【ボーケイSM10ウェッジ!】進化したポイントは? 選び方を徹底解説  2024

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【ボーケイSM10ウェッジ!】進化したポイントは? 選び方を徹底解説  2024
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『ショートゲームをもっと思い通りに』

世界中のトッププロからアマチュアまで、圧倒的な信頼を得ている
タイトリストのボーケイウェッジ。

最新作の「VOKEY SM10ウェッジ」が
2024年3月8日発売されました。

プロ使用率ナンバーワンと言うことはやさしいウェッジではないということ。
大きめヘッド、広いソールのウェッジをオートマ車としたらボーケイSM10はマニュアル車。
自分でヘッドを操作し、繊細なタッチを出したいゴルファー向けの商品です。

ナオ
ナオ

クラブフィッターのナオです

25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています

SM10ウェッジはこんなゴルファーにおススメ

  1. 低く抑えたスピンが効いた弾道を打ちたい
  2. 打球を上げたり転がしたり自由自在に操りたい
  3. フルショットでフックさせたくない
  4. ヘッドが効いたウェッジを使いたい
  5. 打ち方に合ったソール形状を選びたい

ロフトバリュエーションは
46、48、50、52、54、56、58、60、62度の9種類。

ソールグラインド(ヘッド底の形状)の種類は
46、48、50、52度は1種類(Fのみ)
54度は4種類(M、S、D、F)
56度は4種類(M、S、D、F)
58度は5種類(T、M、S、D、K)
60度は5種類(T、M、S、D、K)
62度が1種類(Mのみ)

※標準のライ角はすべてのモデルで64°です。
(バランスはD3~D5)

ナオ
ナオ

すごい種類の多さ

どれを選んでいいかわからないですね

代表的な組み合わせは↓のとおりです。

アタックアングルが鋭角(強めダウンブロー)なゴルファーは

PWが44度の場合
50.12F 56.12D

PWが46度の場合
52.12F 58.12D(58.14K)

アタックアングルが鈍角(シャロー)なゴルファーは

PWが44度の場合
50.08F 56.08M

PWが46度の場合
52.08F 58.08M(58.04T)

ダイナミックゴールドシャフト    ¥27,500(税込)
BV105スチールシャフト       ¥27,500(税込)
NSプロ950GHネオスチールシャフト ¥27,500(税込)

※今回のモデルからどこの販売店でも値引き率が変わりました(値上げされています😢)

プロやトップアマの使用率が高いボーケイウェッジ。
どんな性能を持っているのか、打感、スピン、抜けなどをスピンアプローチが大好きな筆者が実際に試打して検証してみます。

(注)スピンアプローチにはスピン系ボールが必須です。

ナオ
ナオ

スコアメイクに欠かせないショートゲームの要になるウェッジショット
繊細なタッチ、絶妙なスピンコントロールが可能なウェッジです

比べてみたい他メーカーのウェッジについては↓記事をご覧ください。

素晴らしいショットを実現するために SM10試打レビュー 

SM10ウェッジの各溝はロフトごとに設計が異なり、低ロフト(46°~54°)では狭く深く、高ロフト(56°~62°)では広く浅く加工。
さらに独自の熱処理を打球エリアに施し、打感を変えることなく耐久性のある溝を実現しています。

試打したクラブは
VOKEY SM10
(ロフト58度 シャフト Dynamic Gold)
バンスは10度
ソールタイプはSグラインド
ボールはタイトリストのプロV1

Sグラインドは様々なショットに対応する細めのソール。
フェースを開いたり閉じたりして、いろんな種類のアプローチショットができます。

試打は6ヤード位のアプローチショット、人工芝からのショットです。
短い距離のインパクトでもボールの感触がしっかり伝わり、絶妙な距離感がだせます。

キャリーしてツーバウンド目でキュキュッとブレーキ。
スピン性能はかなり高いですね。

ナオ
ナオ

ヘッドバランスが重いため、惰性でスイングができる
無駄な手の動きを抑制してくれます

スピンアプローチのコツはフェースを開いて、上から打ちこまずバンスを滑らすようにショットします。
緩やかな入射角でヘッドをインパクト後まで減速させない。
身体の回転と一緒にヘッドも緩やかにターン。
ボールをフェースに長く乗せて運ぶように打つとスピンの利きが絶大です。

