- 新しいドライバーが欲しいのだけれど何を買ったらいいのかわからない
- ヘッドによってどういう違いがあるんだろう
- 自分にはどの硬さのシャフトが合うのかわからない
- クラブの重量はどれくらいの重さがいいのだろう
ゴルフショップの測定器で計測しフィッターと相談し決めるのがいいと思いますが、店に行くのはめんどくさい、直ぐに買うつもりはない、スイングを見られるのは恥ずかしいというゴルファーもいるでしょう。
そこで手軽にクラブフィッティングする方法を解説します。
こんにちはクラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
ゴルフショップに行かなくても簡単にフィッティングできる方法です。
参考にしてみてください。
まず最初にヘッドを選ぶ
お気に入りの形状、デザイン、メーカー、ブランド、性能のドライバーヘッドを選ぶ
ドライバーヘッドはブランドごとに2種類から3種類のタイプが違うヘッドが出ています。
1種類のヘッドしか出ていないモデルは大体つかまりの良いモデルです。
- つかまりがいい OR つかまりすぎない?
- 球が上がりやすいか OR 低めの強弾道?
- 操作性がいいか OR 寛容性が高い?
メーカーホームページやカタログなどにヘッド特性の記載は必ずありますので、それらを参考にしてください。
シャフト選びだけでなくヘッド選びは重要です
ヘッドの違いでドライバーの性能は大きく変わります
ドライバーヘッドのロフトを選ぶ
最近販売されているドライバーのヘッドは主に男性モデルでカチャカチャ(ロフト角可変式)が主流となっています。
ロフトに関しては男性モデルで9~9.5度、10~10.5度の2タイプ。
(11度以上のロフトがあるモデルもあります)
女性モデルでは11~12.5度、13度~くらいの2タイプのロフトが標準仕様となっていることが多いです。
男性モデルに関して言えば重心位置の影響でドライバーショットのバックスピン量が大きく減るモデルが多く球が吹け上がりにくいので、一般的にはロフトは10度以上がおススメです。
女性モデルは12.5度が平均的です。
ダウンブローに打つタイプ、スライスが嫌な場合はつかまるヘッドでロフト多め。
アッパーブローに打つタイプ、フックが嫌な場合はつかまりすぎを抑えるヘッドでロフト少なめを選んでください。
スライサー | フッカー | ダウンブロー | アッパーブロー | |
ロフト角 | 多め | 普通 | 多め | 少なめ |
シャフトを決める(重量、フレックス、トルク、キックポイント)
自分のヘッドスピードを知りシャフト重量を決める
簡易的な計測器が販売されています。
ヘッドスピード、ボール初速、参考飛距離(曲がりは考慮されない)が測れますので楽しみながら練習ができます。
実際に使用するときはボール後方2メートルくらいに離れて計測します。
男性アマチュアのドライバーヘッドスピードは平均で37~42m/s、女性は平均で28~32m/sくらいです。
計測器によって誤差もあります。
測定器がない場合でもドライバー、7番アイアンの飛距離から大体のヘッドスピードを割り出すことができます
ドライバー飛距離から割り出すヘッドスピード
飛距離(効率よく飛んだ場合) | ヘッドスピード |
150ヤード | 約30m/s |
200ヤード | 約39m/s |
220ヤード | 約41m/s |
230ヤード以上 | 約43m/s以上 |
スライスやフックが大きい、球が低すぎる、高すぎる、芯に当たっていない場合はヘッドスピードに対して飛距離が出ていない事が多いです。
ドライバーがどうしてもうまく打てない場合は7番アイアンの飛距離を目安にしてドライバーのヘッドスピードを予測します。
7番アイアンの飛距離から計算した大まかなドライバーのヘッドスピード
7番アイアンの飛距離 | ドライバーのヘッドスピード |
90~100ヤード | 約30m/s |
120~130ヤード | 約39m/s |
130~140ヤード | 約41m/s |
140ヤード以上 | 約43m/s以上 |
アイアンのロフトはモデルによって違うので飛距離は変わります
ヘッドスピードは大体の目安です
ドライバーのヘッドスピードがわかったらシャフトの重量、おおよその硬さを決めます
ドライバーのHS | シャフト重量 | 総重量 | シャフトフレックス(硬さ) |
28~32m/s | 30~50g | 240~270g | L、A、Rソフト(レディス、シニア) |
33~37m/s | 40~55g | 250~280g | A、Rソフト、R(シニア、男性標準) |
