タイトリストより2024年モデル
NEW【Tシリーズアイアン】
が発売されました。
4タイプのロフト、寛容性、大きさの異なるヘッド。
T100(超スマート、アスリート)
7番(34度)
T150(スマート、アスリート)
7番(32度)
T200(シンプル、セミアスリート)
7番(30.5度)
T350(ややポッチャリ、飛び系)
7番(29度)
中でも飛距離性能、寛容性に特化した「新設計の中空構造モデル」T350アイアンについてのレビューです。
こんにちはクラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
T350アイアンは、中空ボディ構造の安心感と許容性を生み出すための新設計。
同時発売のTシリーズの中では1番簡単で、飛距離が出るモデルです。
構えた感じ、T200アイアンより少し大きく、安心感のある形状。
前年に発売されているT400アイアンより、バックフェースもカッコよく、ボテッとした感じはありません。
スライスを防いで高弾道、飛距離も出るアイアンが欲しい
そんなゴルファーに超オススメなアイアンが
タイトリスト【T350アイアン】。
4タイプの中では1番、飛距離が出るモデル
ヘッドはややポッチャリで芯が広い
飛距離性能、寛容性の高いT350アイアン、どのように進化したのか参考飛距離も交えてレビューしたいと思います。
マッチするゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが37~44m/s
- 高弾道で飛距離を出したい
- スライスを防ぎたい
- 少々の打点のずれはカバーしてほしい
- 簡単に飛ばしたいが、ボテッとしたヘッドは嫌い
- ヘッドをあまり回旋させないカットスイング
(注)ヘッドスピードが速い(46m/s~)、球がつかまりすぎるゴルファーは対象外の商品です。
標準装着シャフトは
N.S.PRO 105T(S) 先中調子
N.S.PRO 880 AMC(S) 中元調子
TENSEI AV RED (S) 先中調子 カーボン
NSプロ 105T フレックスS
ドライバーのヘッドスピード43m/s以上推奨
6本セット(#6~PW、W48)
¥165,000(税込)
別売(#4、#5、W53)1本 ¥27,500(税込)
NSプロ 880AMC フレックスS
ドライバーのヘッドスピード40m/s以上推奨
6本セット(#6~PW、W48)
¥165,000(税込)
別売(#4、#5、W53)1本 ¥27,500(税込)
TENSEI AV RED フレックスS
ドライバーのヘッドスピード37m/s以上推奨
6本セット(#6~PW、W48)
¥165,000(税込)
別売(#4、#5、W53)1本 ¥27,500(税込)
同シリーズ、アスリートモデル「T100、T150」アイアンについては↓記事をご覧ください。
アベレージモデル「T200」アイアンについては↓記事をご覧ください。
タイトリスト人気ウェッジ「ボーケイSM9」については↓記事をご覧ください。
安心感と許容性の新設計 T350アイアンの特徴 スペック
新設計の中空構造。
T200よりも大きめのヘッドサイズを持ち、さらなる許容性を目指して開発されたT350は、プレーヤーが求めるピュアな打感をキープしながら、最大限の許容性を提供します。
オフセンターショットのスピードもさらに向上。
要するに「簡単で打感がよく、飛ぶ」ということ
ロフト角 (度) | ライ角 (度) | クラブ長さ (インチ) | |
4 | 20 | 61.5 | 38.5 |
5 | 23 | 62 | 38 |
6 | 26 | 62.5 | 37.5 |
7 | 29 | 63 | 37 |
8 | 33 | 63.5 | 36.5 |
9 | 38 | 64 | 36 |
PW | 43 | 64 | 35.75 |
W | 49 | 64 | 35.5 |
W2 | 53 | 64 | 35.5 |
7番アイアンのロフトが29度
同シリーズのT100の6番(30度)より、たっています
ボーケイチームとの連携で生まれたバウンスソールデザインを採用。
インパクトエリアでの地面抵抗を減らし、素早い抜けをサポート。
新設計の中空構造によって、高い慣性モーメントと最適なインパクト条件をプレーヤーに提供。
抜けが良くて、芯が広いということです
T350アイアンの試打評価 参考飛距離
ドライバーのヘッドスピード約38m/s、平均飛距離190ヤードのゴルファーを想定して試打
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 34.1 | 18.2 | 5122 | 293 | 143 | 148 |
2球目 | 34.2 | 15.8 | 4949 | 426 | 139 | 146 |
3球目 | 33.5 | 15.6 | 4673 | 134 | 139 | 148 |
4球目 | 34.3 | 18.1 | 5653 | 730 | 139 | 143 |
5球目 | 33.8 | 19.4 | 3325 | 97 | 135 | 145 |
平均 | 33.8 | 17.4 | 4744 | 336 | 139 | 146 |
7番アイアンで5球打った平均データ
(TENSEI AV RED フレックスS カーボンシャフト)
- ヘッドスピードの平均は33.8m/s
- 打ち出し角度は17.4度
- バックスピンは4744
- 平均キャリー139ヤード(飛距離146ヤード)
最大の特徴は打点が大きいこと。
少し芯を外したくらいでは、飛距離が落ちず曲がらない。
ハーフトップのうすいあたりでも、球を上げてくれます。
安心感のあるヘッドですが、大きすぎず構えやすい。
打感は弾き感があり、インパクトの瞬間鋭く飛び出します。
魅力は飛距離。
ヘッドスピードが遅くても、ある程度の飛距離を確保。
T350アイアンのヘッドの芯は広い。