フェースを立てて転がしのアプローチショットを打ってみました。
ややハンドファーストに構え、フェース面の下から2本目の溝でボールを横から払うようにヒット。
フェース面の向きを変えずパターのようにストローク。
低い球でスピンがかかりながら転がります。
転がりすぎないので距離感が合いやすい。

ナオ
ナオ

実際は50度か52度のアプローチウェッジでやったほうが簡単です

バックフェースのデザインがシンプルでキャデイバッグに入っているだけでカッコいい。
友だちに自慢したくなるウェッジです。

バンカー内のボールとウェッジの画像
画像はイメージです

バンカーショットでも繊細な距離感を出すことが可能。
(フェースの開閉でバンスの効き方を細かく調整できます)
砂をうすく取ったり、厚く取ったりして自由自在にスピンコントロールもできます。

入射角が鋭角なショットをするゴルファーまたはやわらかい砂のバンカー
グラインドタイプ(ソールの形)
D(56.12)(58.12)(60.12)
F(56.14)
K(58.14)(60.14)

入射角が鈍角なショットをするゴルファーまたは硬い砂のバンカー
グラインドタイプ
M(56.08)(58.08)(60.08)(62.08)
L(60.04)
T(60.04)

が合いやすいでしょう。

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豊富なロフト、グラインド(ソールの削り) SM10ウェッジ 選び方

ヘッドの仕上げはツアークロム、オールニューニッケル、ジェットブラックの3種類あります。

最もポピュラーな仕上げはツアークロムですね。

SM10ウェッジ3種 ヘッド仕上げ
モデルロフト角バンス角グラインドクラブ長さモデルロフト角バンスグラインドクラブ長さ
ピッチングウェッジ46.1046°10°F35.75″ロブウェッジ58.0458°T35.00″
(46°-48°)48.1048°10°F35.75″(58°-62°)58.0858°M35.00″
ギャップウェッジ50.0850°F35.50″58.1058°10°S35.00″
(50°-52°)50.1250°12°F35.50″58.1258°12°D35.00″
52.0852°F35.50″58.1458°14°K35.00″
52.1252°12°F35.50″
サンドウェッジ54.0854°10°M35.25″60.0460°T35.00″
(54°‐56°)54.1054°10°S35.25″60.0860°M35.00″
54.1254°12°D35.25″60.1060°10°S35.00″
54.1456°14°F35.25″60.1260°12°D35.00″
56.0856°M35.25″60.1460°14°K35.00″
56.1056°10°S35.25″62.0862°M35.00″
56.1256°12D35.25″
56.1456°14°F35.25

タイトリストの公式ホームページに「VOKEY WEDGE SELECTOR」という便利なツールがあります。
ロフト、ソールタイプをいくつかの質問に答えることによって簡単に導き出せます。
ぜひ使ってみてください。

タイトリスト公式ホームページ

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ピッチングウェッジを基準にロフト角と本数を決める

メーカーの推奨ではPW以下の本数が3本以上と多めです。
実際はPWのロフトが44度の場合「50度、56度」、PWのロフトが46度の場合「52度、58度」の2本で十分。
(PWのロフトが42度以下またはヘッドスピードが速いゴルファーは飛距離差が大きくなるので本数を増やして調整してください)

現在使用しているアイアンセットのピッチングウェッジのロフト別
ボーケイSM10ウェッジのロフト組み合わせ(参考までに)