38~42m/s | 50~65g | 270~310g | R、SR、S(男性標準) |
43m/s以上 | 55g以上 | 300g以上 | S、SX、X(男性標準~硬め) |
スイングの軌道、打点を知りシャフトフレックス(硬さ)を決める
シャフトの硬さを決めるにはヘッドスピードだけでなくスイングタイプも考慮します。
スマホやカメラなど自分のスイングを真後ろから撮影して軌道を確認します。
ドライバースイングのインパクト近辺の軌道が外(アウトサイド)から入ってくるカット打ちなのか、内(インサイド)から入ってくるタイプなのかを判断します。
スマホやカメラ画像でスイング軌道が分かりにくい場合は、上の左側の写真のようにボールの後方20センチくらいの外側にゴムティなどを置いてスイングします。
カット打ちの場合ゴムティは倒れてしまうのでアウトサイドイン打ち決定です。
また、インパクトの打点位置でヘッド開閉の状態が分かります。
ヘッドに貼るシールタイプの物、フェースにスプレーして打点を見る商品もあります。
ヒール下側に打球痕が付く場合はフェースオープン、トゥ側につく場合はフェースクローズのインパクト傾向があります。(絶対ではありません)
傾向としてアウトサイドインでフェースオープンの場合はシャフトはやわらかめ。
インサイドアウトでフェースクローズの場合はシャフトは硬めがいいでしょう。
フェースオープン | フェースクローズ | |
アウトサイドイン | やわらかめ | 普通 |
インサイドアウト | 普通 | 硬め |
ヘッドスピード、スイングタイプを考慮してフレックスを選択します。
ドライバーのHS | シャフト重量 | 総重量 | シャフトフレックス(硬さ) |
28~32m/s | 30~50g | 240~270g | L,A、Rソフト(レディス、シニア) |
33~37m/s | 40~55g | 250~280g | Rソフト、R(シニア、男性標準) |
38~42m/s | 50~65g | 270~310g | R、SR、S(男性標準) |
43m/s以上 | 55g以上 | 300g以上 | S、SX、X(男性標準~硬め) |
シャフトの硬さはやわらかい順にL、A、R2(Rソフト )R、SR、S、SX、Xがあります
シャフトのトルク、キックポイントを選ぶ
メーカー純正シャフトはフレックスごとにトルク、キックポイントは決まっています。
純正シャフトではトルク、キックポイントは選べないので参考程度に見てください。
こだわりがある場合はカスタムシャフト(特注)を選んで装着することになります。
カスタムシャフトは純正シャフトより値段が高くなります
シャフトトルク
シャフトのトルクはヘッドの回転のしやすさに関係していて、数字が小さいほうがシャフトが硬く、フェースも回転しにくくなり、トルクの数値が大きくなると回転しやすくなります。(トルク3.5以下になると硬くなってきます)
最近のドライバーの純正シャフトはトルク数値が多めです。
6.0以上の物も多くなってきました。(ヘッドの大型化に伴いつかまりの良いシャフトが好まれる)
- フックが嫌ならトルク数値低め
- スライスが嫌ならトルク数値多め
シャフトトルクの数値が小さいとフックしにくくなり、トルク数値が大きいと球がつかまりやすくなります。
シャフトキックポイント
シャフトのキックポイントは、一般的に先調子で球が上がりやすくなり手元調子で低くなります。
キックポイントを選ぶときは、スイングのパターンによってタイミングの合いやすいシャフト、とりにくいシャフトと分けます。
インパクト付近でのグリップの動きが少ない、タメの強いスイングタイプの場合は先調子。
インパクト付近でのグリップの動きが多いボディターンタイプのスイングは元調子が合うと言われています。
スイングのパターンに踏み込んでいくと少しフィッティングが細かくなっていきますので、初心者ゴルファーの場合はシャフト重量と硬さを重視してドライバーを選んでください。
ドライバーのスペック選び方 まとめ
上記に挙げたやり方は簡易的なドライバーのフィッティング方法です。
これに好きなブランド、好きなモデル、好きなヘッド形状、色、ゴルフの楽しみ方(競技ゴルフなのか月一ゴルファーなのか)、そして予算。
これらの事情を考慮して選んでいきます。
最終的にはクラブを使用する本人が気にいること。
心地よくプレー出来るドライバーだと思うことができれば、最高のフィッテイングだと思います。
色々なことを想像しながらゴルフクラブを選んでいくのは、プレー同様本当に楽しいものですよ。
早く新しいクラブでナイスショットを連発してみたいですねー
最後までお付き合いいただきありがとうございました。