よほど変なところで打たなければ、ナイスショットになります。
少しフェースが開きめにインパクトしたのですが、ほとんどスライスせず。
楽なアイアンです
しかもよく飛ぶ
ドライバーのヘッドスピード約41m/s、平均飛距離210ヤードのゴルファーを想定して試打
ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 35.0 | 17.7 | 4101 | 296 | 151 | 159 |
2球目 | 34.3 | 16.0 | 4465 | 258 | 146 | 155 |
3球目 | 35.0 | 19.2 | 4489 | -194 | 151 | 157 |
4球目 | 34.0 | 17.1 | 4908 | 70 | 144 | 151 |
5球目 | 35.4 | 18.1 | 5842 | 167 | 150 | 154 |
平均 | 34.7 | 17.6 | 4765 | 119 | 148 | 155 |
7番アイアンで5球打った平均データ
(NSプロ 880AMC フレックスS スチールシャフト)
- ヘッドスピードは34.7m/s
- 打ち出し角度は17.6度
- バックスピンは4765
- キャリー148ヤード(飛距離155ヤード)
最大の特徴はよく飛ぶこと。
打ち出しが高くバックスピンは適正。
打点を少し外しても曲がりません。
打感は弾き感があり爽快。
ドライバーのヘッドスピードが45m/s、マイクラブの7番の飛距離が160ヤードを超えるゴルファーは使用禁。
ショートアイアン、ウェッジの番手間距離差が大きくなり使いにくいですよ。
7番アイアンで150ヤードを打ちたいゴルファーにおススメ
つかまりがよく、スライスしにくいアイアンです
T350アイアンに標準装備されているシャフト
N.S.PRO 105T (日本シャフト製)
N.S.PRO 105T シャフトは少し重めでしっかりしたシャフト。
ふだん7番アイアンが140ヤード以上飛ばない、球の上がりが低い場合は軽量スチールのNSプロ880AMCシャフトか、TENSEI AV BLUE AMカーボンシャフトを使うほうがいいでしょう。
ヘッドが簡単、シャフトはしっかり
飛ばして曲げない組み合わせ
推奨ゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが43m/s以上
- ふけ上がりを嫌う
- ボールをつかまえられる
- ひっかけ、フックを嫌う
硬さ | シャフト重量 | 調子 | トルク | バランス | クラブ重量(#7) |
S | 111.3g | 先中 | 1.9° | D0.5 | 約420g |
グリップ
TITLEIST UNIVERSAL 360
口径 M60
重さ 50g
N.S.PRO 880 AMC (日本シャフト製)
番手ごとに重量がフローしている(ショートアイアンほど重い)軽量スチールシャフト。
シャフト先端部分のしなりが強く、ボールを簡単に上げ、つかまえてくれます
推奨ゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが40~43m/s
- スチールシャフトを使いたいが重い、硬いシャフトは苦手
- カーボンシャフトよりは重みを感じたい
- つかまり過ぎを嫌う
硬さ | シャフト重量 | 調子 | トルク | バランス | クラブ重量(#7) |
S | 94.5~106.5g | 中元 | 2.1° | D1 | 約417g |
グリップ
TITLEIST UNIVERSAL 360
口径 M60
重さ 50g
TENSEI AV RED AM (三菱ケミカル社製)
T350アイアンに標準装備されているシャフトの中では1番軽いシャフト。
重量は60~68gとやや重く、トルクがしぼられていてねじれの少ないシャフトです。
先端のしなりが強いので、つかまりがよく、簡単に球を上げてくれます
推奨ゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが37~41m/s
- 簡単に速く振りたい
- スチールシャフトだと重すぎる
- ボールが上がりやすく、つかまるシャフトを好む
硬さ | シャフト重量 | 調子 | トルク | バランス | クラブ重量(#7) |
S | 60~68g | 先中 | 2.9° | D1 | 約376g |
グリップ
TITLEIST UNIVERSAL 360
口径 M60
重さ 50g
中空ボディのディスタンスアイアン T350 まとめ 評価
プレーヤーが求めるピュアな打感をキープしながら、最大限の飛距離を生み出すクラブです
インパクトは弾きを感じますが、硬すぎることはなく鋭い弾道。
バックスピン量が少ないので、グリーンに落ちてからのランが少しあります。
ヘッドはポッチャリ、グースがはいっているので、安心感がありスライスを怖がらず振っていけます。
見た目どおり芯が広く、フェースの広範囲で驚異的なボールスピードを発揮。
フェードヒッター、スライサーと相性が良く、イメージ通りの弾道を約束します。
打点が広く、球が上がりやすい
飛距離にこだわっている点も嬉しい
ただし、ヘッドスピードの速いゴルファー、つかまりの強いゴルファーは使用注意。
- ショートアイアンの飛距離差が大きくなる。
- ひっかけ、フックボールがでてしまう。
恐れがあります。T150、T200アイアンを使用してください。
- スライサー
- 弾道が低い
- 飛ばしたい
ゴルファーは「T350アイアン」。いいアイアンです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
適正な距離を打ち分けるにはスピン系ボールが必要
アイアンショットをグリーンでピタッと止めるにはスピン系と言われるボールを使うことが必須条件。
バックスピンがしっかり入るとショートアイアンでの飛びすぎのミスを減らすこともできます。
おすすめのスピン系ボールを紹介します。