ヤマハゴルフより2023年10月、NEW【リミックス VDシリーズ】アイアンが発売されました。
2024年11月、大幅に値下げされました。
VD/R
(新ツアー系アイアン 数量限定) 7番(33度)
6本セット(#5~PW) ¥158,400(税込) #4 ¥26,400(税込)
VD/M
(ツアー系ディスタンスアイアン) 7番(31度)
6本セット(#5~PW) ¥132,000(税込) #4 ¥22,000(税込)
VD/X
(大型ヘッド 飛び系)
7番(28度)
5本セット(#6~PW)¥143,000(税込)
#5・AW・SW ¥28,600(税込)
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お買い得になっています
の3機種です。
その中でもアスリートモデルのリミックス、
【VD/R、VD/M】について試打検証します。
こんにちはクラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
VD/R、VD/Mアイアンともに前作VDシリーズから形状、重心などすべて刷新。
バックフェースがシンプルでカッコよく「アスリートモデル」っぽい仕上がりになっています。
「VD/R、VD/M」と商品名が紛らわしいのですが、VD/Mアイアンは特に素晴らしい出来です。
「VD/Rアイアン」にさらなる飛距離と許容性を持たせた「VD/Mアイアン」。
2機種とも、ねらった距離を正確に飛ばし、打球の高さ、ボールの回転を自在にコントロールできるアスリート系アイアンです。
スタイル、性能、打感が抜群なアイアン
国内メーカーの意地を見せてくれました
(注)2機種ともアスリート系アイアンです(簡単なモデルではない)
ドライバーの平均飛距離220ヤード以上のゴルファーにおススメ(アイアンに飛距離を求めるゴルファーには合いません)
バックフェースがシンプル、ヘッドが小ぶりでストレートなアイアンを使いこなしてみたいと思いませんか?
VD/Rアイアンは
スマートでストレートな形状。
打感に、こだわりがあり弾道を操りたいゴルファー向け。
(ドライバーのヘッドスピード44m/s~)
VD/Mアイアンは
VD/Rを少し簡単にしたヘッド。
アスリートモデルでも寛容性、飛距離性能が高いアイアンを好むゴルファー向け。
(ドライバーのヘッドスピード41m/s~)
2機種とも鍛造アイアンですが打感、操作性、難易度は少し違います。
センスのいいゴルファー、国内メーカーが好きなゴルファーから支持を集めるヤマハゴルフのアスリートモデルアイアン。
その性能を細かく見ていきましょう。
特にVD/Mアイアン、
「カッコいい、簡単、打感イイ」すばらしいですよ!
VD/Mアイアンと同じような難易度で他メーカーのクラブでは↓のようなモデルがあります。
タイトリスト「T200」、プロギア「01」、スリクソン「ZX5」、テーラーメイド「P790」、ミズノ「245」アイアン。
精度の高いコントロールショットを実現 VD/Rアイアン 試打レビュー
(注)数量限定モデル
試打したクラブはVD/Rアイアン 7番 ダイナミックゴールドEXツアーイシュー S200
ドライバーの平均飛距離が240ヤードのドローヒッターを想定してショットしました。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 36.5 | 20.8 | 5979 | -256 | 157 | 161 |
2球目 | 36.6 | 21.3 | 6258 | -446 | 157 | 160 |
3球目 | 36.1 | 21.3 | 5967 | 0 | 158 | 161 |
平均 | 36.4 | 21.1 | 6068 | -234 | 157 | 161 |
バックフェース、シンプルでカッコいい
ヘッドは小ぶりでトップブレードも薄め
7番アイアンのキャリーが平均157ヤード。(飛距離161ヤード)
球筋はほぼストレート。
打ち出しが高く、バックスピンが多いボール。
3球とも球の高さ、方向性がピタッとそろっています。
構えた感じはヘッドが小ぶりでストレートなフェース、美しい顔です。
インパクトは「カシュッ」と乾いたインパクト音。(ボールの感触をしっかり感じます)
ストレートなフェースで球をしっかりつかまえても左に大きくフックすることはありません。
ヘッドがコンパクトなので、フェースターンをしっかり使うゴルファーに合います
ツアーモデルにしては意外に打球が上がりやすく簡単
インパクトの瞬間フェースが開き、うすいあたりになると飛距離がガクンと落ち、打球も低くなります。
操作性が高く、ドロー、フェード、打球の高低を打ち分けやすいクラブです。
(繊細な飛距離のコントロールもしやすい)
飛距離を求めるアイアンではありません
ヘッドスピードが速く、球をつかまえる技術がないと使いこなすことは難しいでしょう
飛距離、安定性、形状を高いバランスで備える VD/Mアイアン 試打レビュー
試打したクラブはVD/Mアイアン 7番 NSモーダス3ツアー105 フレックスS
ドライバーの平均飛距離が220ヤードのフェードヒッターを想定してショットしました。
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 35.6 | 16.8 | 5672 | 243 | 154 | 159 |
2球目 | 35.4 | 19.3 | 4290 | 185 | 155 | 161 |
3球目 | 36.0 | 21.4 | 4268 | 184 | 151 | 157 |
平均 | 35.3 | 19.2 | 4743 | 204 | 153 | 159 |
これまたヘッドのバックフェース、カッコいい!
