサー。
現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
前作G710アイアンから改良を加え高初速、高弾道で打感にこだわったモデル。
PING史上最も飛んで、最もやさしいアイアン「G730」を試打検証してみます。
前作G710との違いはヘッドの色。
ブラックヘッドからきれいなハイドロパールクローム仕上げになりました。
ソール幅は新作G730が少し広め、重心位置も低く深くなっています。
G730 7番アイアンのロフトは26.5度、G710より1.5度もストロング。
全番手、簡単、飛ぶ、上がる
もはやユーティリティクラブ
前作G710から構造を一新。
深低重心で慣性モーメントは12%向上。
高弾道でやさしく狙える。
6%広くなったワイドソールはダフリにも強い。
もちろんロフトが立っているので飛距離性能はアップ。
G730アイアンの対象ゴルファーは
- アイアンでも、しっかり飛ばしたい
- ドライバーのヘッドスピード約36~42m/s
- スライスを防ぎたい
- 打点をよく外す
- 高弾道ボールが打ちたい
- 見た目のいいアイアンを好む
おすすめの番手設定は7番(26.5度)~PW(40度)、UW(45度)の5本。
PWのロフトが立っているので、UWは必須です。
UWの下はG730の50度、56度のウェッジかS159ウェッジがいいでしょう。
スチール 7~PW、UW(5本)
定価 ¥143,000(税込)
単品(スチール)5I、6I、50、56
定価 ¥28,600(税込)
カーボン 7~PW、UW(5本)
定価 ¥154,000(税込)
単品(カーボン)5I、6I、50、56
定価 ¥30,800(税込)
前作の中空構造をやめて新キャビティ構造。
ストロングロフトで飛距離アップを狙った最新モデルG730アイアン。
ドライバーヘッドスピード38~42m/sくらいのゴルファーをイメージして試打検証しています。
飛距離、弾道の高さ、打感など詳細にレビューしますので参考にしてください。
※弾道測定にはスカイトラックを使用しています
他メーカーの飛び系アイアンは↓記事をご覧ください。
ピン G730 7番アイアン 試打検証 飛距離目安
試打クラブ G730 7番アイアン シャフトALTA J CB BLACK(S)
ドライバーのヘッドスピードが39m/sくらいのゴルファーを仮定し試打してみました
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 34.5 | 19.0 | 4923 | 782 | 142 | 148 |
2球目 | 33.9 | 19.3 | 3581 | 417 | 142 | 151 |
3球目 | 33.7 | 16.6 | 3543 | -53 | 142 | 154 |
平均 | 34.0 | 18.3 | 4049 | 382 | 142 | 151 |
7番アイアンのヘッドスピードで平均34.0m/s。
平均キャリー142ヤード。
高めの打ち出し角でバックスピンもほどよくかかります。
ロフトが立っているので、もう少し低弾道でランが多いタイプかと思っていたのですが違いました。
球は上がりやすいですね。
打感は鈍感で芯で当たった感触がわかりにくい。
フェースの下部で打った時の感触があまりよくない
少し上めでヒットすると心地よいです
弾道の高さは十分で芯の広さは感じますが、7番アイアンのロフト26.5度の割には飛距離が物足りない気もします。
これくらいのヘッドスピードの場合、150ヤード以上を打とうと思えば6番が必要ですね。
ドライバーのヘッドスピード約39m/sの場合、番手ごと飛距離目安
番手 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | UW |
飛距離(ヤード) | 165 | 155 | 145 | 135 | 125 | 115 | 105 |
試打クラブ G730 7番アイアン シャフトNSプロ950(S)
ドライバーのヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーを仮定し試打してみました
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 36.2 | 19.8 | 4477 | -517 | 161 | 167 |
2球目 | 37.1 | 19.9 | 6697 | -286 | 158 | 161 |
3球目 | 37.0 | 21.8 | 5031 | 361 | 161 | 166 |
平均 | 36.8 | 20.5 | 5402 | -147 | 160 | 165 |
7番アイアンのヘッドスピードで平均36.8m/s。
平均キャリー160ヤード。
高弾道で曲がらない。
打点の広いユーティリィティクラブを打っているようです。
意外なことにバックスピンはよくかかります。
打ち出しが高く、とにかく簡単。
ガツンと厚めにインパクトするとバックスピンが減って、まだまだ飛距離がだせます。
芯が広く上がりやすいアイアンです
スピードを上げてガツンと打ちこむと180ヤード以上飛びました
ドライバーのヘッドスピード約41m/sの場合、番手ごと飛距離目安
番手 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | UW |
飛距離(ヤード) | 184 | 172 | 160 | 148 | 136 | 124 | 112 |
ピン ジー730アイアン スペック
1.たわみを最大化したフェース設計とストロングロフト
インパクト時に打点がブレてもフェース全体がたわみ、高初速を生み出すVFTフェースを採用したことで“ビッグキャリー”を実現。2.最大のMOIを実現した新キャビティ構造
さらなるやさしさを求め、前作から構造を一新。
深低重心を可能にした新キャビティ構造となったことで慣性モーメント(MOI)は12%向上。(前作比/当社調べ)高弾道でやさしく狙える。3.やさしいワイドソールウェッジ
ピンゴルフ公式サイト
