- グリーンまでの距離が6番アイアン、7番アイアンの距離が残った時
「簡単に球が上がってくれて、飛距離も楽にでるクラブがあったらなー」って思っていませんか? - 残り距離150ヤードのバンカーショット。アイアンではうまく打てる自信がない。
「簡単に脱出できてグリーンを狙えるクラブがないかなー」と思っていませんか? - アイアンショット
「シャンク」が治らなくてゴルフをやめたいと思っていませんか?

現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
今の時代、いい道具があるんです。
アイアンを使わなくてはいけないと言うルールはありません。
トップアマやシニア、レディスプロゴルファーでもミドルアイアン(6、7、8番アイアン)を抜いてロフトがあるユーティリティ(30度前後)を使用してグリーンを狙っているプレーヤーもいるんですよ。
エンジョイゴルファーの強い味方、ハイロフトなユーティリティクラブ
ピンゴルフ
【G440ハイブリッド】
【GLE3ハイブリッド】
を紹介します。
ハイロフトユーティリティとはロフト角が27度以上あるユーティリティクラブで、
6番(ロフト約27度)、7番(ロフト約30度)、8番(ロフト約34度)アイアンのかわりをするクラブです。
ボールが簡単に上がりグリーンにピタッと止まりますよ。
レディス用、レフティ用もありますので必見です。

作っているメーカーが少ないので貴重な商品です
主なメーカーではピンとキャスコくらいしかありません
キャスコもハイロフトなユーティリティを豊富にそろえています↓
ピン G440 ハイブリッド #5(27度)、#6(30度)、#7(34度)


飛び重心で高さと飛距離を両立したハイブリッド。
ヘッド内部のホーゼル部分を軽量化することで低重心化し「飛び重心」。
ロフト角は±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード・フラットの調整が可能。
ハイロフトな番手は、#5(26度)、#6(30度)、#7(34度)があります。
G440ハイブリッド 基本スペック
番手 | #5 | #6 | #7 |
ロフト角(度) | 26 | 30 | 34 |
ヘッド体積(CC) | 117 | 117 | 113 |
ライ角(度) | 59.5 | 60 | 60.5 |
標準クラブ長(インチ) | 39.25 | 38.75 | 38.25 |
注)#2(17度)#3(20度)#4(23度)モデルもあります。
専用レンチでロフト、ライ角が調整できます。
ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。
左用もあります。
G440ハイブリッドについての詳細は↓記事をご覧ください。
G440ハイブリッド 標準シャフトスペック
3種類の標準カーボンシャフトがあります。
ノーマルタイプのALTA J CB BLUEとしっかり叩けるPING TOUR 2.0 CHROME 85、PING TOUR 2.0 BLACK 90です。
シャフトはスチールシャフトもありますが、この番手を使用するゴルファーはカーボンシャフトが主流となりますのでスチールのスペックは省略します。
ALTA J CB BLUE カーボンシャフト

フレックス | R | SR | S |
重量(g) | 52 | 56 | 65 |
トルク(度) | 3.1 | 2.8 | 2.3 |
キックポイント | 先 | 中先 | 中 |
RシャフトとSシャフトの重量差が13g。
Rシャフトを軽くし、先しなりにすることでヘッドスピードが速くなく球が上がりにくいゴルファーでも簡単に使えるように設計されています。
SRはRシャフトの特性で硬さがある感じ。
R、SRシャフトはつかまりがよく球を上げやすい。
Sシャフトは重量がありトルクもしぼられています。
純正シャフトにしてはかなりしっかりしたシャフトです。
ALTA J CB BLUEのフレックスRでも重い、硬い場合は、軽量タイプG440HLハイブリッドを使用してください。
PING TOUR 2.0 CHROME 85 カーボンシャフト

フレックス | R | S | X |
重量(g) | 73 | 80 | 85 |
トルク(度) | 2.8 | 2.3 | 2.2 |
キックポイント | 中 | 中元 | 中元 |
Rシャフトでも73g。
この番手のクラブを使うゴルファーには硬すぎるシャフトかもしれません。
トルクがしぼられキックポイントも中から中元なのでハードなシャフトの部類に入ります。
(人によってはスチールシャフトのNS950より硬く感じる場合もあります)
しっかりしたシャフトなので球をふけ上がらせたくない、フックさせたくないゴルファーにはピッタリ。
ドライバーのヘッドスピードはRシャフトでも41m/s以上くらいは欲しいところ。
Xシャフトになるとかなりの硬さになります。
PING TOUR 2.0 BLACK 90

フレックス | S | X |
重量(g) | 86 | 90 |
トルク(度) | 2.2 | 2.0 |
キックポイント | 中元 | 手元 |
カーボンシャフトにしてはかなりハードなシャフトの部類に入ります。
ふけ上がり、フックを防ぎしっかりつかまえていきたいゴルファー向き。
Sシャフトでドライバーのヘッドスピード45m/s以上は欲しい。
Xシャフトになるとしなりを感じにくくなります。
ハイロフトユーティリティを使うゴルファーでこのシャフトを使うことは稀でしょう。
G440ハイブリッド #6(30度) 試打検証
ドライバーのヘッドスピード約42m/s、ドライバー飛距離約210ヤード、
7番アイアンの飛距離約140ヤードのゴルファーを想定して試打。



ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
1球目 | 36.9 | 21.0 | 7081 | 201 | 157 | 160 |
2球目 | 37.7 | 21.1 | 7668 | 326 | 156 | 159 |
3球目 | 37.4 | 20.0 | 7212 | 102 | 159 | 162 |
平均 | 37.3 | 20.7 | 7320 | 210 | 157 | 160 |
メチャメチャ簡単。
芯に当たった感覚はあまりないのですが、高さ、飛距離とも充分。
G440ハイブリッド#6(30度)は6、7番アイアンの代わりです。
高く上がって、バックスピンもしっかりかかっているのでグリーンでピタッと止まる。
これは、アイアン要らないですよ。
G440ハイブリッドの飛距離目安
ドライバーのヘッドスピード約42m/s、飛距離210ヤードのゴルファー
#5(26度) 約160~170ヤード
#6(30度) 約150~160ヤード
#7(34度) 約140~150ヤード
(注)飛距離はヘッドスピードによって変わります
#5ハイブリッドで5番アイアン6番アイアン
#6ハイブリッドで6番アイアン7番アイアン
#7ハイブリッドで7番アイアン、8番アイアンの距離を打ちます。
#6、#7ハイブリッドはスピードを上げて打つと前に飛ぶというより上に上がります。
アイアンショットの1.5倍くらいの球の高さが出るイメージです。
左足下がりのライや軽いラフなら簡単に球が上がり、硬いグリーンでも落ちてからのランが少なく止まってくれます。

ヘッドロフトが可変式になっているので±1.5度の範囲でロフトが調整でき、目的の飛距離を出すことができますよ
ヘッドは大きすぎずオーソドックスな形状で、しっかりつかまえても左に行きにくい特徴もあります。
そして、珍しいことに左用設定もあります。
ピン G LE3 ハイブリッド(レディス用)

上下打点ブレによる飛距離ロスを抑えて安定した飛距離を実現。
高初速を生み出すフェース・ラップ・テクノロジー設計で飛距離性能に優れ、高い打ち出しで
ラクに球が上がる。
様々な状況からグリーンを狙える「ラク飛びハイブリッド」です。
基本スペック
番手 | 4H | 5H | 6H | 7H |
ロフト角(度) | 22 | 26 | 30 | 34 |
ライ角(度) | 59 | 59.5 | 60 | 60.5 |
ヘッド体積(CC) | 130 | 126 | 123 | 114 |
クラブ長さ(インチ) | 39.25 | 38.75 | 38.25 | 37.75 |
総重量は5Hで約305g、バランスC0
標準シャフトスペック
フレックス | L | A |
重量(g) | 41 | 48 |
トルク(度) | 4.8 | 4.2 |
キックポイント | 先 | 先 |
グリップ
イオミックSTICKY DEEP SEA(バックライン無し)
推定飛距離 特徴
参考とするレディスゴルファー
ドライバーのヘッドスピード約32m/s、飛距離約155ヤード。
7番アイアンの飛距離約100ヤード。
G LE3 ハイブリッドの飛距離
4H(22度) 約120ヤード
5H(26度) 約110ヤード
6H(30度) 約100ヤード
7H(34度) 約90ヤード
(注)飛距離は目安です
7番アイアン、8番アイアンと比べると断然簡単に球が上がり飛距離も出てくれます。
ミスヒットに強く、芯を外して打っても距離はかせいでくれます。
アイアンが苦手であれば5H、6H、7Hと入れて残りはPWとSWをいれておけば困らないでしょう。
なんとレディスゴルファーの左用モデルまであります。
ハイロフトユーティリティ 打ち方 まとめ

G440HYBRID、GLE3HYBRID(レディス用)ともにレフティー用もあります。(レディスの左用は超貴重です)
ハイブリッド(ユーティリティ)はネック部分がフェース部分より前に出ていないので、ゴルファーの天敵 シャンク が出る心配はありません。
カット打ちやフェースが開いてスライスが出る、球がとにかく上がらないゴルファーはアイアンを使うより各段にゴルフがやさしくなります。
少しのミスショットはカバーしてくれるのでアイアンが苦手なゴルファーには安心感があります。
ユーティリティクラブの弱点はフェース部分が丸いのでターゲットに合わせづらい、そしてなぜかトップしてしまうというミスの傾向があります。
打ち方に関しては、アドレス時ボールをスタンスの中央寄りに置き、少しハンドファーストに構えること(フェース面はターゲットに対してスクエア)がうまく打てるコツです。
ユーティリティクラブはアイアンよりソール幅が広く重心の位置が深いので、ヘッドがインパクトの瞬間めくれやすい傾向があります。(フェース面が上を向く)
その結果トップボールが出やすいのです。
打ち方はピッチングウェッジのフルショットを打つときと同じようにショットしてください。
ボールを上げようと思わなくても簡単にボールが上がり、しっかりつかまえようと思わなくてもスライスは出ません。
ロフトが30度以上のハイロフトユーティリティは超簡単。
ミドルアイアンが苦手ならすぐにでも試してください。
きっと今までの悩みが一瞬で解決しますよ!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。