スリクソンZX5 MkⅡに似ています
7番アイアンのキャリーが153ヤード。(飛距離159ヤード)
打ち出し角度、バックスピン量も申し分なくきれいな弾道です。
VD/Rと比べると打ち出し角が低く、バックスピンが少ない。
ヘッドスピードを少しおとしてショットしましたが、ロフトが立っている分、飛距離が出ています。
打感はVD/Rよりは鈍感
構えた感じ、VD/Rよりトップブレードが少し厚め
重心位置はVD/Rより低く、寛容性は高い。
多少のミスヒットならカバーしてくれます。
小ぶりヘッドなのにやさしさを感じるアイアンです。
飛距離性能、操作性が高く、寛容性もある。
しかもイケメン。
かなり出来の良いアイアンです。
VD/Rアイアン VD/Mアイアンのスペック おすすめなゴルファー
VD/Rアイアンのほうがトップブレードが少し薄い。
VD/Rアイアンのソールのほうが少しせまい。
VD/Mのほうが少し大きめで、安心感のある顔です。
リミックス VD/Rアイアン
数量限定モデル
ヘッドスペック
ヘッド素材/製法 軟鉄鍛造構造+焼きなまし処理
番手 | 4(特注) | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
ロフト角(度) | 23 | 26 | 29 | 34 | 37 | 41 | 45 |
ライ角(度) | 60.25 | 60.5 | 60.75 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 |
クラブ長さ(インチ) | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.25 |
Dynamic Gold EX TOUR ISSUE ダイナミックゴールドEXツアーイシュー
ダイナミックゴールドEXツアーイシューS200 シャフトは131g、元調子です。
重量感がありシャフト先端の剛性が高く、ヘッドをおくらせてくれます。
球のつかまりすぎ、上がり過ぎを抑えるシャフトです。
男子プロや ヘッドスピードの速いゴルファーに好まれます。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約44m/s~
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
飛距離(ヤード) | 192 | 180 | 172 | 155 | 143 | 130 | 118 |
シャフト重量131g 元調子
約431g(5番アイアン) 約443g(7番アイアン)
バランス D2
グリップ
ヤマハオリジナル
【ツアーベルベット・ラバー・360】(Golf Pride社製)
49g・M60相当・BL無し・ロゴ無し
参照 ヤマハゴルフ公式サイト
リミックス VD/Mアイアン
ヘッドスペック
ヘッド素材/製法 軟鉄鍛造本体+ばね鋼フェース溶接+樹脂バッジ
番手 | 4(特注) | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
ロフト角(度) | 22 | 24 | 27 | 31 | 35 | 39 | 44 |
ライ角(度) | 60.25 | 60.5 | 60.75 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 |
クラブ長さ(インチ) | 38.5 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 |
NSプロモーダスツアー105(フレックスS)
モーダスツアー105シャフト(約106.5g)は元調子のしっかりしたシャフトです。
先端部分のはしりを抑え、球のつかまりすぎ、上がりすぎをふせぎます。
ダイナミックゴールド(約129g)、モーダス115(118.5g)では少し重いなという場合、同じようなシャフト特性で軽くする時にピッタリです。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード43m/s~
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
飛距離(ヤード) | 187 | 175 | 163 | 150 | 138 | 125 | 112 |
シャフト重量105g(フレックスS) トルク1.7 元調子