使用しているピッチングウェッジのロフトギャップウェッジアプローチウェッジサンドウェッジ
42度以下(ロフトが立っている)46度 バンス10 F50度 バンス12 F56度 バンス12 D
43~45度ナシ50度 バンス12 F56度 バンス12 D
46~48度ナシ52度 バンス12 F58度 バンス12 D
使用しているピッチングウェッジのロフト別 代表的なロフト組み合わせ

メーカー推奨フト組み合わせの例(PW以下3本)

使用しているピッチングウェッジが44度くらいの場合

アプローチウェッジ50度 
サンドウェッジ54度 
ロブウェッジ60度

ギャップウェッジ48度 
アプローチウェッジ52度 
サンドウェッジ58度

使用しているピッチングウェッジが41度くらいの場合

ギャップウェッジ46度 
アプローチウェッジ50度 
サンドウェッジ56度

ヘッド素材 軟鉄
ヘッド製法 鍛造
仕上げ ツアークロム、オールニューニッケル、ジェットブラック

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プレースタイルに適したグラインド(ソールタイプ)を選ぶ

グラインド(ソールタイプ)は6種類

  • F(フルショットに最適な万能グラインド)
    フルショットやスクエアフェースで打つショットに特に適した万能グラインドです。
    伝統的なウェッジソールを好むプレーヤーに最適で、ツアーで最もプレーされているサンドウェッジのグラインドでもあります。
  • M(多彩なショットを可能にする多目的グラインド)
    ボブ・ボーケイのお気に入りでもあるMグラインドは、クラブフェースを開いたり閉じたりするグリーン周りのショットが好きなプレーヤーのために設計されています。
    よりシャローで、よりスイープなスイングタイプで、様々なフェースポジションでショットを打つプレーヤーに最適です。
  • S(様々なショットに対応する細めのフルソール)
    トレーリングエッジ側を削ることで幅を狭めたフルソールが特徴で、ターフをより早く振りぬけるフィーリングを提供します。
    ニュートラルから硬めのコンディションに向いていて、ハンドファーストに構えたりボールを後ろ側に置きながら、ロフトをコントロールしたいプレーヤーに最適です。
  • D(やさしさと自由度を兼ね備えたハイバウンスウェッジ)
    ヒール、トゥ、そしてトレーリングエッジ側を削ることにより、多様なショットに対応しつつ、高いバンス性能による許容性を融合させたウェッジです。
    様々なフェースポジションでショットしながら、アタックアングルが鋭角に入るプレーヤーに最適です。

※トレーリングエッジ 
ソール後ろの出っ張り部分の角。フェース刃の部分(リーディングエッジ)の反対側

  • K(ソフトコンディションに最適なバンカー向きグラインド)
    ラインアップの中で最もハイバンスのウェッジで、究極のバンカークラブです。
    キャンバーが強化されたワイドなフルソールを備え、様々なソフトな砂や芝のコンディションに高い許容性を発揮します。
  • T(繊細な距離感で攻めるローバンスウェッジ
    地面に吸い付くようなソール幅のローバンスウェッジを求めるプレーヤーに最適です。
    ヒール、トゥ、トレーリングエッジを最大限に削り、どのようなコンディションからでも究極のショットメイキングを可能にします。

※キャンバー
ソール部分の湾曲した丸みのこと

ロフト別バンス角は

46、48度は一律10度。

50、52度は8、12度の2種類。
(バンス角は12度が推奨ですが、フェースを開いて使ったり、繊細なタッチが必要なら8度を使用してください)

バンスを気にするのはおもに54度以上のロフト角の時です。

バンス毎 フェース開き具合の参考例

ウェッジ(ローバンス)のフェース開き方

LOWバンス(4、8度)

  • 入射角が緩やかでターフをあまりとらない
  • フェースを開いて使うことが多い
  • インパクトの感覚が繊細
ウェッジ(ノーマルバンス)のフェース開き方

ノーマルバンス(10、12度)

  • ややダウンブローなインパクト(シャローでもOK)
  • フェース開閉を使って構える
ウェッジ(ハイバンス)のフェース開き方

ハイバンス(14度)