ワイドソールだからミスに強く、バンカーからでもやさしく寄せることができる。4本のウェッジはハイドロパールクローム仕上げにより、高い疎水性を発揮。朝露などで濡れた芝やラフからでもスピン性能が安定する。また、削り出し溝によりスピン量を最適化。
番手 | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | UW | 50 | 56 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角(度) | 20 | 23 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 | 50 | 56 |
ライ角(度) | 61 | 61.5 | 62 | 62.8 | 63.5 | 64.1 | 64.1 | 64.1 | 64.4 |
バウンス角(度) | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 12 |
標準クラブ長(inch) | 38.5 | 37.75 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 | 35.5 | 35.5 | 35.25 |
総重量(g)・バランス | 約386・C9(#7・N.S.PRO 750GH neo・S)/ 約367・C8(#7・ALTA J CB BLACK・R) |
ヘッド素材 17-4ステンレススチール
仕上げ ハイドロパールクローム仕上げ
ネック形状はピンならではの独特な形状。
ヘッド素材が軟鉄ではなくステンレススチールのため、ライ角、ロフト角が簡単に調整できません。
そのためネック部分に独特のくぼみを入れることによってライ、ロフト角を調整できるようにしています。
(注)ヘッド角度の調整は一般の工房では受け付けていません(ピンゴルフ有料)
ピン ジー730アイアン 推奨標準シャフトスペック
ピンのアイアンにはメーカー純正シャフトがたくさんあります。
スチールシャフトはメジャーなNSプロシリーズ。
カーボンシャフトはALTA J CB(PING標準シャフト)。
NSプロ850GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 88 | 2.0 | 中 |
NSプロ850GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- カーボンシャフトでは軽すぎる、しかしNS950スチールでは少し重たいというゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約39~41m/s
- 普段の弾道が低い
- 少しスライスする
NSプロ950GH NEO(スチールシャフト)
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 98 | 1.7 | 中 |
NSプロ950GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約40~43m/s
- 高めの弾道が打ちたい
- 球をしっかりつかまえたい
NSプロ750GH NEO(スチールシャフト)NEWシャフト
素材 | フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント |
スチール | S | 78 | 2.3 | 先 |
NSプロ750GH NEOシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約38~40m/s
- 高めの弾道が打ちたい
- 球をしっかりつかまえたい
- ヘッドスピードに自信はないがスチールシャフトが使いたい
ALTA J CB BLACK (カーボンシャフト)
フレックス | R | SR | S |
重量(g) | 54 | 64 | 74 |
トルク(度) | 4.8 | 4.5 | 3.2 |
キックポイント | 先 | 中先 | 中 |
ALTA J CB BLACKカーボンシャフトがお勧めなゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが約36~40m/s
- 軽いシャフトでしっかり飛ばしたい
- 弾道の高さが欲しい
- しっかり球をつかまえたい
参考ドライバーヘッドスピード
Rシャフト 36~39m/s
SRシャフト 38~41m/s
Sシャフト 40~42m/s
飛び系 G730アイアン テクノロジー&まとめ
基本セットは7番~UW(45度)の5本。
ロフトは7番アイアンで26.5度、5番アイアンで20度とストロングロフトになっています。
5番、6番も球が上がりやすいのでユーティリティクラブ代わりに使えます。
全番手、打点が広く球が上がりやすい。
つかまりもよくダウンブローのスライサーに超おススメ。
全番手すっきりしたくせのないヘッドです
球が上がりやすいので6番アイアンも入れたほうがいいですよ
G730アイアンを使う上で注意する点
低重心で球が上がりやすいモデルなのですが、鋭角ダウンブローインパクトのゴルファーは思ったほどロング、ミドルアイアンの高さがでず飛距離がでないことがあるので注意が必要です(重心の位置が低いため、鋭角に打ち込みすぎると芯よりも上部に当たりバックスピンが減ってしまう)
逆にヘッドスピードが速い、またはフックを打つゴルファーは鋭角に打ちこむとショートアイアンが飛びすぎる可能性があります。
セッティング
UWのロフトは45度なので、その下に50度、56度のウェッジがおススメです。
おすすめウェッジはG730アイアン、ピンS159。
ピンG730アイアンの5番、6番をユーティリティアイアンとして使うこともオススメ
5番アイアン(20度)
7番ウッドの飛距離
6番アイアン(23度)
9番ウッド、3番アイアンの飛距離
ピンゴルフの商品には個体番号が付けられ徹底管理されています!
不具合があった場合の補償がしっかりしていますので、リアル店舗があるショップでの購入がおススメです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。