約407g(5番アイアン) 約420g(7番アイアン)
バランス D2
NSプロ950GHネオ (フレックスS)
NSプロ950GHネオ(約98g)は中調子でつかまりのいいシャフトです。
ドライバーのヘッドスピード41m/s以上、平均飛距離210ヤード以上。
重すぎず軽すぎないシャフトで速く振りたい。
弾道の高さ、つかまりが欲しいゴルファーに合います。
適合するゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約41m/s~
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | P |
飛距離(ヤード) | 182 | 170 | 158 | 145 | 132 | 120 | 108 |
シャフト重量 98g トルク1.7 中調子
バランスD1
グリップ
ヤマハオリジナル
【ツアーベルベット・ラバー・360】(Golf Pride社製)
49g・M60相当・BL無し・ロゴ無し
参照 ヤマハゴルフ公式サイト
ヤマハRMX【VD/R VD/M】の違い まとめ 総合評価
ソール部分、トップブレードはVD/Rアイアンのほうが少し薄め。
2機種とも打感は良いのですが、VD/Mアイアンのほうは少し鈍い感じがあります。
VD/Mアイアンのほうが打点が広く、飛距離が出る。
VD/Rアイアンは球の高さ、左右の曲げ幅、飛距離など細かく調整したいゴルファー向け。
精密な重心設計でしっかり打ち込んでインパクトしても十分なバックスピン量を確保。
フェード、ドローが簡単に打ち分けられますが、使いこなすのには少し技術がいります。
ヘッドサイズはコンパクト、ロフトもねているので、ヘッドスピードが速くないと飛距離がでません。
ドライバーのヘッドスピードが44m/s以上、7番アイアンの飛距離が140ヤード以上のゴルファーにおススメのモデル。
VD/Rアイアンはトッププロ、スイング技術が高いプレーヤーが使用する硬派なモデルです。
VD/Mアイアンは打点が広く、球も簡単に上がってくれるので、アスリートモデルを使いたいけど少し簡単にしたいゴルファー向け。
ストレートフェースでヘッドも小ぶりなので、しっかりフェースターンを使ってインパクトしてもつかまり過ぎません。
見た目はアスリート系アイアンですが使ってみると意外と簡単。
ロフトが立っているので飛距離も出ますし、深重心化のおかげか球は良く上がります。
幅広いスイングタイプのゴルファーに適応。
バックフェースに肉厚の樹脂バッジが入っているのでインパクトの打感がいい。
私が使うならVD/Mアイアン
シュっとしたヘッドなのに「簡単、飛ぶ、打感イイ」サイコーです
「VD/R、VD/Mアイアン」どちらもアスリートモデルのアイアンです。
フィッティングをして購入された使用者の口コミ
VD/Rアイアンを使用したゴルファー(ヘッドスピード約45m/s~)の感想
(シャフト ダイナミックゴールドEXツアーイシューS200)
「芯で打った時の打感は最高。スピンがしっかりかかりグリーンでビタッと止まります。打球の高低、スライス、フックも自由自在。ただし芯を外すと全然飛びません。」
VD/Mアイアンを使用したゴルファー(ヘッドスピード約43m/s~)の感想
(シャフト モーダスツアー105 S)
「小ぶりでストレートなヘッドにしては簡単でビックリ。打感もよく少々芯を外してもまずまず飛んでくれます。このサイズ、難易度のクラブでは最高の出来なのでは」
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。
- QVD/R、VD/Mアイアンともにつかまりが弱いような気がします。何か理由はありますか?
- A
2モデルとも標準のライ角が海外モデル(タイトリストなど)と比べてフラットになっています。マットを擦った痕、ソールに入る傷がトゥ寄りに付く場合はライ角を1~2度アップライトに調整してみてください。
- Qヘッドスピード、ミート率に自信がないのですが「VD/Mアイアン」なら簡単に使用できますか?
- A
「VD/Mアイアン」はアスリートモデルです。芯を外すと飛びませんし、ある程度のヘッドスピードがないと球が上がりにくく、飛距離も出ません。飛距離重視なら同メーカーの「VD/Xアイアン」「ドライブスターアイアン」を使用してください。(格好重視ならこの限りではありません)