  • ダウンブローにインパクトし、ターフをとる
  • フェースをあまり開かず使う

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標準装着シャフト グリップ

ダイナミックゴールド スチールシャフト

対象ゴルファー
使用しているアイアンセットのシャフトが95~130gのスチールシャフト。

硬さシャフト重さ調子トルク(度)
WEDGE FLEX
S200
129g手元  1.6

グリップ

Titleist Universal 360 M60 50g

BV105 スチールシャフト

対象ゴルファー
使用しているアイアンセットのシャフトが90~110gのシャフト。

硬さシャフト重さ調子トルク(度)
110g1.8

グリップ

Titleist Universal 360 M60 50g

NSプロ950GHネオ スチールシャフト

対象ゴルファー
使用しているアイアンセットのシャフトが60~98gのシャフト。

硬さシャフト重さ調子トルク(度)
S98g1.7

グリップ

Titleist Universal 360 M60 50g

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ボーケイ SM10ウェッジ 総合評価

SM10はパフォーマンスを最大限に高めるためにロフトごとに重心位置を設計。
大きめのロフト角では重心をより高く、フェースに向かって前方に移動することで安定性が向上。
短い距離を低くスピンの効いた球で狙えるウェッジです。

アプローチ巧者はフェースを思いっきり開いてウェッジを操作します。
これは球を上げたいわけではなく、ソールバンスを滑らせて使いたいため。
フェースを閉じて使用すると、リーディングエッジが地面に刺さりやすくなります。

SM10ウェッジは
ゴルファーのスイングに合わせて理想的なソールグラインドの組み合わせを見つけることで、コース上で要求されるあらゆる条件に備えることができるのです。

ナオ
ナオ

フェースを開閉して使うのならローバンス(8以下)
フェースを開かず使うならハイバンス(12以上)が合います

種類が多すぎて何を使っていいかわからない、考えるのがめんどくさいという場合は

使用しているピッチングウェッジのロフトギャップウェッジアプローチウェッジサンドウェッジ
42度以下(ロフトが立っている)46度 バンス10 F50度 バンス12 F56度 バンス12 D
43~45度ナシ50度 バンス12 F56度 バンス12 D
46~48度ナシ52度 バンス12 F58度 バンス12 D
使用しているピッチングウェッジのロフト別 代表的なロフト組み合わせ

50度、52度はバンス角が8度と12度がありますが12度のバンスが主流です。
(フェースを開いて使いたいゴルファーは8度もOK)

56度、58度もやさしさと自由度を兼ね備えたバンス12Dがおすすめ。
(フェースをバンバン開く、鈍角にインパクトする場合はバンスは10度以下)

世界のトッププレーヤーのウェッジセッティング

LOFTBOUNCEGRIND
4610F
5212F
5614F
6004T
ジャスティントーマス
LOFTBOUNCEGRIND
4610F
5208F
5610S
6004T
ジョーダン・スピース
LOFTBOUNCEGRIND
4610F
5012F
5614F
6004L
マックス・ホーマ
LOFTBOUNCEGRIND
4810F
5212F
5808M
6004T
キャメロン・ヤング
LOFTBOUNCEGRIND
5008F
5410S
6004T
ウィル・ザラトリス
LOFTBOUNCEGRIND
4610F
5008F
59WEDGE
WORKS
ウィンダム・クラーク

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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ウェッジショットでピタッと止めるにはスピン系ボールの使用が必須

ゴルフボールにはフェースにしっかり喰いつくボール。
バックスピンが、かかりやすいボールがあります。

下記はおすすめのスピン系ボールです。

Q
SM10ウェッジを購入後、ロフトライ角調整はできますか?
A
ナオ
ナオ

一般的には2度くらいまでなら受け付けてくれる工房はあります

しかし調整後、ソール部分などに器具でクラブを挟んだ跡が付くことがあります